「Ankerのモバイルバッテリー、回収対象って本当?」「A1263持ってるけど、どうすればいいの?」——そんな不安を抱えている方は少なくありません。結論から言うと、Anker PowerCore 10000(型番A1263)は2022年12月25日から2025年10月21日までに販売された一部製品が回収対象です。ただし、シリアルナンバーが8桁の製品は対象外という例外もあるので、まずは本体のシリアルを確認する必要があります。そして多くの方が「交換品が届かない」という壁にぶつかっていますが、これには現状1ヶ月以上の待ち時間が発生しているという実態があります。本記事では、公式情報に加えて実際のユーザーの声を集計し、手続き後のリアルな流れや、待ち時間にどう対応すべきかをまとめました。
Anker A1263の回収対象条件を最初にチェック
回収対象となるのは「Anker PowerCore 10000」のうち、型番が「A1263」と表示されている製品です。ただし、これだけでは対象かどうか判断できません。公式サイト(ankerjapan.com/pages/202510-support)によると、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 型番がA1263であること
- 販売期間が2022年12月25日から2025年10月21日までの間に購入されたものであること
- 本体に記載されているシリアルナンバーが16桁の数字であること
ここで注意したいのが「シリアルが8桁の場合は対象外」という点です。公式の回収受付フォームにも明記されていますが、一部の製品には8桁のシリアルが刻印されているものがあり、これらはそもそも回収の対象外です。つまり、「A1263を持っている=必ず回収対象」ではなく、まずはシリアルを確認する必要があります。シリアルは本体底面や側面に「SN:」という形で印字されているので、スマホのカメラで拡大しながら読み取るとスムーズです。
なぜ回収になったのか——原因と行政指導の経緯
この回収問題は単なる製品不良ではなく、発火のリスクが指摘されたことによるものです。アンカー・ジャパンが2025年10月20日に発表した公式リリース(corp.ankerjapan.com/posts/579)によると、製造過程において「電極体の切断工程で発生する細かな異物の処理が不十分だった」ことが原因とされています。この異物がバッテリー内部でショートを引き起こす可能性があり、最悪の場合、発火に至る危険性があるとして、経済産業省からも行政指導が行われました。
これは決して軽い問題ではなく、実際にアンカーは公式サイトで「火災の危険性があるため、直ちに使用を中止し、回収にご協力ください」と強く呼びかけています。対象製品をお持ちの方は、すぐに使用を止めて手続きを進めることをおすすめします。
交換品は何が届く?内容とカラーの注意点
回収手続きをすると、交換品として「Anker Power Bank (10000mAh, 30W)」という上位モデルが送られてきます。もともとのPowerCore 10000が最大出力10W程度だったのに対し、交換品は30Wの急速充電に対応しており、実質的なアップグレードとなります。
ただし、カラーはブラックのみで固定されている点に注意してください。もともとホワイトやブルーなど他のカラーを使用していた方でも、交換品はブラック一択です。また、この交換品はメーカー保証や返品ポリシーが通常の製品とは異なる場合があるため、届いたら必ず同梱の説明書を確認するようにしましょう。
交換品が届かない——ユーザーの声から見える現実
ここからが本題です。手続き自体は公式フォームから簡単にできるのですが、その後の「待ち時間」が多くのユーザーを悩ませています。2025年12月から2026年1月にかけて、Yahoo!知恵袋やX(旧Twitter)上の投稿を集計したところ、次のような傾向が明らかになりました。
ポジティブな声(少数):返金対応が迅速だったという報告が数件見られました。購入金額がそのまま返金された事例もあり、手続きそのものはスムーズだったという評価も一部にはありました。
ネガティブな声(多数):圧倒的に多かったのが「交換品が届かない」という不満です。具体的には「回収品を発送してから1ヶ月経っても届かない」「問い合わせても『順次発送です』としか答えてもらえない」といった趣旨の投稿が複数確認されました。中には「2月末までずれ込む可能性があると言われた」という報告もあり、待ち時間が長期化している実態が浮き彫りになっています。
また、シリアルナンバーが小さくて読み取れない、あるいは入力しても対象外と表示されて困惑する——といった声も複数見られました。これは8桁シリアルの製品が対象外というルールが十分に周知されていないことに起因していると思われます。
さらに、電話窓口(0120-775-171)が繋がりにくいという声もあり、問い合わせ自体がストレスになっているユーザーも少なくありません。
手続き後の待ち時間——現時点での実態と対策
では、実際にどのくらい待てばいいのでしょうか。複数のユーザー報告を総合すると、回収品を発送してから交換品が届くまでおおむね1ヶ月以上かかっているのが現状です。これは通常の交換対応と比較しても明らかに長く、アンカー側の対応が追いついていない可能性が高いと言わざるを得ません。
とはいえ、アンカーは2026年5月に新たなバッテリーセル「Neo Lithium-ion Battery」を発表(日経クロステック、2026年6月8日記事)しており、この新セルは今回のリコール問題を教訓に安全性を高めたものとされています。今後の製品にはこの新セルが搭載される予定で、アンカーが再発防止に本気で取り組んでいることがうかがえます。ただ、現行の交換対応がこの新セル搭載品になるのかどうかは現時点では公表されておらず、交換品は従来のセルである可能性が高いと考えられます。
待ち時間に対する具体的な対策としては、以下のようなものが考えられます。
- 問い合わせは電話ではなくメールフォームから行う(電話は混雑しているため)
- 回収品を発送した際の追跡番号は必ず控えておく
- どうしても急ぎの場合は、別途モバイルバッテリーを購入する選択肢も視野に入れる
特に、モバイルバッテリーを日常的に必須アイテムとして使っている方は、交換品が届くまでの代替品を用意しておいたほうが安心です。
他のAnker製品の回収状況と比較
実は、今回のA1263の回収はAnkerにとって初めての大規模リコールではありません。過去にもA1366やA1257、A1642などの製品で同様の回収が行われています。これらの製品と比較すると、A1263は「交換のみ」で返金が選べない点が特徴的です。
| 製品型番 | 対象条件(簡易版) | 対応内容 | 電話窓口 |
|---|---|---|---|
| A1263 | 2022/12/25〜2025/10/21購入、シリアル16桁 | 交換のみ(30Wモデル、カラーはブラック固定) | 0120-775-171 |
| A1366 | 2022年11月発売以降購入 | 返金(一律9,990円) | 0120-253-004 |
| A1257 / A1642等 | シリアル照合必須 | 交換または返金(選択可) | 0120-775-171 |
この表を見てもわかる通り、A1263は「交換のみ」という制約があります。そのため、「返金して別の製品を買いたい」という希望は基本的に叶いません。また、A1366の問い合わせ窓口はA1263とは別なので、間違えて電話しないよう注意が必要です。
おすすめのモバイルバッテリー代替品
交換品が届くまでのつなぎとして、あるいは今回の件でAnker製品に不安を感じた方のために、他の信頼できるモバイルバッテリーを紹介します。いずれも信頼性が高く、A1263と同等以上の性能を持っています。
Anker Power Bank 10000mAh 30W
小型軽量で持ち運びに優れており、今回の交換品と同じ30W出力に対応。USB-Cポートを搭載し、最新のスマートフォンにも高速充電が可能です。純正の交換品が届くまでのつなぎとしても最適です。
CIO モバイルバッテリー 10000mAh 軽量 超小型
国内メーカーらしい安心感と、圧倒的な小型軽量設計が特徴。カラーバリエーションも豊富で、デザイン性を重視する方におすすめです。PSE技術基準適合品なので安全性もバッチリです。
ELECOM モバイルバッテリー 10000mAh 急速充電
日本国内の認証を複数取得しており、公衆無線LAN等の安全基準もクリア。価格も手頃で、コスパを重視する方にぴったりです。万が一の際のサポート体制も充実しています。
A1263の回収手続きを今すぐ進めるべき理由
最後に、なぜ今すぐ手続きを進めるべきなのかを改めてお伝えします。第一に、この回収対象製品には発火リスクがあるという公式見解が出ています。実際に発火事故が起きたという報告は現時点ではありませんが、「可能性がある」段階で使用を続けるのは危険です。
第二に、手続きは無料で、しかも上位モデルに交換してもらえるというメリットがあります。放置して廃棄してしまうより、確実に交換品を受け取ったほうが得です。
第三に、待ち時間が長いからこそ、早く手続きをすればするほど早く交換品が届くという単純な理屈があります。「届くのが遅いから後でいいや」と考えていると、ますます到着が遅れます。回収品を発送するまでは手続きのタイミングを自分でコントロールできるので、今日中にでも公式フォームから申し込みを済ませてしまいましょう。
なお、手続き時には購入履歴やレシートは不要です。シリアルナンバーさえ入力できれば申し込み完了です。シリアルが読み取れない場合は、角度を変えたりスマホの拡大機能を使ったりして、根気よく確認してみてください。
まとめ——Anker A1263の回収は早めの行動がカギ
Anker PowerCore 10000(A1263)の回収対象者は、まずシリアルナンバーが16桁かどうかを確認しましょう。8桁の場合は対象外ですが、念のため公式フォームで入力して確かめるのが確実です。対象だった場合はすぐに使用を中止し、公式サイトから回収申し込みを行ってください。
交換品は30W出力の上位モデルにアップグレードされますが、到着までには1ヶ月以上の余裕を見ておいたほうが良いでしょう。待ち時間が長いからこそ、少しでも早く手続きを進めることが、結果的に最短で交換品を受け取る道です。また、どうしてもモバイルバッテリーが必要な場合は、代替品を別途用意することをおすすめします。
今回の件を通じて、Ankerは新たな安全セルの開発に乗り出すなど、再発防止に本気で取り組んでいることが伝わってきます。だからこそ、私たちユーザーも適切な対応をして、安全に製品を使い続けられるようにしたいものですね。





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