オフィス導入を考えるなら知っておきたい「okamura モバイルバッテリー」の実務ポイント

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オフィスに「okamura モバイルバッテリー」の導入を検討されている方へ、まず結論からお伝えします。この製品は単なる大容量バッテリーではなく、固定電源工事を減らし、レイアウト変更の自由度を劇的に高める「オフィス電源改革」のツールです。一方で、240Whという大容量ゆえに航空機への持ち込みはできませんし、1.9kgの重量感もあるので、導入前に「どこで・どう使うか」をしっかり設計する必要があります。この記事では、製品仕様の基本は押さえつつ、実際の導入判断に欠かせないコストメリットの試算や、競合製品との違い、設置の実務ポイントまで、現時点(2026年8月)で調べられた情報を基に詳しく解説していきます。

okamura モバイルバッテリー「OC」ってどんな製品?

まずは基本のおさらいから。オカムラが販売するこのポータブルバッテリーは、製品名を「OC」といいます。2021年8月に発売された製品ですが、現在も現行品としてオフィス向けに提供されているモデルです。

何より特徴的なのは、オフィス家具メーカーが作ったバッテリーという点。一般的なモバイルバッテリーとは設計の前提が違い、「オフィスの空間に馴染むデザイン」と「業務利用を想定した大容量・高出力」がウリになっています。

実際にこの製品は、2022年度にグッドデザイン賞・ベスト100(2022年10月受賞)を受賞し、さらに2026年3月にはRed Dot Design Awardも受賞しています。デザイン面での評価が非常に高い製品だと言えるでしょう。

基本仕様をざっくり整理

ここで、公式カタログ(2024年4月発行)および製品詳細ページ(https://product.okamura.co.jp/ext/DispProductDetail.do?volumeName=00001&PID=DD77BAG278)をもとに、気になる仕様をまとめておきます。

  • 容量:240Wh(ノートPC約3.5回分、スマホ約14回分の目安)
  • 重量:1.9kg(ハンドルタイプの場合)
  • ポート構成:USB Type-C×3口(うちPD対応2口、入出力用1口)、USB Type-A×1口
  • 合計最大出力:158W
  • 充電時間:専用チャージトレー利用時で約5.4時間

ラインアップとしては、「ハンドルタイプ」と「タグタイプ」の2つの本体形状があり、それぞれホワイトとブラックが選べます。また、複数台を同時に充電できる「チャージトレー」(W590×D140×H28mm/1.0kg)や、AC電源として使える「DC-ACインバーター」が別売りで用意されています。

フェーズフリー認証って何?

もう一つ押さえておきたいのが、この製品がフェーズフリー認証を取得している点です。フェーズフリーとは「日常時と非常時の両方で価値を発揮する」ことを証明する認証制度。つまり、OCは普段はオフィスでのモバイル電源として使いながら、停電時や災害時には非常用電源としても機能します。

これはオフィスBCP(事業継続計画)の観点からも見逃せないポイントで、自治体庁舎向けの製品紹介ページ(https://product.okamura.co.jp/ext/DispCate.do?volumeName=00001&hc=C&h1=%E5%9F%B7%E5%8B%99%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9&lv3=%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC%EF%BC%88%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%89&c=municipality)でもこの機能が前面に出されています。

上位記事にはない!導入コストの視点で考えるOCの価値

ここからがこの記事の本題です。既存の紹介記事の多くは製品機能の説明で終わっていますが、導入を検討するうえで最も気になるのは「コストはどうなるのか」 という点ではないでしょうか。

OCの価格は「オープン価格」とされており、公式には明確な金額が公表されていません。しかし、ここで考えたいのは「バッテリー本体の価格」ではなく、「固定電源工事を削減できる効果」という視点です。

一般的なオフィスで電源を新設する場合、1口あたりの工事費用は相場として3〜5万円程度かかると言われています。もしOCを導入して、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)を採用するオフィスで、壁面や床のコンセントを減らすことができれば、その分の工事費が丸ごと削減できるわけです。

しかも、OCの最大の強みはレイアウト変更が自由になること。従来は「コンセントのある場所」に制限されていたワークスポットが、バッテリーさえあればどこでも作業エリアに変わります。オフィス移転や模様替えのたびに電源工事をやり直す必要がなくなるのは、中長期的に見るとかなりのコストメリットにつながるでしょう。

オフィスで使うならどっち?一般モバイルバッテリーとの比較

OCを検討する際によく出てくる疑問が、「Ankerなどの一般大容量バッテリーと何が違うの?」という点。ここでは、主要な比較軸を表にしてみました。

比較軸Okamura OC(ハンドルタイプ)一般大容量モバイルバッテリー(例:Anker 737など)
容量240Wh約90Wh前後(Anker 737は24,000mAh≒約86Wh)
ノートPC充電回数(目安)約3.5回(50Wh想定)約1〜1.5回
重量1.9kg約0.6〜0.8kg
ポート数4口(USB-C×3、USB-A×1)2〜3口が一般的
合計最大出力158W140〜200W(製品による)
専用充電トレーあり(最大4台同時充電)なし
オフィス据え置きデザイン○(家具調、空間に馴染む)△(一般家電デザイン)
フェーズフリー認証(災害時対応)○×(一般的に非対応)
航空機持ち込み(100Wh制限)×(240Whで制限超過)○(約86Whで制限内)
価格オープン価格1.5〜3万円程度

(出典:オカムラ公式製品ページおよび各社公開情報をもとに作成)

この比較で見えてくるのは、OCは「オフィス据え置き型」として設計されているという点です。一般の大容量バッテリーは携帯性を重視して軽量コンパクトに作られていますが、OCは重量を気にせずに「複数台をオフィスに置きっぱなしにする」「デザインで空間を損なわない」「災害時にも使える」という方向に振り切っています。

逆に言うと、出張先に持ち運んだり、航空機に乗せたりする用途には全く向いていません。その点は割り切って考える必要があります。

実際の導入イメージと設置の実務ポイント

さて、ここからは「実際にどうやって導入するのか」という実務面に踏み込んでみます。この製品を導入する際に、特に検討しておきたいポイントがいくつかあります。

チャージトレーの設置場所をどうするか

OCを使いこなすうえでカギになるのが、複数台を同時充電できるチャージトレーの存在です。公式カタログ(https://www.okamura.co.jp/office/special_site/product/oc/okamura_oc_portable_battery.pdf)によると、トレーは幅590mm×奥行140mm×高さ28mm、重さ1.0kg。このサイズ感は、オフィスのカウンターや収納棚の上にすっきり収まるように設計されています。

導入時には、このトレーをどこに置くかが最初の検討事項になります。トレー自体には電源ケーブルが必要なので、少なくとも1箇所はコンセントが近くにある場所を選ぶ必要があります。ただし、トレーさえ設置してしまえば、そこから各バッテリーを各ワークスポットに持ち運んで使えるようになります。

何台導入すればいいのか

これはオフィスの規模や利用スタイルによりますが、一つの目安として、トレーの収納数=4台を基準に考えるとスムーズです。トレー1台で最大4台のOCを同時に充電できるため、「4台セット」で導入するケースが多いのではないかと推測されます。

ただし、これはあくまで推測の域を出ません。実際の導入台数は、社内のノートPC利用者数や滞在時間帯、充電頻度などを踏まえて設計する必要があります。導入検討時にはオカムラの営業担当者と相談しながら、自社に最適な台数を決めることをおすすめします。

競合と比較するとOCの立ち位置がはっきりする

もう一つ、導入判断の材料として押さえておきたいのが、似たような製品との比較です。オフィス向けのシェアリングバッテリーサービスや、他社の大容量バッテリーと比べたとき、OCはどういうポジションにあるのでしょうか。

まず、シェアリング型のバッテリーサービスは「貸し出し・返却」の運用ルールが発生するのに対し、OCは各ワーカーが必要な時に手に取って使う「常設型」です。運用の手間をできるだけ減らしたいオフィスには、OCの方が向いているかもしれません。

また、Deskbotなどの机に組み込むタイプの電源ソリューションと比べると、OCは机を選ばずに持ち運べるという柔軟性があります。固定式の電源を各机に導入するより、コスト的にも導入スピード的にも有利に働くケースは少なくないでしょう。

導入前に知っておきたいOCの「できないこと」

どんな製品にも得意不得意はあります。OCの場合、特に以下の2点は事前に理解しておいたほうがいいでしょう。

①航空機への持ち込みはできない
先ほどの比較表にも出てきた通り、OCの容量は240Wh。航空機の機内持ち込み・預け入れともに、リチウムイオンバッテリーは100Whを超えるものは原則禁止されています。つまり、OCは出張用のモバイルバッテリーではありません。「オフィス内専用」と割り切って使う必要があります。

②本体重量1.9kgは「携帯」より「移動」
一般的なモバイルバッテリーと比べると、1.9kgは明らかに重いです。「片手で持ち歩く」「バッグに入れて常に持ち運ぶ」というよりは、「会議室AからBへ移動するときに持っていく」「自席とラウンジの間を移動する」といった使い方が想定されています。ハンドルが付いているのも、この重量を考慮しての設計でしょう。

ユーザーの口コミ・評判は?

ここで、実際のユーザーの声が気になる方もいるかもしれません。しかし、OCは法人向け製品という性質上、一般のECサイトやSNSでの口コミはほとんど見当たりませんでした。Amazonなどでの一般販売がメインではないため、一般消費者のレビューはほぼ存在しないのが現状です。

とはいえ、間接的に「オフィスでこう使いたい」というニーズは、SNSやQ&Aサイトでいくつか確認できました。例えば「フリーアドレスオフィスで電源不足をどうにかしたい」「レイアウト変更のたびに電源工事をするのが無駄に感じる」といった趣旨の投稿が複数見られました。逆に「重さが気になる」「価格がわからないので導入を迷う」といった懸念も見受けられました。

つまり、OCは「電源の自由」という明確な価値を提供する一方で、価格の見えにくさや重量への不安が導入のハードルになっている可能性があります。導入を決める際には、これらの点を事前にクリアにしておくことが大切です。

オフィス電源の未来を考えるうえで、OCはどう評価すべきか

ここまでOCの特徴や導入ポイントをいろいろと見てきました。最後に、この製品をどう評価すればいいのか、私見を交えながらまとめてみます。

オフィスの働き方が多様化する中で、「コンセントに縛られない働き方」を実現する手段はいくつかあります。その中でOCが提案しているのは、「バッテリーをインフラの一部として捉える」 という発想です。家具メーカーが作ったからこその「空間デザインへの配慮」と、「フェーズフリー」という災害時の価値の両立は、他にはあまりない独自性だと言えるでしょう。

一方で、導入コストが明確に見えにくい点や、一般のバッテリーと比べて重量がある点は、導入前にしっかり納得しておくべきポイントです。特に「持ち運びやすさ」を最重視するのであれば、OCは選択肢から外した方がいいでしょう。

総合的に見ると、OCは「オフィスの電源環境を根本から見直したい」という課題を持っている方にこそ、検討していただきたい製品です。固定電源工事に投資する前に、まずはOCの導入でどこまでカバーできるのかを試算してみる価値は十分にあります。

okamura モバイルバッテリー導入を検討するなら、まずはこの製品から

最後に、実際に導入を検討する際にチェックしておきたい製品・関連アイテムを紹介しておきます。

Okamura OC ポータブルバッテリー ハンドルタイプ

Okamura OC ポータブルバッテリー タグタイプ

Okamura OC チャージトレー

Okamura OC DC-ACインバーター

オフィスに「okamura モバイルバッテリー」を導入するかどうかは、単なるバッテリーの性能比較ではなく、オフィスの働き方やレイアウトの自由度、中長期のコスト計画を含めた総合判断になります。まずはこの記事で紹介した導入ポイントを踏まえて、自社のオフィスにどうフィットするか、じっくり検討してみてください。

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