VLCのiPhoneアプリでピクチャーインピクチャーは使える?
動画を見ながら他のアプリも使いたい。そんなときに便利なのが「ピクチャーインピクチャー(PiP)」機能です。
iPhoneで動画プレーヤーといえば、無料で多機能なVLC media playerを思い浮かべる方も多いでしょう。
では、VLCのiPhoneアプリはPiPに対応しているのでしょうか。
結論から言うと、現時点でVLCのiOS版はピクチャーインピクチャー機能に公式対応していません。
「え、そうなの?」と思われた方もいるかもしれません。実はこの件、長年にわたって多くのユーザーが開発元に要望を出し続けている話題なんです。
この記事では、VLCのPiP対応状況を詳しく解説するとともに、代わりに使えるiPhone向けのPiP対応アプリも紹介します。
VLC iOS版のPiP対応状況を詳しく解説
開発者は実装を認めているが、まだリリースされていない
VLCの開発者は、App Store上のユーザーレビューに対して複数回回答しています。それによると、PiPモードの実装は「複雑」であると認めており、以前には「今年中に実装する」と回答していたこともありました。
しかし、その回答から1年以上が経過した現在も、PiP機能はまだリリースされていません。
なぜこんなに時間がかかっているのでしょうか。
理由のひとつとして、VLCが対応している動画フォーマットの多さが挙げられます。VLCは「ほぼすべてのフォーマットを変換なしで再生できる」ことが最大の強みですが、その分、PiPのような新機能を実装する際に互換性の問題が発生しやすいのです。
App Storeの情報でもPiPには言及なし
VLCのApp Storeページ(最終更新:2026年3月29日)を確認しても、ピクチャーインピクチャー機能に関する記載はありません。
対応機能としては以下のようなものが挙げられていますが、PiPは含まれていません。
- ほぼすべての動画フォーマットに対応(変換不要)
- Dropbox、Google Drive、OneDrive、iCloud Driveとのファイル同期
- SMB、FTP、SFTP、UPnP/DLNAメディアサーバーからのストリーミング
- 高度な字幕サポート
- マルチトラックオーディオ
- 再生速度制御
- Chromecast対応
これらの機能だけ見てもかなり多機能なのが分かりますが、残念ながらPiPはまだ搭載されていません。
Android版VLCではPiP相当の機能が使える
ちなみに、Android版のVLCでは「ポップアッププレーヤー」という名前でPiP相当の機能が利用できます。
「iPhoneでも同じように使えるはずなのに…」と思われる方も多いでしょうが、iOSとAndroidではシステムの仕組みが異なるため、実装の難しさも変わってくるようです。
iPhoneでピクチャーインピクチャーを使うための基本設定
VLCがまだPiPに対応していないとしても、iPhone自体のPiP設定は確認しておきましょう。他のアプリでPiPを使う際にも必要です。
iPhoneでPiPを有効にする手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ピクチャーインピクチャー」をタップ
- 「自動でピクチャーインピクチャーを開始」をオンにする
この設定をオンにしておけば、対応しているアプリで動画を再生中にホームボタンを押す(または画面下から上にスワイプする)だけで、自動的にPiPモードに切り替わります。
ただし、この設定だけではVLCでPiPが使えるようにはなりません。あくまでアプリ側がPiPに対応していることが前提です。
VLCの代わりになるPiP対応アプリ
「VLCでPiPが使えないなら、代わりになるアプリはないの?」
そんな疑問にお答えして、iPhoneでピクチャーインピクチャーに対応しているメディアプレーヤーアプリを紹介します。
1. nPlayer
nPlayerは、VLCと同様に多様な動画フォーマットに対応したメディアプレーヤーアプリです。
PiP機能にも対応しており、動画を小さなウィンドウで表示しながら他の作業を続けられます。
特徴・メリット
- PiP機能に対応している
- 幅広い動画フォーマットを再生可能
- ネットワークストリーミング(SMB、FTP、WebDAVなど)に対応
- 字幕表示にも強い
デメリット・注意点
- 有料アプリ(買い切りまたはサブスクリプション)
- 一部のユーザーからは.movファイルなど特定フォーマットでの再生に問題が報告されることも
こんな人に向いています
- iPhoneでPiP機能を使って動画を視聴したい人
- VLCと同じくらい多様なフォーマットに対応したアプリを探している人
こんな人には向いていません
- 無料アプリを優先したい人
- できるだけコストをかけたくない人
2. Infuse
Infuseは、美しいUIと高い操作性で知られるメディアプレーヤーアプリです。こちらもPiP機能に対応しています。
特徴・メリット
- PiP機能に対応している
- 洗練されたインターフェースで操作しやすい
- 多様なフォーマットに対応
- iCloudと連携してライブラリを管理できる
デメリット・注意点
- 有料(サブスクリプションまたは買い切り)
- PiPが自動で起動せず、ボタン操作が必要な場合がある
- ポートレート/ランドスケープの設定に癖があると感じるユーザーも
こんな人に向いています
- iPhoneでPiP機能と高品質なUIの両方を求める人
- 動画ライブラリを美しく管理したい人
こんな人には向いていません
- 無料アプリを優先したい人
- シンプルな操作性を重視する人
よくある質問
Q. VLCでピクチャーインピクチャーは使えますか?
A. 現時点では、VLCのiOS版はピクチャーインピクチャー機能に公式対応していません。開発者は実装に意欲を示していますが、具体的なリリース時期は未定です。
Q. VLCのPiP機能はいつ頃使えるようになりますか?
A. 開発者が以前「今年中に」と回答していた時期はすでに過ぎています。現時点で確定的なリリース予定は公式には発表されていません。「開発中」という状態が続いていると考えるのが妥当です。
Q. iPhoneでPiP対応の動画プレーヤーアプリは何がありますか?
A. nPlayerやInfuseが代表的です。いずれも有料アプリですが、PiP機能をはじめとする多機能性で評価されています。
Q. Android版VLCではPiPが使えると聞きましたが?
A. はい、Android版VLCには「ポップアッププレーヤー」という名前でPiP相当の機能が搭載されています。iOS版とは開発環境が異なるため、実装状況に差が生じています。
まとめ:VLCのPiP対応はまだ先。代替アプリを検討しよう
VLCのiPhoneアプリは、現時点ではピクチャーインピクチャー機能に対応していません。
開発者は実装の難しさを認めつつ、以前は「今年中に」と回答していましたが、現在もリリースには至っていません。今後のアップデートに期待はしつつも、現実的には「まだ使えない」という認識でおいたほうがよいでしょう。
もしPiP機能を必須としているなら、nPlayerやInfuseといった代替アプリを検討することをおすすめします。
どちらのアプリも有料ですが、PiP対応はもちろん、動画再生機能の豊富さや操作性の良さで高い評価を得ています。
VLCの今後のアップデートに期待しつつ、今すぐPiPを使いたい方は、これらの代替アプリを試してみてはいかがでしょうか。
価格や仕様は変更される場合があります。購入前にApp Storeで最新情報をご確認ください。

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