ゲーミングモニターを選ぶとき、まず「どのブランドを選べばいいのか」で迷ってしまう人が多いですよね。
数あるブランドの中で、今いちばん注目すべきはSamsungです。2026年4月に発表されたIDCのデータによると、Samsungはグローバルのゲーミングモニター市場で売上ベース7年連続首位(2019〜2025年)を維持しています(Samsung Newsroom、2026年4月)。また、OLEDゲーミングモニター部門でも3年連続でシェア26%のトップです。ただ、だからといって「Samsungだけ買えば安心」というわけでもありません。FPSゲームがメインならBenQ ZOWIE、コスパ重視ならAcerやAOCといった選択肢も十分に有力です。
この記事では、各ブランドの得意なジャンルや技術陣営を整理しながら、あなたにぴったりのゲーミングモニターブランドを見つける手助けをしていきます。さらに、2026年夏に発表された最新技術の動向も踏まえてお伝えするので、「今買うべきブランド」を考える参考にしてみてください。
ゲーミングモニターブランドを選ぶ前に知っておきたい「技術陣営」の話
ゲーミングモニターを選ぶとき、スペック表の数字に目が行きがちです。でも、実は各ブランドがどの「技術陣営」に属しているかを知っておくと、選び方がぐっと明確になります。
2026年現在、モニター用パネルの世界では大きな構造変化が起きています。LCDパネル市場では中国メーカー3社(BOE、TCL CSOT、HKC)が世界供給の約74%を占める一方(EDAILY、2026年8月)、韓国勢はOLEDで対抗する構図が鮮明になってきました。実際、2026年第2四半期のモニター用OLED市場の売上シェアはSamsung Displayが70.7%、LG Displayが29.3%というデータもあります(オムディア via 聯合ニュース、2026年7月)。
つまり、今のゲーミングモニター市場は**「OLED陣営(Samsung・LG)」と「LCD陣営(中国メーカーを活用するASUS・Acer・AOCなど)」**に大別できるんです。
この視点を持っておくだけで、各ブランドの立ち位置や価格帯の意味が自然と見えてきます。それでは、主要ブランドをひとつずつ見ていきましょう。
Samsung|技術革新と市場シェアでトップを走るオールラウンダー
Samsungはゲーミングモニター市場のリーダーであるだけでなく、技術そのものを開発している唯一に近いブランドです。自社でQD-OLEDパネルを開発・製造しており、他社よりも早く最新パネルを搭載した製品を投入できる強みがあります。
とくに2026年8月のgamescom 2026では、Samsung Displayが24.5インチFHDのQD-OLEDパネルを年内に量産開始すると発表しました(聯合ニュース、2026年8月27日)。これまでOLEDモニターは27インチ以上の大型が主流でしたが、FPSゲーマーに人気の24インチ台にOLEDが登場することで、eスポーツシーンにも大きな変化が起きるでしょう。
SamsungのOdysseyシリーズは、FPSから没入型RPGまでオールラウンドに対応します。とくに有機ELモデルは発色と応答速度(0.03ms)の両方を極めており、画質にこだわる人には最適な選択肢のひとつです。
LG|美しい色再現とコンシューマゲームとの親和性
LGのゲーミングモニターブランド「UltraGear」シリーズは、IPSパネルの発色の良さで長年定評があります。LGもSamsungと並んで自社でWOLEDパネルを開発しており、OLED市場ではSamsung Displayに次ぐシェア29.3%を握っています(オムディア via 聯合ニュース、2026年7月)。
LGの強みは、PS5やXboxなどのコンシューマゲーム機との相性の良さです。HDMI 2.1規格への対応が早く、4K/120Hz出力をフルに活かせるモデルが多いため、テレビゲームをメインでプレイする人にはLGがおすすめされます。
また、色再現性の高さから、ゲームだけでなく映像編集やクリエイター用途にも使いやすいのが特徴です。ゲームとクリエイティブ作業の両方を一台でこなしたい方には、LGが強い味方になるでしょう。
ASUS|エントリーからハイエンドまで総合力が高い
ASUSはゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」と「TUF Gaming」シリーズで知られ、価格帯の幅が非常に広いのが特徴です。エントリーモデルから超高級モデルまで揃っており、パネルも状況に応じてSamsung製OLEDや中国製LCDを使い分けています。
ASUSの真の強みはカスタマイズ性の高さです。画質設定やオーバードライブ(残像を減らす機能)の調整項目が細かく用意されており、自分好みの画作りを楽しみたい上級者にも支持されています。ユーザーからは「設定を追い込むと見え方が劇的に変わる」という声も複数見られました(Q&Aサイト・レビューサイト調査、2026年9月)。
予算とこだわりのバランスを重視する人には、ASUSは外せないブランドのひとつです。
BenQ ZOWIE|FPSゲーマーが選ぶプロ仕様の特化ブランド
BenQの「ZOWIE」シリーズは、FPS(一人称視点シューティング)に特化したブランドとして、プロゲーマーやeスポーツシーンで圧倒的な支持を得ています。一般的なゲーミングモニターが美しい色や高解像度を追求するなか、ZOWIEは「いかに敵を見やすくするか」「いかに残像を消すか」という一点に絞って設計されています。
パネルにはあえて応答速度を極限まで高めたTNパネルを採用し、オーバードライブのチューニングもFPS向けに最適化されています。そのため、「Valorant」「CS:GO」「オーバーウォッチ」といった競技性の高いFPSを本気でやり込みたい人には、ZOWIEが最有力候補になります。
ただし、画質の美しさや動画視聴の快適さを求める人には向かないので、用途を明確にして選ぶ必要があります。
Acer・AOC・MSI|コスパ重視のエントリーブランド
「初めてのゲーミングモニターを安く買いたい」「とりあえず144Hzの製品が欲しい」という人におすすめなのが、AcerやAOC、MSIのエントリーモデルです。
これらのブランドは主に中国製のLCDパネルを採用することでコストを抑え、スペックの割に低価格を実現しています。ユーザーの声でも「予算2万円前後でコスパの良いメーカーは?」という質問が多く見られ、AcerやAOCが実際に選ばれているケースが複数確認できました(Q&Aサイト調査、2026年9月)。
ただし、応答速度や色再現性はハイエンドモデルには敵いません。あくまで「ゲーミングモニター入門」として割り切り、将来的にOLEDモデルなどへのアップグレードを視野に入れて選ぶのが賢いでしょう。
2026年、ゲーミングモニター業界で起きている「OLEDシフト」
ここまでの内容を踏まえたうえで、2026年現在のゲーミングモニター市場でいちばん大きな潮流を最後にお伝えします。それはOLED化の加速です。
先述のとおり、Samsung Displayは24.5インチの小型QD-OLEDパネルを2026年内に量産開始します。これはつまり、これまでハイエンド製品に限られていたOLEDが、より多くの価格帯・サイズ展開で登場することを意味しています。
市場調査会社IDCのデータによると、144Hz以上の高性能ゲーミングモニター市場は2026年第1四半期に売上ベースで20億6,400万ドル(約3兆100億円)に達しました(IDC via 聯合ニュース、2026年7月)。この成長の多くはOLEDモデルが牽引していると考えられます。
つまり、今ゲーミングモニターを買うなら、LCDからOLEDへの過渡期にあるという認識が大切です。「数年後も満足できる製品を買いたい」という人は、予算が許せばOLED搭載のSamsungやLGを検討する価値が大いにあります。一方、「とりあえず今は安く始めたい」という人はAcerやAOCといったLCDエントリーモデルで十分です。
ゲーミングモニターブランドのおすすめモデル
ここからは、各ブランドの中でも特におすすめできるモデルをピックアップして紹介します。選び方の参考にしてください。
Samsung Odyssey OLED G8 (G80SH)
Samsung Odyssey OLED G8は、QD-OLEDパネルによる圧倒的な発色と0.03msの応答速度を両立したハイエンドモデルです。FPSからRPGまでどんなジャンルでも満足できる性能で、2026年時点で最も完成度の高いゲーミングモニターのひとつと言えます。
LG UltraGear 27GS95QE-Bは、LGのWOLED技術を搭載した27インチモデルです。PS5やXboxとの接続を想定したHDMI 2.1対応が充実しており、コンシューマゲーマーから高い支持を得ています。色再現性の美しさも特長です。
BenQ ZOWIE XL2546Kは、プロFPSシーンで最も採用実績が多い24.5インチモデルです。独自のDyAc(ダイナミック・アクセラレーション)技術により、弾丸のブレや残像を極限まで抑えています。FPSを本気で極めたい人には唯一無二の選択肢です。
Acer KA242Yは、24インチ・165Hzオーバークロック対応のエントリーモデルで、コストパフォーマンスに優れています。初めてのゲーミングモニターとして購入する人が多く、予算を抑えつつゲーミング体験を始めたい方にぴったりです。
ゲーミングモニターブランド、あなたの選び方は?
ゲーミングモニターのブランド選びでいちばん大事なのは、自分のプレイするゲームジャンルと予算を明確にすることです。
- 画質と没入感を求めるなら、OLED陣営のSamsungかLG
- FPSで勝ちにこだわるなら、BenQ ZOWIE
- コスパと汎用性を重視するなら、ASUSかエントリーブランド
- とにかく予算を抑えたいなら、Acer・AOC
いずれにしても、2026年はOLEDがさらに身近になる過渡期です。最新の技術動向を踏まえつつ、あなたのプレイスタイルにぴったりの一台を見つけてください。この記事が、その第一歩になれば幸いです。





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