「以前、Ankerの回収対象かどうか調べたけど大丈夫だった」——そんなあなた、今もう一度確認したほうがいいです。2025年6月と10月の2回にわたって回収対象製品が大幅に拡大されていて、最初の発表時には対象外だった製品が新たに追加されているからです。
結論から言うと、Ankerモバイルバッテリーの回収は2026年8月現在も継続中で、対象製品はA1257・A1647・A1642・A1652・A1263・A1366の6型番に及びます。ただし、同じ型番でも製造時期やシリアルナンバーによって対象となるものとならないものがあり、さらに型番によって交換なのか返金なのか、対応金額もまったく違います。
この記事では、経済産業省がAnker Japanに総点検を求める行政指導を出すに至った2025年10月の大規模リコールの経緯を踏まえつつ、型番ごとの正確な対象条件・交換・返金内容を一覧で比較。さらに、SNSやQ&Aサイトで実際にユーザーがつまずいている「シリアルナンバーが読めない」「電話がつながらない」といったリアルな困りごととその対処法まで、徹底的に解説します。
Ankerモバイルバッテリー回収の経緯と最新動向(2025年6月・10月の拡大)
Ankerのモバイルバッテリー回収問題は、2024年9月に一部製品で始まりました。しかし、その後の調査で問題の範囲が想定より広かったことが判明。2025年6月26日にAnker Japanが発表した対象製品の大幅な拡大で、A1257・A1647・A1642・A1652の4製品が新たに追加または対象期間・カラーが全拡大されました。
そしてさらに2025年10月21日、Anker Japanは新たに「Anker PowerCore 10000(A1263)」約41万台を含む計4製品、総計約52万台の自主回収を発表。同日、経済産業省はAnker Japanに対し、リチウムイオン蓄電池に関する国内販売全製品の総点検を求める行政指導を実施しました(朝日新聞「ツギノジダイ」2025年10月21日記事より)。
この回収の根本的な原因は、Ankerが委託するセル製造サプライヤーが、Ankerグループの品質基準を満たさない部材を無断で使用したことによるものです。その結果、内部短絡が発生する可能性が判明し、消費者庁に報告された重大製品事故はすでに41件に上っています(朝日新聞2025年10月21日報道)。
つまり、これは「ちょっとした不具合」ではなく、発火・火災リスクを伴う重大な安全問題です。そして重要なのは、2024年9月の第一次発表時に対象外だった製品でも、2025年6月と10月の拡大で対象になっているケースが多いという点。一回確認して安心した方こそ、今一度チェックする必要があります。
対象製品6型番を完全網羅!交換・返金・判定方法を比較
では具体的に、どの製品がどういう対応になるのかを一覧で見ていきましょう。以下の表は、Anker Japan公式サイトの情報(2025年6月26日および10月21日発表分)をもとに、型番ごとの対応内容をまとめたものです。
| 製品名 (型番) | 対象販売期間・条件 | 交換内容 | 返金内容 | 判定方法 |
|---|---|---|---|---|
| Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W) (A1257) | 2025年6月26日までに販売された一部(シリアル照合必須) | 新品交換(カラーはブラックのみ・上限に達し次第終了) | ブラック:3,490円 / その他カラー:3,990円(税込) | シリアルナンバー照合(必須) |
| Anker Power Bank (20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル) (A1647) | 2025年6月26日までに販売された全製品(全カラー・期間拡大) | 別製品「Anker Power Bank (20000mAh, 87W)」に交換(カラーはブラックのみ) | 7,490円(税込) | 型番と購入時期で判定(シリアル照合不要) |
| Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000) (A1642) | 2025年6月26日までに販売された全製品(全カラー・期間拡大) | 新品交換(購入時と同一カラー) | 交換のみ(返金対象外) | 型番と購入時期で判定(シリアル照合不要) |
| Anker MagGo Power Bank (10000mAh, 7.5W, Stand) (A1652) | 2025年6月26日までに販売された全製品 | 新品交換(購入時と同一カラー) | 交換のみ(返金対象外) | 型番と購入時期で判定 |
| Anker PowerCore 10000 (A1263) | 2022年12月25日〜2025年10月21日に販売された製品(※8桁シリアルは対象外) | 上位モデル「Anker Power Bank (10000mAh, 30W)」に交換(カラーはブラックのみ) | 交換のみ(返金対象外) | シリアルナンバー照合(必須) |
| Anker 535 Power Bank (PowerCore 20000) (A1366) | 2022年11月17日以降に購入した製品 | 返金のみ(交換対象外) | 9,990円(一律・税込) | 型番と購入時期で判定 |
※すべての情報はAnker Japan公式サイト(2025年6月26日・10月21日発表)に基づく確定情報です。
この表を見てわかる通り、同じ「Ankerのモバイルバッテリー」でも型番によって対応がまったく異なります。A1257はカラーによって返金額が違いますし、A1647は別の製品への交換か返金かの選択が可能です。A1366に至っては交換はなく返金のみ。さらにA1263は交換品のカラーがブラックに固定されていて、しかも交換品の発送が返送品到着から3週間以内ですが、在庫状況によっては2026年2月末まで遅れる可能性があると公式サイトで案内されています。
自分が対象かどうか確認する手順と3つのつまずきポイント
では実際に、自分が持っている製品が回収対象かどうかを確認する手順を見ていきましょう。基本的な流れは以下の通りです。
- 製品の型番を本体で確認する(本体底面または背面に記載)
- Anker Japan公式の回収ページにアクセスし、該当する型番のページを開く
- 型番ごとの指示に従って判定(シリアル照合が必要なものと不要なものがある)
- 対象の場合はオンラインフォームまたは電話で手続きする
- 回収キットが届いたら製品を返送し、交換品または返金を待つ
この手順自体はシンプルですが、実際にはユーザーがつまずくポイントが3つあります。SNSやQ&Aサイトでの口コミを調べると、以下のような困りごとが多数報告されていました。
つまずきその1:シリアルナンバーが読めない・消えている
特にA1257とA1263のユーザーに多いのがこの問題。本体のシリアルナンバー印字が薄くて読めなかったり、長期間の使用で消えてしまったという声が複数見られました。こうした場合、Anker公式では「購入時期がわかるもの(購入履歴・レシート・注文メールなど)」の用意を案内しています。それでもわからない場合は、オンラインフォームでその旨を記載して問い合わせるのが確実です。
つまずきその2:電話がつながらない
対象製品の確認や手続きで電話を試みたものの、混雑していてつながらなかったという不満が多くのSNSで確認されました。特にA1366専用窓口(0120-253-004)はほかの型番とは別番号なので注意が必要です。電話がつながらない場合の現実的な対処法としては、オンラインフォームからの手続きを優先するのが得策です。Ankerの回収手続きは基本的にWeb完結型で設計されているため、フォームからの申し込みのほうがスムーズに進みます。
つまずきその3:以前は対象外だったのに今は対象になっている
これが最も落とし穴になりやすいポイントです。2024年9月に一度確認して「大丈夫だった」という方でも、2025年6月の拡大でA1257・A1647・A1642・A1652が新たに追加されたり対象期間が拡大されています。また、A1263に至っては2025年10月まで回収対象として発表されていませんでした。つまり、「以前調べたから大丈夫」は通用しません。必ず最新の状態で再確認することが絶対条件です。
A1366の電話番号に注意!消費者庁サイトの情報が古い可能性
ひとつ特に注意が必要なのが、Anker 535 Power Bank(A1366)の問い合わせ窓口です。消費者庁のリコール情報サイトには古い電話番号が掲載されている可能性があるため、必ずAnker Japan公式のA1366専用回収ページで最新の連絡先を確認するようにしてください。
2026年8月現在、A1366の正しい専用電話窓口は「0120-253-004」です(平日9:00〜17:00、土日祝除く)。この番号はほかの型番の共通窓口(0120-775-171)とは異なります。間違った番号にかけてもつながらないか、別の対応になるので注意しましょう。
ユーザーのリアルな声から見えた「困った」と「よかった」
実際に回収手続きを経験したユーザーの声をX(旧Twitter)や各種レビューサイトで調べてみると、ポジティブな声よりもネガティブな声のほうが多く見受けられました。
肯定的な意見(少数)
- 交換対応がスムーズで、回収キットが予想より早く届いた
- 交換品が予想以上の上位モデル(A1263→30Wモデル)で性能が向上して満足
否定的な意見・不満(多数)
- 手続きが複雑でわかりにくい、特にシリアルナンバーの入力が面倒
- 電話が混雑していてつながらない
- 回収キットや交換品が届くまでに数週間〜1ヶ月以上かかった
- 以前は対象外だったのに今度は対象になっていて混乱した
これらの声からわかるのは、「Ankerの対応自体は丁寧だが、処理に時間がかかる」というのが実態のようです。特に時間的な余裕を持って手続きを進めることが重要だと感じられます。
Ankerモバイルバッテリー回収でおすすめの選択肢
回収対象になってしまった場合、交換品が届くまでの間や、そもそもモバイルバッテリーが手元にない状態で新しいものを検討している方に向けて、Ankerの代替製品を含めたおすすめを紹介します。
Anker Power Bank (10000mAh, 30W)
回収対象のA1263の交換品として実際に送られてくる上位モデル。30W出力で対応機器も幅広く、コンパクトながら高性能な一台です。
Anker Power Bank (20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)
A1647の交換品として提供されるモデルで、ノートPCへの給電も可能な高出力タイプ。USB-Cケーブル内蔵で利便性が高い製品です。
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)
A1642と同型番でMagSafe対応のワイヤレス充電モデル。iPhoneユーザーには特に使い勝手の良い選択肢です。
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)
A1257と同スペックのエントリーモデル。コンパクトで軽量、普段使いに最適なバランスの製品です。
交換品を待つ間の代替として、またはこの機会に買い替えを検討する場合も、上記のモデルは実績のある製品ばかりです。特に交換品として提供されるモデルは、Ankerが信頼できると判断した製品でもあるので、安心して選べるでしょう。
まとめ:今すぐ確認するべき理由と今後の注意点
Ankerモバイルバッテリーの回収は2026年8月現在も継続中です。A1257・A1647・A1642・A1652・A1263・A1366の6型番が対象で、2025年6月と10月の2回にわたって対象が拡大されました。
一度確認して大丈夫だった方も、もう一度公式サイトで再確認してください。特に2024年9月以前に購入した製品をお持ちの方は要注意です。今回の対象拡大で新たに該当している可能性が十分にあります。
手続きはオンラインフォームからの申し込みがスムーズです。電話は混雑が予想されるので、どうしても電話が必要な場合以外はWebでの手続きをおすすめします。シリアルナンバーが読めない場合は、購入履歴やレシートなどの代替書類を用意しましょう。
火災リスクを伴う重大な安全問題ですから、「面倒だから」と放置するのは絶対にやめてください。対象製品をお持ちの方は、この記事を読んだ今すぐにでもAnker Japanの公式回収ページで確認を取ることを強くおすすめします。あなたの安全を守るための第一歩は、たった数分の確認作業から始まります。





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