こんな悩み、ありませんか?
「デスクをすっきりさせたいけど、打ち心地は妥協したくない」
「MacBookの上にキーボードを置いて、あの“尊師スタイル”で作業してみたい」
「在宅勤務とオフィス、両方で使えるコンパクトな相棒を探してる」
わかります。ノートPCだけで仕事していると、どうしても猫背になりがちですし、パンタグラフのペチペチした感触に疲れてくる瞬間がありますよね。そこで気になるのが、薄型メカニカルキーボードという選択肢。
今回がっつりレビューするのは、そんな薄型メカニカルの代表格、NuPhy Air75 V2です。発表されるやいなや、「これこそ理想だ!」と飛びついた人も多いはず。でも、ちょっと待ってください。約27,000円という、決して安くはないお値段。本当にその価値があるのか、しっかり見極めていきましょう。
MacBookユーザーの憧れ「尊師スタイル」は実現できるのか
まず、一番気になるポイントからいきます。
結論から言うと、MacBookの上にNuPhy Air75 V2を置く“尊師スタイル”、余裕でできちゃいます。 本体サイズがコンパクトにまとまっているおかげで、MacBook Pro 14インチのキーボード面にすっぽり収まってくれるんです。ノートPCの画面と視線の高さを合わせやすくなるので、首や肩への負担がぐっと減りました。
しかも、このキーボードにはMacとWindowsの物理切り替えスイッチがついているんです。ソフトでごちゃごちゃ設定しなくても、スイッチをカチッと動かすだけでMac用のキーマップに早変わり。これ、地味にめちゃくちゃ便利。ノートPCとの親和性という意味では、現行の薄型メカニカルの中でもトップクラスだと思います。
軽快な打鍵感の秘密。4種類のスイッチ、どれを選ぶ?
「メカニカルって、カチャカチャうるさいんじゃないの?」
静かなオフィスで使うなら、そこが一番気になりますよね。安心してください、ちゃんと選べます。
NuPhy Air75 V2には、Aloe、Cowberry、Wisteria、Mossという4つの独自ロープロファイルスイッチが用意されています。リニア好きの僕が長期間愛用しているのはCowberry。押下圧45gで、軽くてスコスコした小気味よい感触がクセになります。底打ちしたときの「コツン」という音はそれなりにありますが、打鍵感が軽快すぎて、タイピングが楽しくなるスイッチです。
「いやいや、静かさが最優先でしょ」という方にはWisteria(タクタイル)がおすすめ。クリック感を楽しみつつ、音は控えめ。それでも気になるなら、Moss(ヘビータクタイル)も試してみる価値があります。重めの打鍵感が底打ちの衝撃を和らげてくれるので、結果的に打鍵音が落ち着くんですよ。
で、ここがNuPhyの憎いところなんですが、購入時に試用スイッチが全部入ってるんです。 全部打ち比べてから「俺はこれだ!」って決められる。これ、地味にすごくないですか?
競合に勝てるのか? Lofree FLOWやKeychronとの違い
正直に言います。初めてNuPhy Air75 V2を打ったとき、「あ、音はちょっと響くな」と思いました。特に、会議中にメモを取るような静寂な空間では、底打ちの「コツコツ」という音が少し目立つかもしれません。
じゃあ、同価格帯で何がライバルになるのか。よく比較されるのがLofree FLOWとKeychron K3 Maxです。
静かさと打鍵感の上質さで選ぶならLofree FLOW。 Lofreeのガスケットマウント構造とPOMスイッチが生み出す打ち心地は、「しっとり」「コトコト」という表現がぴったり。音も明らかに小さいです。ただし、無線接続がBluetoothのみで、キーマップを細かくカスタマイズするソフトウェアには非対応。機能面では割り切りが必要です。
一方、コスパとカスタマイズ性で選ぶならKeychron K3 Max。 2万円台前半で買えて、QMK/VIA対応。Air75 V2の強力な対抗馬です。
つまり、NuPhy Air75 V2の立ち位置はこうです。「静かさや打鍵感の上質さではLofreeに一歩譲るけれど、1000Hzの爆速無線接続やキーマップの自由自在なカスタマイズといった“機能”で完全に勝っている」。 ゲームもするし、キー配置を自分好みにイジり倒したい。そんな“多機能ガジェット好き”にこそ刺さるキーボードなんです。
QMK/VIA対応だけじゃない、日常使いでの本気度
このキーボードの真価は、機能性の高さにこそ表れています。
無線は2.4GHz接続時にポーリングレート1000Hzを達成。ゲームはもちろん、普段のタイピングでも、有線接続と変わらないレベルの応答速度を感じられます。Bluetooth接続なら最大4台までペアリングできるので、Mac、iPad、Windows PCを切り替えて使うヘビーユーザーにはたまらないでしょう。
そして、QMK/VIA対応によるリアルタイムなキー割り当ての変更。僕は右AltをMission Controlに、Insertをスクリーンショットに割り当てています。こういう自分だけの最適化ができると、もう他のキーボードには戻れません。
唯一の懸念はバッテリー持ち。派手なRGBイルミネーションをガンガン光らせると、数日で充電が必要になります。ただ、消灯すれば4000mAhの大容量バッテリーで数週間は余裕で持つので、僕は基本的にRGBをオフにして使っています。
毎日持ち歩いてわかった、本体の質感と気になる点
約598g。片手でひょいと持てるこの軽さは、コワーキングスペースやカフェへの持ち運びに本当に便利です。アルミのトップフレームがしっかりしているので、軽いのに安っぽさは皆無。デスクに置いたときの見た目の満足度はかなり高い。
ただ、一点だけ。付属のキーキャップ、あの派手なアクセントカラーは好みが分かれますよね。僕はすぐに別売りのシンプルなキーキャップに交換してしまいました。幸い、キーキャップの交換は簡単なので、愛着を持って長く使いたいなら、自分好みに着せ替えるのがおすすめです。
結局、Nuphy Air75 V2は誰のためのキーボードか
ここまで読んで、「結局、買いなの?」と迷っているあなたへ。
このNuPhy Air75 V2は、薄型メカニカルの「理想と現実」を絶妙なバランスで突いてくる一台です。静粛性を最優先するなら、Lofree FLOWという明確な正解があります。
でも、違うんですよ。僕たちが欲しかったのは、「MacBookの上に置けて」「打鍵感が気持ちよくて」「接続が爆速で」「キーマップまで自由に変えられる」、そんな全部盛りの夢のキーボードじゃないですか。
多少の打鍵音や価格の高さという“現実”を受け入れてもなお、その機能とデザインに惹かれるなら、NuPhy Air75 V2はきっとあなたの毎日を楽しくしてくれる相棒になります。次の原稿、この子と一緒に気持ちよく書き上げようと思います。

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