飛行機に乗るとき、モバイルバッテリーを預け入れ荷物に入れてはいけないというルールは、もうすっかりおなじみになりましたよね。でも、2026年3月28日から香港国際空港を出発する便では、それに加えてまったく新しいルールがスタートしています。このルールを知らないで香港の空港に向かうと、保安検査であっさりモバイルバッテリーを没収される可能性があります。
結論からお伝えします。2026年3月28日以降、香港発の全便で、1人あたり機内に持ち込めるモバイルバッテリーは最大2個まで。そして、フライト中のモバイルバッテリーを使った充電と、モバイルバッテリー自体の充電は全面禁止です。 預け入れ禁止という従来のルールは引き続き適用されますが、個数制限と使用禁止が新たに加わりました。この記事では、2026年4月時点の最新の香港モバイルバッテリー持ち込みルールを、変更点にフォーカスして詳しく解説します。
香港発のフライトでモバイルバッテリー持ち込みルールが2026年3月に変わった理由
2026年3月28日、香港民間航空局(CAD)は国際民間航空機関(ICAO)の新しいガイドラインに基づき、モバイルバッテリーの機内持ち込みに関する規則を即日発効しました(香港民間航空局勧告通達DGAC 2/2026、2026年3月28日)。この背景には、リチウムイオンバッテリーによる機内火災事故への世界的な対策強化の流れがあります。実際、2025年1月には韓国・金海空港でエアプサン機のモバイルバッテリー火災事故が発生しており(China Daily HK、2026年3月29日)、こうしたインシデントを受けての国際的なルール改定が、香港でも即座に導入された形です。
つまり、今まで「預け入れダメ、機内持ち込みOK」というシンプルなルールだったのが、「預け入れダメ、機内持ち込みはOKだけど2個まで、しかも使っちゃダメ」という、より厳格で複雑なルールに変わったのです。
変更点を徹底チェック!旧ルールと新ルールの比較
まずは、具体的に何が変わったのかを整理してみましょう。
従来のルール(2026年3月27日以前)
- モバイルバッテリーは預け入れ荷物(チェックイン荷物)への収納は禁止。
- 機内持ち込みは**容量制限(おおむね100Wh以下が目安)**を満たしていれば基本的にOK。
- 個数制限は特に設けられていなかった(航空会社による独自制限はあった)。
- 機内での使用についても、特に禁止されていなかった(ただし、各航空会社の指示に従う)。
2026年3月28日からの新ルール(香港発全便に適用)
- モバイルバッテリーの預け入れ禁止は継続。
- 機内持ち込みは1人最大2個までに厳格化(容量制限の基準は従来通り。ただし、新ルールでは「Wh数」よりも「個数」が重視される点に注意)。
- 機内でのモバイルバッテリーを使用した電子機器の充電、およびモバイルバッテリー自体の充電は全面禁止。
- 制限を超えたモバイルバッテリーは、保安検査場で没収されます。
この変更で最も大きなインパクトがあるのは、やはり「使ってはいけない」という点でしょう。長時間フライトでスマホのバッテリーが減ってきたら、これまではモバイルバッテリーでチャージするのが当たり前でした。しかし、香港を出発するフライトではそれができなくなりました。
航空会社ごとのルールにも差がある?香港発の主要航空会社を比較
ここで注意したいのが、航空会社ごとに細かい運用ルールが異なる場合があることです。香港国際空港を出発するすべての便に香港民間航空局のルールが適用されますが、各航空会社が独自のガイドラインを追加しているケースもあります。2026年4月時点で確認できた主要な航空会社の対応をまとめました。
| 航空会社 | 最大持ち込み個数 | 機内での充電・使用 | 超過分の扱い | その他特記事項 |
|---|---|---|---|---|
| キャセイパシフィック航空 | 2個 | 全面禁止 | 保安検査で没収 | 2026年3月28日より適用(公式サイト、2026年3月31日更新) |
| 香港エクスプレス (HK Express) | 2個 | 全面禁止 | 保安検査で没収 | 頭上収納棚(オーバーヘッドビン)への収納も禁止(公式サイト、2026年3月28日更新) |
| 香港航空 (Hong Kong Airlines) | 2個 | 全面禁止 | 保安検査で没収 | 全機内預け入れ荷物も禁止(SCMP記事による) |
| その他香港発着の外国航空会社 | 2個(香港CAD指示に準拠) | 全面禁止(香港発のフライト) | 香港空港の規則に従う | 搭乗前に各航空会社に確認推奨(CAD通達に基づく) |
特に香港エクスプレスは、他の航空会社に加えて「頭上収納棚に置くことも禁止」としています。つまり、モバイルバッテリーは座席の前のポケットか、自分の手元に常に置いておく必要があるということです。各航空会社のルールは出発前に必ず公式サイトでご確認ください。
「2個」の数え方で混乱しないで!内蔵型バッテリーはどうなる?
新ルールで最も混乱を招きそうなのが「最大2個」の数え方です。モバイルバッテリーと一口に言っても、スマホ用のものから、カメラ用、小型扇風機用など様々です。
基本的な考え方として、香港民間航空局の通達(DGAC 2/2026)や各航空会社の発表では、「ポータブルな充電機器(パワーバンク)」が対象とされています。つまり、スマートフォンに内蔵されているバッテリーはカウントされません。あくまで「取り外し可能な、携帯型のバッテリー」が対象です。
例えば、以下のようなものはどうでしょうか。
- カメラ用の予備バッテリー:これは「モバイルバッテリー」とは呼ばれませんが、リチウムイオンバッテリーとしての危険性は同じです。しかし、今回の通達の対象は「パワーバンク(モバイルバッテリー)」と明記されているため、カメラ用予備バッテリーはこの「最大2個」の制限には含まれないと見るのが妥当です。とはいえ、リチウムイオンバッテリー自体の持ち込みに関する国際的なルール(預け入れ禁止など)は別途適用されます。
- キーホルダー型の小型モバイルバッテリー:これも形態はモバイルバッテリーです。容量が小さくても、「モバイルバッテリー」としてカウントされる可能性が高いです。旅行前に「これは数に入るのかな?」と迷ったら、モバイルバッテリーとして売られている製品はすべてカウントされると考えておいた方が無難でしょう。
もしルールを守らなかったら?没収されたというリアルな声
SNS(XやFacebook)やニュースサイトのコメント欄では、この新ルールが施行された直後から、実際にトラブルに巻き込まれたという投稿が複数見られました(2026年4月2日時点の調査で確認)。
- 「空港で初めて知った」という声が多数:保安検査場で初めて新ルールを知り、モバイルバッテリーを没収されたという報告が多数寄せられています。多くの旅行者が、予備知識なしで空港に来てしまう現状が浮き彫りになっています。
- 「個数制限」への戸惑い:今までWh数だけ気にしていればよかったのに、突然「最大2個」という制限が加わったことで、パッキングを見直す羽目になったという声もありました。
- 「フライト中に充電できない」ことへの不安:長時間フライトを控えている人からは、「機内で充電できないのは困る」という不安の声が多く聞かれました。
逆に、ポジティブな声としては、「安全のためなら仕方ない」「そもそも2個以上持ち歩く人は少ない」という冷静な意見も一部で見られました。
機内での充電禁止。どうやって乗り切る?実践的な対策
では、実際に香港を出発するフライトに乗る場合、どう対策すればいいのでしょうか。いくつか実践的なアドバイスを紹介します。
出発前に対策を!
- 出発前にすべての機器をフル充電:当たり前のことですが、スマホ、タブレット、イヤホンなど、持っていくすべての電子機器を空港に着く前に満タンにしておきましょう。
- 機内持ち込みバッグに「2個まで」を厳守:自宅で荷造りするときに、「これはモバイルバッテリーか?」という基準で数を数え、絶対に3個以上入れないようにしてください。「お土産に買った」などの言い訳は一切通用しません。
- 預け入れ荷物に絶対に入れない:これは従来からのルールですが、モバイルバッテリーは絶対にスーツケースなどの預け入れ荷物には入れないでください。没収されるだけでなく、航空保安上、非常に危険です。
機内での過ごし方
- 機内モードや省電力モードを活用:機内では機内モードにすることでバッテリー消費を大幅に抑えられます。また、画面の明るさを下げる、バックグラウンドのアプリ更新をオフにするなど、節電対策を徹底しましょう。
- 機内エンターテインメントはシートモニターで:スマホで映画を見るとバッテリーを消費します。機内エンターテインメントシステムが搭載されている機材であれば、そちらを利用する方が賢明です。
- 紙の本や雑誌を持ち込む:デジタル機器に頼らないアナログな楽しみ方を用意しておくと、バッテリー残量を気にせず過ごせます。
香港経由で第三国へ行く場合もルールは適用されます
この新ルールは、香港国際空港を出発するすべてのフライトが対象です。つまり、香港が最終目的地の場合も、香港経由で別の国に行く場合も、香港の空港を離陸する便に乗る時点でこのルールが適用されます。
例えば、日本から香港へ行き、香港で乗り継いでバンコクへ向かう場合、香港→バンコクのフライトでこのルールが適用されます。乗り継ぎの際に保安検査を再度受ける必要があるかどうかは空港の構造によりますが、香港を出発するという事実自体がルール適用の条件です。乗り継ぎの有無にかかわらず、香港を離れるすべての旅客が対象になると考えてください。
香港のモバイルバッテリー新ルールまとめ(2026年4月時点)
最後に、2026年4月時点での香港発フライトにおけるモバイルバッテリー持ち込みルールを簡潔にまとめます。
- 持ち込み可能数:1人最大2個まで。
- 機内での使用:全面禁止(スマホなどの充電も、モバイルバッテリー自体の充電もダメ)。
- 収納場所:預け入れ荷物には絶対に入れない。機内持ち込み手荷物に入れる。香港エクスプレスは頭上収納棚への収納も禁止。
- 違反した場合:保安検査で没収されます。
- 対象となるフライト:香港国際空港を出発するすべての旅客便(乗り継ぎ便も含む)。
このルールは、2026年3月28日に施行された最新のものです。インターネット上には過去の情報がまだ多く残っています。香港に行く予定がある方は、ぜひこの最新情報を参考にして、快適でトラブルのない空の旅をお楽しみください。
おすすめのモバイルバッテリー(香港持ち込みルール対応チェック付き)
最後に、今回の香港ルール(2個まで)を念頭に置いた上で、おすすめのモバイルバッテリーを紹介します。いずれも1人2個までの制限内で運用できる製品です。
Anker Power Bank 10000mAh 軽量コンパクト
まずは定番のAnker。10,000mAhクラスでiPhoneを約2回フル充電できます。コンパクトで軽量なので、2個持ち歩いてもかさばりません。持ち運びやすさを最優先する方にぴったりです。
小さなキーホルダーサイズながら、いざという時に頼りになる5000mAhモデル。2個目のサブバッテリーとして携帯するのに最適です。デザイン性も高く、普段使いにもおすすめです。
RAVPower モバイルバッテリー 大容量 26800mAh
大容量の1台で乗り切りたい方には、RAVPowerの26800mAhモデルがおすすめ。ただし、この大容量バッテリー1台で「最大2個」のうちの1個分を消費します。大容量ゆえに重量がある点はご注意ください。





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