「HHKBにメカニカルモデルが出たって聞いたけど、アレって実際どうなの?」
「ずっとProfessionalを使ってきたけど、Studioに買い替えるべきか悩む…」
こんな声が聞こえてきそうです。HHKBファンなら誰もが一度は考えますよね。
僕自身、HHKB Professional HYBRID Type-Sを3年以上使い続けてきたユーザーです。そしてつい先日、ついにHHKB Studioを思い切って購入しました。今回はそのリアルな使用感を交えながら、現行HHKB全5モデルを徹底比較してみようと思います。
読み終わる頃には、あなたにピッタリの一台が見つかっているはずです。
HHKB メカニカルキーボードとは?まず全体像を掴もう
そもそもHHKBというブランドは、東京大学名誉教授の和田英一氏が考案した「理想のキーボード配列」から始まりました。1996年の発売以来、極限までキー数を削ぎ落としたコンパクト設計と、深いストロークから生まれる独特の打鍵感で、多くのエンジニアやライターに愛され続けています。
そのHHKBが2023年10月、ブランド初の「メカニカルスイッチ」を採用したモデルを発表しました。そう、HHKB Studioです。
これが大きな転換点になりました。従来の静電容量無接点方式一筋だったHHKBが、なぜ今メカニカルキーボード市場に再参入したのか。そしてその実力は本物なのか。順を追って見ていきましょう。
現行HHKBは全部で5モデル。ざっくり2系統に分けて整理
まずは現行ラインナップの全体像から。
HHKBは大きく分けて2つの系統があります。従来からの「Professionalシリーズ」と、新登場の「Studio」です。さらにProfessionalシリーズは4モデルに枝分かれしています。
- Professional HYBRID Type-S:静音・無線・静電容量無接点方式。モバイルワークに最適なフラッグシップ。
- Professional HYBRID:無線・静電容量無接点方式。Type-Sより軽快な打鍵音が特徴。
- Professional Classic Type-S / Classic:有線接続のみで価格を抑えたエントリーモデル。
- HHKB Studio:メカニカルスイッチ、ポインティングスティック、ジェスチャーパッド搭載。新時代のHHKB。
価格帯はClassicが約29,700円から、Studioが44,000円までと幅があります。決して安くはないですが、その分「10年使える」と言われる耐久性と設計思想が詰まっています。
Professional HYBRID Type-S:HHKBの完成形。これが原点
まずは静電容量無接点方式の代表格、Professional HYBRID Type-Sから。
最大の特徴は、キーストローク3.8mmから生まれる「吸い付いて、離れる」と表現される独特の打鍵感です。一度指を置くと、キーが指に吸い付くように沈み、底打ちした瞬間に反発力で押し戻される。この感覚は実際に触れてみないと分からない快感です。
Type-Sは通常モデルよりキーストロークが0.2mm短く設計されていて、底打ち時の音が「コツン」と心地よく響きます。カフェや深夜のリビングでも気兼ねなく使える静音性がありながら、打鍵感は決して犠牲になっていません。
重量は約540g(電池含まず)。バッグに放り込んでカフェに持っていけるレベルの携帯性です。
こんな人に最適です:「どこでもHHKBの打鍵感を持ち歩きたい」「静かな場所で集中して作業したい」という方。僕が3年間メイン機として使い倒してきたモデルでもあります。
Professional HYBRID:Type-Sより軽やか。音を楽しみたい人へ
続いてProfessional HYBRID。基本的なスペックはType-Sと同じですが、キーストロークが4.0mmあり、打鍵音も少し大きめです。
Type-Sの「コツン」が、こちらは「カタカタ」と小気味よく響きます。打鍵のリズムを感じながらタイピングしたい人には、むしろこちらの方がしっくりくるかもしれません。
個人的には、一人で集中する時間が多い方や、キータッチをしっかり感じたい方におすすめしたい一台です。有線接続モデルであるClassicシリーズも、無線が必要なければコスパの高い選択肢になります。
HHKB Studio:ついに登場したメカニカルキーボードの真価
さて、本題のHHKB メカニカルキーボードことHHKB Studioです。実際に使ってみて感じた正直な感想をお伝えします。
打鍵感は「FILCOの茶軸に似ている」
まず、打鍵感について。45gのリニアタイプ(静音仕様)ですが、いわゆる「ヌルヌル」したリニアではなく、スイッチの途中でほんの少しだけ「コクッ」と節度感があります。まるでFILCOの茶軸(メカニカルスイッチの軽いタクタイル)を軽くしたような感触です。
Professionalシリーズの吸い付くような打鍵感とは別物ですが、これはこれでアリです。「カスタム済みの市販メカニカルキーボードを買った」感覚に近く、完成度は高いと感じました。
ホットスワップ対応でスイッチ交換が可能
Studioの大きな魅力がホットスワップ対応。ハンダ付け不要で自分好みのメカニカルスイッチに交換できます。デフォルトのリニアに飽きたら、クリッキーな青軸風や、より重いスイッチにカスタマイズ可能。これはProfessionalシリーズにはない楽しみ方です。
ポインティングスティックは慣れが必要。でも慣れると便利
Studio最大の特徴が、キーボード中央に鎮座するポインティングスティック(黒いゴムの突起)です。これがマウス操作を代替してくれるわけですが、正直最初はタイピング中に指が当たってイライラしました。
しかし1週間ほど使い続けると、指が自然に避けるようになります。そしてホームポジションから手を動かさずにマウス操作が完結する快適さに気づき始めます。特にコーディング中や長文作成中は、右手がキーボードから離れないストレスフリー感がクセになります。
ジェスチャーパッドで左手デバイスいらず
キーボード左右の枠部分にはジェスチャーパッドが仕込まれています。スクロールやデスクトップ切り替え、音量調整などを指のスワイプで操作可能。これがあれば、別途左手デバイスを用意しなくても作業効率が上がります。
重量は約830g。携帯にはやや不向き
気になるのは重量です。Professionalシリーズより約300g重くなり、ずっしり感があります。毎日持ち運ぶのはちょっとためらうレベル。据え置きを前提に考えた方が良さそうです。
HHKB メカニカルキーボードを選ぶべき3つのポイント
ここまで各モデルを比較してきましたが、では実際に購入する際、どんな基準で選べばいいのか。判断ポイントを3つにまとめます。
- 打鍵感の好み:しっとり吸い付くProfessionalシリーズか、クリアで軽快なStudioか。これはもう好みです。試打できる店舗があれば絶対に触ってから決めてください。
- マウス操作の頻度:作業中、マウスに手を伸ばす回数が多い人ほどStudioの恩恵を受けられます。逆にショートカットキーだけで完結する人はProfessionalでも十分です。
- 持ち運びの有無:外に持ち出すならProfessional HYBRID一択。自宅据え置きならStudioの重量は気になりません。
ちなみにHHKB Professional HYBRID Type-Sは、墨と白の2色展開で、US配列のみの販売です。Studioも同様にUS配列のみ。日本語配列が必要な方は注意しましょう。
まとめ:HHKB メカニカルキーボードであなたの作業環境をアップデートしよう
HHKB メカニカルキーボードの登場によって、選択肢は確実に広がりました。伝統のProfessionalシリーズを選ぶもよし、新世代のStudioでマウスレス生活を体験するもよし。どちらを選んでも、タイピング体験がワンランクアップすることは間違いありません。
最後に僕からのアドバイスです。「もう一生買い換えたくない」と思うならProfessionalシリーズ。「キーボードという道具をとことんカスタマイズして遊びたい」と思うならStudio。あなたはどちらに惹かれましたか?

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