2026年1月26日から、大韓航空を含む韓進系航空会社5社は、機内でのモバイルバッテリー使用を全面禁止にしました。このルール変更に伴い、搭乗前の準備がこれまで以上に重要になっています。結論から言うと、機内に持ち込めるのは容量100Wh以下、1人5個まで。端子には絶縁テープを貼るか密封袋に入れることが義務になりました。そして何より、一度機内に入ったら、バッテリーを使うことは一切できません。荷物棚にも入れられません。手元か前席ポケット、または座席下に置いておく必要があります。
もしこの準備を怠ると、保安検査で止められたり、最悪の場合バッテリーを没収される可能性もあります。この記事では、2026年1月の最新発表をもとに、新ルールの背景から具体的な準備方法、空港での実際の流れ、さらには他の航空会社との違いまで徹底的に解説していきます。「どう準備すればいいか分からない」「テープって何を使えばいいの?」という不安を一つひとつ解消していきますので、搭乗前にぜひ最後までご覧ください。
大韓航空のモバイルバッテリー新ルールは何が変わったのか?
2026年1月23日に韓国聯合ニュースなどで公式発表された内容によると、大韓航空、アシアナ航空、ジンエアー、釜山航空、ソウル航空の韓進系5社は、2026年1月26日を起点にモバイルバッテリーに関するルールを大幅に変更しました(出典:聯合ニュース日本語版2026年1月23日付)。この変更で特に注意すべきポイントを整理します。
機内での使用が全面禁止になった点が最大の変更点です。これまでは機内モードにすれば使用が認められるケースがほとんどでしたが、今回のルールでは「使うこと自体」が禁止されました。機内でスマートフォンやタブレットを充電するためにモバイルバッテリーを取り出すことは、ルール違反になります。
また、荷物棚への収納も禁止されました。バッテリーは常に手元か、前席のシートポケット、または座席下に置いておく必要があります。これは、万が一バッテリーが発熱・発火した場合にすぐに対応できるようにするための措置だと、大韓航空広報は説明しています(出典:Yonhap Infomax 2026年1月23日付)。
持ち込み可能な容量と個数は、従来の国際基準と同様に100Wh以下、1人5個までが維持されています。ただし、この条件を満たしていても、端子部分に絶縁テープを貼るか、個別に密封袋に保管することが新たに義務付けられました。これはショート(短絡)を防ぎ、事故を未然に防ぐための措置です。
なぜ大韓航空はここまで厳しいルールを導入したのか?
「ちょっと厳しすぎない?」そう思われる方もいるかもしれません。しかし、この背景にはリチウムイオンバッテリーの危険性に対する深刻な認識があります。
リチウムイオンバッテリーは、衝撃や高温、内部の短絡によって熱暴走(サーマルランナウェイ)という現象を起こすことが知られています。一度熱暴走が始まると、消火が極めて困難で、機内という密閉空間では致命的な事態に発展するリスクがあります。過去にも、モバイルバッテリーが原因とみられる航空機内での発煙・発火事故は世界的に複数報告されています。
今回、大韓航空が「安全運航のためのやむを得ない措置」としてこのルールを導入したのは、そうしたリスクを極限まで排除するという判断でしょう(出典:聯合ニュース2026年1月23日付)。つまり、乗客の安全を最優先に考えた結果の「予防策」なのです。ルールは厳しいですが、安全のためだと考えれば納得できる部分もあるのではないでしょうか。
機内でモバイルバッテリーを使いたい場合の代替案は?
「じゃあ、機内でスマホの充電が切れたらどうすればいいの?」という疑問が当然湧いてきます。
大韓航空の機内では、シートに搭載されたUSBポートやコンセントが利用できる場合があります。この機内設備の使用自体はモバイルバッテリーの使用禁止ルールの対象外と見られていますので、シートの充電口を使うのが最も確実な代替手段です。ただし、全機材に充電口が完備されているわけではないので、搭乗前に機材タイプを確認しておくことをおすすめします。
また、出発前に空港のラウンジや充電スポットで端末を満充電にしておくことも有効な対策です。モバイルバッテリーに頼らずに済むように、事前の充電計画を立てておくと安心です。
大韓航空のルールを他社と比較するとどう違うのか?
今回のルールが「世界で最も厳しい」と言われる所以を、他の航空会社と比較してみましょう。以下の表は、2026年1月26日時点での主要な航空会社のルールを比較したものです(各航空会社公式サイトおよび報道をもとに作成)。
| 航空会社/グループ | 機内での使用可否 | 保管場所の制限 | 容量制限(標準) | 特別な梱包義務 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大韓航空(韓進系5社) | 全面禁止 (2026/1/26〜) | 手元・前席ポケット・座席下のみ(荷物棚禁止) | 100Wh以下 / 5個まで | 必須(絶縁テープまたは個別密封袋) | 現在、世界で最も厳格なルールの一つ |
| 日本航空(JAL)/ANA | 使用可(機内モード推奨) | 手元に保管推奨(預け入れ不可) | 100Wh以下 / 個数制限あり | 推奨(端子保護) | 使用禁止ではないが、手元保管を推奨 |
| シンガポール航空 | 機内モードのみ使用可 | 手荷物(機内持ち込み)のみ | 100Wh以下 / 個数制限あり | 推奨 | 大韓航空のような全面使用禁止ではない |
この比較からもわかる通り、大韓航空のルールは国際民間航空機関(ICAO)やIATAの「推奨」を超えて「義務」として徹底しています。特に使用の全面禁止と保管場所の厳格化は、他社と比べて明らかに厳しいレベルです。「どの航空会社でも同じだろう」と思っていると、大韓航空では想定外のトラブルに巻き込まれる可能性があります。この違いを頭に入れておくだけでも、準備の意識が変わってくるはずです。
具体的な準備方法:絶縁テープはどう貼る?密封袋は何を使う?
さて、ここからが実践編です。ルールを理解したら、次は「どうやって準備するか」です。SNSやQ&Aサイトでは、「絶縁テープって何?」「100均のジップロックでいいの?」といった声が多く見られました。ここでは、そうしたリアルな疑問に答えていきます。
絶縁テープは、ホームセンターや100円ショップ、家電量販店で販売されている「ビニール絶縁テープ」で問題ありません。黒や灰色の、ちょっと伸びるビニール製のテープです。これをモバイルバッテリーの金属端子部分(USBポートや充電口)にしっかりと貼り付けてください。端子全体を覆うように貼るのがポイントです。これでショートを防げます。
もし絶縁テープを用意するのが難しい場合や、うまく貼れるか不安な場合は、密封袋(ジップロックなどのチャック付き袋)に個別に入れて密閉する方法も認められています。この場合も、バッテリーが袋の中で動き回らないように、できれば小さめの袋を選び、端子が他の金属と接触しないようにしてください。
「テープを忘れたらどうなるの?」という心配の声もSNSで複数見られましたが、空港の保安検査場でテープや袋の用意がない場合は、その場で処理を求められる可能性が高いと見られます。場合によってはバッテリーを預けたり、没収されるリスクもあります。必ず自宅やホテルで事前に準備を済ませてから空港に向かいましょう。
空港でのチェックイン・保安検査の流れと注意点
ルールが変わったことで、空港での流れも少し変わってくるかもしれません。チェックインカウンターでは、預け入れ荷物にモバイルバッテリーが入っていないか、係員に確認されるケースが増えると予想されます。モバイルバッテリーは絶対に預け入れ荷物に入れてはいけません。これは国際的なルールでも徹底されている点です。
保安検査場では、バッテリーをカバンから出して検査トレイに直接置くよう求められる可能性があります。特に、絶縁処理が適切にされているかどうかを確認されるケースも考えられます。搭乗前に余裕を持って空港に到着し、検査に時間がかかることを想定しておいた方が良いでしょう。
また、荷物棚への収納が禁止されたことで、機内ではバッテリーを常に手元に置く習慣をつける必要があります。ポケットに入れる、座席のポーチに入れる、あるいは前席のシートポケットに置くなど、自分がすぐに確認できる場所に保管してください。寝ている間にバッテリーが荷物棚に行ってしまわないよう、注意が必要です。
もしルールを守らなかったらどうなる?トラブル事例と対処法
「うっかりしていてテープを貼り忘れた」「容量表示が消えていて確認できなかった」というケースは、実際に起こり得ます。もし空港でそうした状況に直面したら、どうすればいいのでしょうか。
まず、絶縁処理ができていない場合は、保安検査場で係員から指示があります。空港内の売店で絶縁テープが販売されていることも稀にありますが、確実ではありません。最悪の場合、その場でバッテリーを廃棄するよう求められる可能性もあります。ですから、出発前に必ず「テープを貼ったか」「袋に入れたか」をダブルチェックする習慣をつけましょう。
次に、容量表示が消えている・見えない場合です。モバイルバッテリーの多くは底面や側面にWh(ワットアワー)表記が印刷されていますが、長期間の使用で消えていることもあります。この場合、メーカーや型番がわかれば、インターネットで調べて容量を確認できることもあります。ただ、保安検査の場でそれを証明するのは難しいため、購入時の箱や説明書を保管しておく、あるいは事前にスマホで容量表示部分の写真を撮っておくといった対策が有効です。
実際にユーザーから上がっている声と乗り越え方
今回のルール変更について、X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋、航空フォーラムなどでは多くの反応が見られました。ポジティブな声としては「安全のためなら仕方ない」「事前に発表してくれてありがたい」といった理解を示す意見がありました。
一方で、ネガティブな声や不安の声が多数を占めていました。特に多かったのが、「機内でスマホが充電できないのが不便」「絶縁テープを貼るのが面倒」「このルールを搭乗直前に知って焦った」「テープを忘れたらどうなるんだろう」といったものです。
これらの声からわかるのは、ルール自体よりも「準備の方法」や「運用の詳細」に対する不安が大きいということです。そこで、こうした不安を解消するために改めてお伝えします。準備は「絶縁テープか密封袋」のどちらかを用意すればOK。たったこれだけのことです。そして、出発前日の夜に「テープをカバンに入れたか」「容量が100Wh以下か」を確認する習慣をつけてください。これをルーティン化すれば、もう慌てる必要はありません。
大韓航空モバイルバッテリー持ち込みで後悔しないために今すぐできること
ここまで読んでいただいて、新しいルールの全体像と具体的な準備方法が理解できたのではないでしょうか。最後に、もう一度だけ最重要ポイントを確認しておきます。
大韓航空に搭乗する際は、モバイルバッテリーを「使わない」「預けない」「荷物棚に入れない」 の3つを徹底してください。そして、端子に絶縁テープを貼るか密封袋に入れること。この2つを守るだけで、空港でのトラブルはほぼ回避できます。
ルール変更直後は混乱も多いですが、安全のための措置と前向きに捉え、スムーズな搭乗を目指しましょう。もしバッテリーの準備に不安がある方は、以下のような商品が役に立ちます。
パナソニック 絶縁テープ ビニルテープ……端子保護に最適な基本の絶縁テープです。ホームセンターでも手に入りますが、出発前にAmazonで購入しておけば確実です。
ジップロック スクリュー 密封袋 小分け用……モバイルバッテリーを個別に密閉保管するのに便利なサイズ感の密封袋です。テープが苦手な方や、より確実な保護を求める方におすすめです。
Anker モバイルバッテリー 100Wh以下……大韓航空のルールに適合する100Wh以下のモデルです。容量表示が明確で、品質も安定しています。新しく購入を検討されている方は、容量をよく確認してから選びましょう。
CIO モバイルバッテリー 軽量 コンパクト……小型軽量で持ち運びやすく、端子部分にカバーが付いているモデルも多いので、絶縁処理も行いやすい製品です。
新しいルールに戸惑うこともあるかもしれませんが、正しい知識と準備で乗り越えられます。快適で安全なフライトにするためにも、今日からできる準備を始めてみてください。それでは、良い旅を!





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