「iPhoneで写真やアプリを隠せるフォルダってあるの?」「人に見られたくないデータを完全に非表示にする方法が知りたい」——そんなふうに思ったことはありませんか?
実はiPhoneには、いわゆる「隠しフォルダ」に相当する機能がいくつかあります。ただし、Androidのようにファイルマネージャーでフォルダ自体にパスワードをかけられるわけではなく、目的に応じて使い分ける必要があります。
この記事では、写真やアプリを非表示・ロックする方法を、iOSのバージョンごとにわかりやすく解説します。標準機能だけでできるので、追加アプリは基本的に不要です。
iPhoneでデータを隠す方法は大きく分けて3つ
iPhoneで見られたくないものを保護する手段は、主に次の3つに分類できます。
- 写真アプリの「非表示」機能 – 写真や動画をメインライブラリから隠す
- iOS 18のアプリロック・非表示機能 – アプリ自体にロックをかけたり、アイコンを完全に隠したりする
- メモアプリのロック機能 – 書類やPDFなどのファイルを保護する
それぞれの特徴をしっかり理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。
写真や動画を隠すなら「非表示アルバム」が便利
iPhoneで撮影した写真や保存した画像を人に見られたくないときは、写真アプリの「非表示」機能を使います。
写真を非表示アルバムに移動する手順
- 写真アプリを開き、隠したい写真や動画をタップして選択する
- 右下の「…」メニュー(もしくは共有アイコン)をタップする
- 「非表示」を選択する
これだけで、選択した写真が「非表示」アルバムに移動します。メインのライブラリからは消えるので、誰かにスクロールされて見られる心配が減ります。
非表示アルバム自体をロックする方法(iOS 16以降)
iOS 16以降では、「非表示」アルバムを開くときにFace IDまたはTouch IDが必要になります。
- 写真アプリを開き、下部の「アルバム」タブをタップ
- 一番下までスクロールして「非表示」アルバムをタップ
- このとき、Face IDやTouch IDでの認証が求められる
これで、たとえiPhoneのロックを解除した状態で誰かに写真アプリを開かれても、非表示アルバムの中身は見られません。
非表示アルバムそのものを表示させなくする方法
さらに徹底したい場合は、「非表示」アルバム自体を写真アプリのアルバム一覧から消すことも可能です。
- 設定アプリを開く
- 「写真」をタップする
- 「“非表示”アルバムを表示」をオフにする
これで写真アプリのアルバム一覧から「非表示」が完全に消えます。ただし、この設定をオンに戻せば再び表示されるので、あくまで「見えづらくする」機能だと理解しておきましょう。
写真の非表示機能のメリットとデメリット
メリット
- 追加アプリが不要で、標準機能だけで完結する
- iCloud写真をオンにしていれば、他のAppleデバイスとも状態が同期される
- Face ID/Touch IDで保護される
デメリット
- 写真と動画以外のファイル(PDFやドキュメントなど)は隠せない
- 完全にデータが暗号化されているわけではなく、あくまでアクセス制御による保護
こんな人に向いています
- 人に見せたくない写真を手軽に隠したい人
- 追加アプリを入れたくない人
こんな人には向いていません
- PDFや書類など、写真以外のファイルも保護したい人
iOS 18で登場!アプリをロックして非表示にする新機能
iOS 18から、アプリ自体にロックをかけたり、ホーム画面からアイコンを完全に消せる機能が追加されました。これは「隠しフォルダ」を求める人のニーズにかなり近い機能です。
アプリにFace IDロックをかける方法(アプリロック)
アプリを開くときにFace IDやTouch IDを求めるように設定できます。
- ホーム画面で対象のアプリアイコンを長押しする
- 表示されたメニューから「Face IDを必要にする」をタップする
- 認証を求められるので、Face IDまたはパスコードで確認する
これで、そのアプリを開こうとするたびに生体認証が必要になります。アプリのアイコン自体はホーム画面に残るので、「アプリの存在は見えてもいいけど、中身は見られたくない」という場合に最適です。
アプリアイコンをホーム画面から完全に隠す方法(アプリを非表示)
もっと強力に、アプリの存在自体を隠したい場合は「非表示にしてFace IDを必要にする」を選びます。
- ホーム画面で対象のアプリアイコンを長押しする
- 「Face IDを必要にする」をタップする
- 「非表示にしてFace IDを必要にする」をタップする
こうすると、アプリアイコンがホーム画面から消え、アプリライブラリの一番下にある「非表示」フォルダに移動します。このフォルダを開くときにもFace IDが必要です。
アプリロック・非表示機能の注意点
公式情報では、以下の点に注意するよう案内されています。
- Apple純正アプリ(カメラ、計算機、時計など)はロックや非表示の対象外です
- アプリのロック状態はiCloudで同期されません(デバイスごとに設定が必要です)
- 非表示にしたアプリでも、スクリーンタイムやバッテリー使用状況など一部の場所には記録が残る可能性があります
こんな人に向いています
- SNSアプリやゲームアプリを完全に人に見られたくない人
- アプリの存在自体を隠したい人
こんな人には向いていません
- カメラや時計など純正アプリを隠したい人
- 複数のiPhoneで同じロック状態を保ちたい人
書類やPDFを隠すならメモアプリのロック機能が使える
写真アプリでは写真や動画しか扱えません。では、PDFやスキャンした書類などはどうすればいいのでしょうか。
そんなときは、メモアプリのロック機能が役立ちます。
メモアプリでファイルをロックする手順
- メモアプリを開き、新しいメモを作成する
- メモに写真やPDF、書類などを添付する
- 右上の「…」メニューから「ロック」をタップする
- Face IDまたはパスコードでロックを設定する
これで、そのメモを開くときに認証が必要になります。
メモのロック機能の注意点
- メモのロックは「アクセス制御」による保護であり、独立した暗号化とは性質が異なる点に注意が必要です
- 大量のファイルをフォルダ分けして管理するのには向いていません
- 動画など大きなファイルは添付できない場合があります
こんな人に向いています
- 数枚の書類やPDFを手軽に保護したい人
こんな人には向いていません
- 多くのファイルを整理して管理したい人
- 写真や動画を大量に隠したい人(その場合は写真アプリの非表示機能が適しています)
ファイルアプリのフォルダには注意が必要
よくある誤解として、「ファイルアプリで作成したフォルダにパスワードをかけられるのでは?」というものがあります。
結論から言うと、ファイルアプリのフォルダにはパスワードを設定する機能はありません。
iPhoneのロックを解除した状態であれば、誰でもファイルアプリを開いて中身を見ることができます。そのため、ファイルアプリで作成したフォルダを「隠しフォルダ」のように使うのは避けましょう。
もしファイルを保護したいなら、前述したメモアプリのロック機能や、後述するサードパーティ製アプリの利用を検討してください。
iOSバージョンによる違いを押さえておく
iPhoneの隠しフォルダ関連機能は、iOSのバージョンによって大きく異なります。
- iOS 14以前:「非表示」アルバムにパスワードロックがかからなかった
- iOS 16以降:「非表示」アルバムにFace ID/Touch IDロックが導入された
- iOS 18以降:アプリロック機能とアプリ非表示機能が追加された
ご自身のiPhoneがどのiOSバージョンかを確認し、使える機能を把握しておきましょう。
設定アプリ>一般>情報 で現在のiOSバージョンを確認できます。
標準機能で足りない場合の選択肢
ここまで紹介した標準機能で十分な方も多いでしょう。ただ、「フォルダ単位でパスワードをかけたい」「写真以外のファイルも暗号化して管理したい」という場合は、サードパーティ製アプリという選択肢もあります。
App Storeには、専用の暗号化ボルトを作成できるアプリや、電卓に偽装した写真隠しアプリなど、さまざまなものがあります。
ただし、サードパーティ製アプリを利用する際は以下の点に注意しましょう。
- 有料のものが多い
- アプリの信頼性やプライバシーポリシーを事前に確認する必要がある
- セキュリティ強度はアプリごとに異なる
公式情報を確認したうえで、ご自身の責任でご利用ください。
よくある疑問
Q. 非表示アルバム自体を完全に消すことはできますか?
A. 非表示アルバム自体を削除することはできません。ただし、設定アプリの「写真」>「“非表示”アルバムを表示」をオフにすれば、アルバム一覧から見えなくなります。
Q. iOS 18でアプリを隠した場合、Spotlight検索に表示されますか?
A. 非表示にしたアプリはSpotlight検索にも表示されなくなります。かなり徹底的に隠せる仕様になっています。
Q. 非表示にした写真はiCloudで同期されますか?
A. iCloud写真をオンにしている場合、非表示の状態は他のAppleデバイスでも同期されます。ただし、デバイスごとにFace IDでの認証は必要です。
Q. パスワードを忘れてロックしたメモを開けなくなりました。復旧方法は?
A. メモのロックに使ったパスワードを忘れた場合、Appleは復旧方法を提供していません。パスワードは必ずメモしておくか、安全な場所に保管しましょう。
まとめ
iPhoneで「隠しフォルダ」を作りたいときは、目的に応じて次のように使い分けるのがおすすめです。
| 隠したいもの | おすすめの方法 |
|---|---|
| 写真や動画 | 写真アプリの「非表示」機能+Face IDロック |
| アプリ自体 | iOS 18の「アプリを非表示」機能 |
| アプリの中身だけ隠したい | iOS 18の「アプリロック」機能 |
| PDFや書類 | メモアプリのロック機能 |
どの方法も標準機能で完結するので、追加のアプリをインストールする必要は基本的にありません。
まずは自分のiPhoneのiOSバージョンを確認して、使える機能から試してみてください。写真を隠すだけなら写真アプリの非表示機能が最も手軽ですし、アプリ単位で保護したいならiOS 18へのアップデートを検討しましょう。
プライバシー保護の手段として、これらの機能をぜひ活用してみてください。

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