「メカニカルキーボードって気になるけど、1万円以上するんでしょ?」「ゲーミングデバイスって派手すぎて仕事で使いにくいんじゃないの?」——そんなふうに思って、なかなか手が出せずにいませんか。
実は今、3,000円台から買えるメカニカルキーボードがじわじわと人気を集めています。その代表格が「e元素(イーゲンソ)」というブランド。中国・深センのメーカーで、コストパフォーマンスの高さから入門機として注目されているんです。
とはいえ「安いってことは、どこかで妥協してるんじゃ…」という不安もありますよね。この記事では、e元素メカニカルキーボードの本当のところ——メリットもデメリットも包み隠さずお伝えしながら、あなたにぴったりの1台を見つけるお手伝いをします。
そもそもe元素ってどんなブランド?
e元素は、ゲーミングデバイスを中心に展開する中国発のブランドです。日本では正規代理店を通さず、AmazonやAliExpressなどのECサイトで直接購入する形が主流。そのため流通コストが抑えられ、価格の安さにつながっています。
ラインナップの中心は、メカニカルキーボード。3,000円台のエントリーモデルから、1万円前後の高機能モデルまで幅広く展開していて、特に「初めてのメカニカル」を探している人に選ばれています。
でも、正直なところ「e元素って聞いたことないし、大丈夫?」と心配になりますよね。そこをきちんと解説していきます。
e元素メカニカルキーボードが安い理由
なぜここまで安く作れるのか。その秘密は主に3つあります。
スイッチはアウテム製やファーノ製を採用
キーボードの心臓部であるキースイッチ。Cherry MX(チェリー社製)のような有名どころではなく、OUTEMU(アウテム)やHUANO(ファーノ)といった中国メーカーのスイッチを採用しています。これだけで原価が大きく下がるんですね。
「中国製スイッチって大丈夫?」と思うかもしれませんが、実際のところアウテムのスイッチはCherry MXの特許が切れた後に作られた互換品で、打鍵感の再現度はかなりのもの。初めて触る人なら「これで十分」と感じる品質です。
筐体やキーキャップはシンプル設計
ボディはプラスチック製で、高級モデルのようなアルミフレームは使われていません。キーキャップもABS樹脂が中心。PBT素材のような耐久性はないものの、その分コストを抑えています。
ホットスワップは簡易的
軸を交換できる「ホットスワップ」機能を搭載したモデルもありますが、これは高級キーボードのような本格的なソケット方式ではなく、基板に直接スイッチを差し込む簡易的な仕組み。交換のしやすさでは劣るものの、入門機としては十分な機能です。
つまりe元素は「必要なところは押さえつつ、初心者が違いを感じにくい部分でコストダウンしている」ブランドなんです。
知っておきたい3つの注意点
買ってから「こんなはずじゃなかった」とならないように、正直なデメリットもお伝えします。
1. キー配列は英語(US)配列が基本
e元素のキーボードは、ほとんどが英語配列です。日本語配列に慣れていると、エンターキーが横長ではなく縦に小さい、記号の位置が違う、といった戸惑いがあります。
特に「かな」と「英数」を切り替えるキーがないのは大きな違い。Macユーザーは「かな」「英数」キーを別途割り当てる必要がありますし、WindowsユーザーはAlt+`(バッククォート)での切り替えに慣れる必要があります。
とはいえ、慣れてしまえばむしろコンパクトでスタイリッシュ。どうしても日本語配列がいい人は、キーキャップを交換してJIS配列風にカスタマイズしているユーザーもいます。
2. スイッチや品質にばらつきがある
これはユーザーレビューでもよく見かける指摘です。同じ型番でも、ロットによってスイッチメーカーが変わることがあります。また、キーを打ったときの金属反響音が気になったり、特定のキーだけ押し心地が違ったりすることも。
「当たりはずれがある」と言ってしまうと身も蓋もないですが、3,000円台という価格を考えれば許容範囲と感じる人が多いのも事実です。Amazonで購入すれば、初期不良の交換対応も受けられます。
3. ソフトウェアの扱いにクセがある
ラピッドトリガー対応モデルなど、一部の製品では専用ソフトでキーの設定を変更できます。ただこのソフト、Windowsのセキュリティ機能にウイルスと誤検知されることがあるんです。
これは中国製のあまりメジャーでないソフトウェアにありがちな現象で、実際に危険というわけではありません。でも「警告が出るとやっぱり不安…」という人は、ソフト不要で使えるモデルを選ぶのが無難です。
失敗しない!軸の選び方
メカニカルキーボード入門者が一番迷うのが「どの軸を選べばいいの?」ということ。e元素のモデルは、主に以下の3種類の軸から選べます。
赤軸
押したときのクリック感がなく、スッと底まで沈み込むタイプ。押下圧は約45gと軽めで、音も静か。ゲームで高速入力したい人や、オフィスで使いたい人におすすめです。
青軸
カチッというクリック感と、カチカチという大きな打鍵音が特徴。押した感覚がはっきりしているので、タイピングが楽しく感じられます。ただし音がかなり響くので、家族がいるリビングやオフィスでの使用には注意が必要です。
茶軸
赤軸の静かさと青軸のクリック感の中間。コツンという軽い感触がありつつ、音は控えめ。ゲームも仕事も両方使いたいという欲張りな人にぴったりです。
迷ったら茶軸が無難。あとで「やっぱり違う軸を試したい」と思ったら、ホットスワップ対応モデルなら自分でスイッチを交換できます。
【厳選】おすすめモデル6選
ここからは、実際におすすめできるモデルを用途別に紹介します。
エントリーモデルの鉄板「e元素 Z-81」
3,000円台で買えるのに、81キーのコンパクト設計にUSB-C接続、RGBバックライト付き。テンキーがない分デスクが広く使えて、マウスを大きく動かすゲーマーに好まれています。
赤・青・茶の3軸から選べて、メカニカルキーボードの入門にはまさにうってつけ。キーキャップを交換して自分好みにドレスアップする楽しみ方も広がります。
タイピングもゲームもこれ1台「e元素 Z-88 茶軸」
81キーコンパクトながら、茶軸搭載でタイピングの打鍵感もゲームの反応速度もバランス良くこなします。RGBバックライトの光り方も派手すぎず、落ち着いたデスクにも馴染みます。
ただし旧モデルのため、ケーブルが着脱できないタイプもあるので購入時に要チェック。4,000円前後で買えるコスパの高さが魅力です。
FPSプレイヤー必見「e元素 Hz-68」
近年のゲーミングキーボードのトレンド「ラピッドトリガー」を、7,000円台で体験できるモデル。磁気スイッチでキーの反応点を細かく調整でき、VALORANTやAPEXなどの競技FPSで差がつく一瞬の動作を追求できます。
68キーとかなりコンパクトなので、机が狭い人にもおすすめ。専用ソフトを使えばアクチュエーションポイントの調整も可能ですが、先ほど触れたソフトの誤検知だけは要注意です。
60%サイズでラピッドトリガー「e元素 Hz-61」
Hz-68からさらにキーを減らした61キーモデル。矢印キーすら排した超コンパクト設計で、とにかくマウスを振り回したい人向け。ラピッドトリガー搭載で1万円を切る価格は、かなり攻めています。
持ち運びにも便利で、LANパーティーやゲーミングカフェに自分のキーボードを持ち込みたい人にも好評です。
省スペースなのにテンキー付き「e元素 Z-99」
「テンキーはやっぱり欲しい…でもフルサイズはデカすぎる…」そんなジレンマを解決する99キーモデル。数字入力の多い仕事をしている人に最適です。有線モデルに加えて、Bluetoothと2.4GHz無線に対応した3モードワイヤレス版も選べます。
ワイヤレス版は8,000円前後と少し上がりますが、デスク周りのケーブルをスッキリさせたい人には十分検討する価値があります。
フルサイズが欲しいなら「e元素 Z-19」
テンキー付きのフルサイズ、104キーレイアウト。3,000円台から買えるので、とにかく安くて普通に使えるメカニカルキーボードが欲しい人向け。在宅ワーク用に1台試してみる、という使い方にもフィットします。
RGBの光り方は単色や数色の切り替えに限られますが、仕事メインならむしろそれが落ち着いていいかもしれません。
ゲームでも仕事でも、まずは手を出してみるのが正解
e元素メカニカルキーボードの一番の魅力は「とりあえずメカニカルを試せるハードルの低さ」にあります。
3,000円台なら、例えばコンビニのコーヒーを1ヶ月我慢すれば手が届く価格。そこで「メカニカルってこんなに気持ちいいんだ」と実感できれば、次は5,000円のモデル、その次は10,000円のモデルと、自分の好みを追求していく楽しみが広がります。
逆に「やっぱり自分には合わなかった」と思っても、それほど大きな出費にはなりません。メカニカルキーボードという沼への入り口として、e元素は理想的な選択肢だと感じます。
もちろん、1万円以上のキーボードにはそれだけの価値があります。アルミフレームの剛性感、PBTキーキャップのしっとりした手触り、Cherry MXスイッチの安定感…これらを一度知ってしまうと、もう戻れないのも事実です。
でも、そうした違いがわかるようになるのも、まずはe element メカニカルキーボードを手に取って、打鍵感の楽しさを知ったあとの話。知識も経験もない段階で高級品を買うより、入門機で自分なりの「好き」を見つけるほうがずっと健全だと感じます。
ぜひ、あなたの最初の1台をe元素で始めてみてください。きっと、キーボードに対する考え方が変わると思いますよ。
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