海外旅行の準備で「持っていくモバイルバッテリー、これで大丈夫かな?」って不安になったこと、ありませんか?特に2026年春からルールが大きく変わったって聞いて、ますます混乱している方も多いでしょう。
結論から言うと、2026年8月現在、モバイルバッテリーは海外旅行に持っていけますが、これまでとはまったく違うルールが適用されています。最大の変更点は「機内での使用・充電の全面禁止」と「一人2個までの個数制限」です。そして、2027年1月以降はさらに厳しくなる見通しです。
この記事では、そんな新しいルールを徹底解説しつつ、「じゃあ機内でスマホの充電ができないならどうすればいいの?」という実践的な疑問にもお答えします。さらに、各航空会社のルール比較や、違反した場合の罰則まで網羅。もう古い情報に振り回されないでくださいね。
海外でモバイルバッテリーを使う前に:2026年4月からの新ルールを総まとめ
まずは、2026年4月24日からスタートした新ルールの全体像を押さえましょう。この日付、結構重要です。なぜなら、この日を境にルールがガラッと変わったから。ネット上の古い情報に引っかからないためにも、必ずチェックしてください。
個数制限が厳格化:一人2個まで
以前は100Wh以下のモバイルバッテリーなら個数制限は事実上ありませんでした。でも今は違います。一人あたり2個まで。これが基本です。
日本航空(JAL)が2026年4月14日に発表した公式情報によると、160Wh以下のモバイルバッテリーは「お客様お一人様につき2個まで」機内に持ち込めると明記されています。
もし3個以上持っていたら?超過分は預け入れもできないので、空港で没収される可能性が高いです。旅行前にちゃんと数を数えておきましょう。
機内での使用・充電が完全禁止
これ、めちゃくちゃ大事です。「機内でモバイルバッテリーを使っちゃダメ」って、ただの推奨じゃありません。完全な禁止です。
JALの発表では「ご自身の機器への給電、モバイルバッテリー本体への充電を問わず、機内でのご使用は一切禁止」とされています。キャセイパシフィック航空も同様に「機内でのパワーバンクのご使用や充電は固くお断りいたします」と公式発表で明言しています。
つまり、飛行機に乗っている間はモバイルバッテリーはただの「重り」。スマホの充電が切れそうになっても、バッテリーを取り出して繋ぐことはできません。この点、頭に入れておいてくださいね。
収納場所の指定:頭上棚はダメ、手元に置くべし
さらに、しまい場所にもルールがあります。モバイルバッテリーは頭上収納棚に入れてはいけません。必ず手元(座席の前のポケットや手荷物)に置いておく必要があります。これは緊急時にすぐにアクセスできるようにするためです。
端子保護が義務化
もう一つ、新しい義務が増えました。モバイルバッテリーの端子部分は絶縁テープを貼るか、個別のケースに入れて保護しなければなりません。ショート(短絡)を防ぐための措置です。出発前に忘れずに準備を。
「じゃあ機内でスマホの充電はどうするの?」新ルール下の現実的な対策
さて、ここで最大の疑問が出てきますよね。「機内でモバイルバッテリーが使えないなら、どうやってスマホの充電を保てばいいの?」。これはQ&Aサイトなどでも多く見られるリアルな声です。
飛行時間が長いと、スマホのバッテリーが持つか心配ですよね。でも、ちゃんと対策はあります。
一番確実なのは、機内コンセントやUSBポートが付いている航空機を選ぶことです。ただ、全ての飛行機に付いているわけではありません。特にLCC(格安航空会社)は装備されていないことも多いです。予約時に機材タイプを確認しておくと良いでしょう。
もし機内にコンセントがなかったら?到着空港での充電を前提にするのが現実的です。主要な国際空港にはだいたい充電スポットがあります。到着後、まずはそこでスマホを充電しながら、次の行動を計画する。それも一つの戦略です。
また、機内ではスマホの消費電力を極力抑える設定に切り替えましょう。機内モードはもちろん、バッテリーセーバー機能をオンにしたり、画面の明るさを下げたりするだけでも結構違います。Wi-Fiをオフにするのも効果的です。
航空会社ごとのルール比較表(2026年8月時点)
各航空会社で細かいルールはどう違うのか、表にまとめました。特にLCCは厳しめなので要チェックです。
| 航空会社 | 持ち込み上限(160Wh以下) | 100Wh超〜160Whの扱い | 機内使用 | 保管場所 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| JAL(日本) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 手元管理必須、頭上収納棚禁止 | Wh表示不明のものは輸送不可(JAL公式発表より) |
| ANA(日本) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 手元管理必須 | Wh表示不明のものは輸送不可 |
| 大韓航空(韓国) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 未明確 | 旧ルールから大幅変更 |
| エアプサン(韓国) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 未明確 | 2025年1月の火災事故がルール変更のきっかけに |
| キャセイパシフィック(香港) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 未明確 | 超過分は香港空港で没収(公式発表より) |
| 中国国際航空(中国) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 未明確 | 容量不明瞭な製品は没収の可能性 |
| エバー航空(台湾) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 未明確 | Wh表示不明の製品は持ち運び禁止 |
| ジェットスター(LCC) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 手元管理必須、頭上収納棚禁止 | 短絡防止措置必須 |
| ピーチ(LCC) | 1人2個まで | 要承認 | ❌ 禁止 | 手元管理必須、頭上収納棚禁止 | 短絡防止措置必須 |
(出典:JAL公式発表、キャセイパシフィック公式発表、および各航空会社公開情報を基に2026年8月時点で独自集計)
表を見ると、大手航空会社もLCCも、基本ルールはほぼ統一されているのがわかりますね。個数制限と機内使用禁止はどこも同じです。違うのは、超過分が見つかった時の対応(没収するかどうか)など細かい点です。
もしルールを守らなかったら?日本・台湾・香港の罰則を比較
「ちょっとくらい大丈夫でしょ」は絶対にダメです。モバイルバッテリーのルール違反は、ただのマナー違反では済みません。立派な法令違反です。国によって罰則は異なりますが、どれも結構重いですよ。
| 国・地域 | 罰則の根拠 | 罰則内容 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 航空法第86条・第145条 | 2年以下の懲役 または 100万円以下の罰金 | 危険物を隠して持ち込んだ場合に適用 |
| 台湾 | 民用航空法 | 2万〜10万台湾ドル(約10万〜50万円) | 過剰持ち込み・機内充電・指示不遵守が対象 |
| 香港 | 香港民用航空局規定 | 超過分のモバイルバッテリーを没収 | キャセイパシフィック公式発表に明記 |
(出典:各種法令および航空会社公式発表を基に独自集計)
日本では「2年以下の懲役または100万円以下の罰金」ですから、冗談じゃ済まされません。「知らなかった」では通用しない世界です。台湾に至っては最大で約50万円の罰金ですから、海外旅行の予算が吹っ飛びますよ。香港では超過分は即没収。返してほしいとお願いしても無理です。
これらの罰則は、2025年1月に韓国のLCC「エアプサン」で実際に機内モバイルバッテリー発火事故が発生したことを受けて、世界的に規制が強化された流れの一環です。この事故をきっかけに韓国政府が航空安全規定を改正し、それがICAO(国際民間航空機関)の国際基準改定へと波及。今のルールにつながっています。
これからはどうなる?2027年1月以降の見通し
実は、今のルールは「過渡期」かもしれません。日本航空(JAL)の公式発表の中ではっきりと、2027年1月以降にさらに厳しくなる可能性が示唆されています。
具体的には、国際航空運送協会(IATA)の規定変更により、上限が現在の160Whから100Whに引き下げられる見通しです。
つまり、今160Wh以下の製品を持っている人でも、来年以降は持ち込めなくなる可能性があるということです。この点はまだ確定的ではありませんが、「予測」として頭の片隅に入れておくと良いでしょう。長期的な目線でモバイルバッテリーを選ぶなら、100Wh以下の製品を選んでおくのが無難かもしれません。
2個しか持てない時代のスマートなモバイルバッテリー選び
さて、ここまで新ルールを中心に解説してきましたが、最後は「じゃあ具体的に何を買えばいいの?」という疑問にお答えします。
個数制限が2個になったことで、「大容量1個」か「中容量2個」か、戦略的に選ぶ必要が出てきました。
パターンA:大容量(20,000mAh前後)1個+コンパクト(5,000mAh程度)1個
長時間のフライトや、スマホのバッテリー消費が激しい方におすすめ。大容量でスマホを数回フル充電でき、コンパクトな方は外出先用にサブとして持ち歩くイメージです。
パターンB:中容量(10,000mAh)を2個
バランス型です。1個が万が一故障しても、もう1個あるので安心。重量的にも分散できるので、荷物のバランスが取りやすいです。
どちらを選ぶにしても、必ずWh表記が確認できる製品を選んでください。なぜなら、空港の保安検査でWh表記がないと没収される可能性が高いからです。パッケージや本体にちゃんと「◯◯Wh」と書いてあるものを選びましょう。
また、PSEマーク(電気用品安全法に基づく認証マーク)が付いている製品かどうかも重要なポイントです。これは日本国内で販売される電気製品に義務付けられている安全基準です。PSEマークがない粗悪品は、発火リスクが高いだけでなく、そもそも日本の航空会社に持ち込むこと自体がルール上認められていない場合もあります。
海外旅行におすすめのモバイルバッテリー
それでは、この新ルールの時代にぴったりのモバイルバッテリーをいくつか紹介します。いずれもWh表記が明確で、信頼性の高いメーカーの製品です。
大容量派におすすめ
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh
20000mAhの大容量ながら、スマートなデザインが特徴のCIO社製品。3台同時充電が可能で、出張先でのスマホ・タブレット・イヤホンの同時給電にも対応します。Wh表記も明確なので、保安検査もスムーズです。
コンパクト派におすすめ
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)
Ankerの定番中の定番。10000mAhで、スマホなら約2回分のフル充電が可能です。小型・軽量なので、旅行中の毎日持ち歩くサブバッテリーとして最適。PSEマークも取得済みで、安心して使えます。
薄型で持ち歩きやすい
CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W
厚みが抑えられたスリムタイプ。35Wの高出力で、ノートパソコンへの給電も可能です。出張や長期旅行で、PCも充電したいという方にぴったり。スリムなので、パンツのポケットにもすっきり収まります。
海外でモバイルバッテリーを安心して使うための最終チェックリスト
最後に、出発前に必ず確認しておきたいポイントをリストにしました。印刷して、スーツケースに貼っておくのもアリですよ。
- □ モバイルバッテリーの個数は2個以下か
- □ 本体にWh表記が明確に記載されているか
- □ 定格容量は160Wh以下か(できれば100Wh以下がベター)
- □ PSEマークなど、安全認証マークが付いているか
- □ 端子部分は絶縁テープで保護するか、専用ケースに入れる準備ができているか
- □ 機内では手元に置き、頭上収納棚には絶対に入れないことを誓えるか
- □ 機内では絶対に使用・充電しないことを心に決めたか
- □ 出発前に、利用する航空会社の公式サイトで最新ルールを再確認したか
2026年8月現在のルールは以上です。特に個数制限と機内使用禁止は、これまでと感覚が大きく異なるので、うっかりミスがないように気をつけてくださいね。
モバイルバッテリーは、海外旅行の心強い味方であることに変わりはありません。正しい知識と準備を持って、快適な旅を楽しんでください。





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