在宅ワークが増えた今、気になるのがキーボードの打鍵音。「会議中にカタカタうるさいと思われてないかな」「夜中に作業すると家族に悪いし…」なんて悩んだこと、ありませんか?
そんなあなたにこそ知ってほしいのが、メカニカルキーボードの「ピンク軸」です。
「ピンク軸ってなんか可愛い名前だけど、実際どうなの?」「赤軸と何が違うの?」
この記事では、ピンク軸の本当の魅力から選び方のコツ、おすすめの製品まで、実際の使用感を交えながらじっくりお話ししていきますね。
ピンク軸とは?「静音赤軸」と呼ばれる理由
ピンク軸は、ドイツのCHERRY社が作っている「MX Silent Red」の日本での通称です。軸の色がピンクなので、こう呼ばれています。別名「静音赤軸」とも呼ばれていて、名前を聞くだけでどんな軸かイメージできますよね。
キースイッチの種類としてはリニア軸に分類されます。リニア軸というのは、キーを押したときにカチッというクリック感がなく、上から下までスムーズに押し下げられるタイプのこと。打鍵感が素直で、ゲームからタイピングまで幅広く使えるのが特徴です。
スペックを赤軸と比べてみよう
ピンク軸の押下圧は45gで、これは一般的な赤軸と同じ数値です。ただ、キーストロークは3.7mmと、赤軸の4.0mmよりわずかに浅くなっています。
でもスペックだけじゃわからないのが、実際の打鍵感。ここが一番大事なところなので、次の見出しで深掘りしますね。
赤軸と何が違う?ピンク軸の打鍵感を正直にレビュー
「赤軸と同じ45gなら、同じように軽く打てるんでしょ?」と思った方、実はちょっと違うんです。
静かだけど、打鍵感は「しっとり」系
ピンク軸の最大の特徴は、打鍵音が赤軸より約30%低減されていること。軸の内部に衝撃吸収材が入っていて、キーを底まで押し込んだときの「カツン」という音を和らげてくれます。
この静音性はメカニカルキーボードの中でもトップクラスで、実際に使ってみると「ここまで静かになるんだ」と驚くはず。オフィスはもちろん、夜中の作業やボイスチャット中のゲーム配信でもキーボード音が気になりにくくなります。
ただ、この静かさにはちょっとした代償もあるんです。
赤軸のような「パチパチ」と小気味よい底打ちのキレは減衰されて、表現するなら「しっとり」「ソフト」「すこしもちっとした」感触になります。人によっては「ぶにゅっとした感じ」と表現する人も。この感触を「打鍵感が悪い」と感じるか、「むしろ落ち着いてていいね」と感じるかは、完全に好みの分かれるところです。
「ピンク軸は疲れる」って本当?
ネットで調べると「ピンク軸は疲れる」という声もチラホラありますね。これはなぜかというと、キーストロークが3.7mmと浅いため、赤軸と同じ感覚でタイピングすると底打ちが早くて、そのぶんバネの反発を強く感じやすいのが理由のひとつ。
ただ、これは慣れの問題も大きくて、一般的なタイピングなら極端に疲れるわけではありません。むしろストロークが浅いぶん素早い入力ができるので、ゲーマーにはメリットになることも。底打ちせずにふわっと浮かせるように打つ「タッチタイピング」が身についている人なら、むしろ快適に感じるでしょう。
気になるバネ音の話
打鍵音そのものは静かな分、耳につきやすいのが内部のバネが震える「キーン」「びょ〜ん」といった高周波の音。このバネ音、個体差もあるんですが「思ったより気になる」という声も少なくありません。実際に店頭で触れる機会があれば、静かな環境で耳を近づけて確認してみるのがおすすめです。
ピンク軸が向いているのはこんな人・こんなシーン
ピンク軸は万人向けのスイッチではありませんが、次のような人には本当にピッタリの選択肢です。
- 在宅ワークでWeb会議が多い人:打鍵音をマイクが拾いにくいので、会議中に気を遣うストレスから解放されます。ミュートのし忘れも怖くない。
- オフィスでメカニカルキーボードを使いたい人:同僚の視線が気になる…という人でも、ピンク軸なら「え、それメカニカルなの?」と驚かれる静かさです。
- 夜型クリエイター・ゲーマー:家族が寝静まったあとも、音を気にせず作業やゲームに集中できます。ボイスチャットでもキーボード音がノイズになりにくいのが地味に嬉しいポイント。
- マンション・アパート住まいで周囲に気を使う人:壁が薄めの集合住宅でも、階下や隣室に打鍵音が響く心配がぐっと減ります。
逆に、「打鍵のキレや軽快な音を楽しみたい!」という人は、素直に赤軸や青軸を選んだほうが満足度は高いですよ。
おすすめのピンク軸キーボードを厳選紹介
ここからは、実際にピンク軸を搭載したおすすめのキーボードを紹介します。どちらも日本市場で高い評価を受けているモデルなので、好みや使い方に合わせて選んでみてください。
定番中の定番:FILCO Majestouch シリーズ
ピンク軸キーボードを語るうえで外せないのが、ダイヤテックのFILCO Majestouch 2 Tenkeyless Sです。
Majestouchシリーズは職人的な日本メイドの品質で、長年トップクラスの人気を誇っています。キーボードの筐体がしっかりしているので、ピンク軸の打鍵感をダイレクトに味わえます。テンキーレスモデルだけでなく、フルサイズのFILCO Majestouch 3 HAKUAも選択肢のひとつ。特にHAKUAの白い筐体はデスクまわりを明るくしてくれますよ。
「とにかく間違いない一台がほしい」という方には、Majestouchシリーズが安心の選択です。
ワイヤレス派に:ARCHISS Maestro シリーズ
「ケーブルが邪魔」「タブレットとスマホ、PCで切り替えて使いたい」という人は、アーキスのARCHISS Maestro ワイヤレスメカニカルキーボードがおすすめ。
Bluetooth接続で最大3台までのマルチペアリングに対応していて、有線接続も可能。コンパクトながら日本語配列を選べるので、省スペースでも快適にタイピングできます。オフィスと自宅を行き来する人や、デスク周りをスッキリさせたい人にぴったりです。
同じピンク軸でも打鍵感が変わる?筐体とキーキャップの話
これはあまり知られていないんですが、同じピンク軸でもキーボード本体の作りで打鍵音や打鍵感がけっこう変わります。
例えば、金属プレートを使った重めの筐体だと打鍵音が「コツコツ」と上品にまとまりやすく、逆に軽い樹脂筐体だと音が少し反響しやすい傾向があります。Majestouchが長年愛されているのは、この筐体設計の良さも大きいんですよね。
キーキャップも重要な要素です。ABS樹脂製は軽くて表面がツルッとしているものが多く、打鍵音が高め。一方、PBT樹脂製は重くてザラッとした質感で、打鍵音が低めになる傾向があります。静かさを追求するなら、PBTキーキャップを試してみるのもアリです。
ピンク軸と他スイッチ、どう選ぶ?比較して整理しよう
ここまでピンク軸の特徴を見てきましたが、他の人気スイッチとも比較しておくと選びやすいですよね。ざっくりまとめるとこんな感じです。
- 赤軸(MX Red):軽快な打鍵感と小気味よい音。とにかく軽くて速い操作を求めるならこっち。ただし音は普通にメカニカル。
- ピンク軸(MX Silent Red):赤軸の静音版。しっとりソフトな打ち心地。音を抑えつつリニア軸の良さを味わいたい人向け。
- 静電容量無接点方式(REALFORCEなど):ピンク軸とは別次元の静かさと、スコスコした独特の打鍵感が魅力。ただ、価格帯がまるで違います。
「静かさと打鍵感のバランス」で選ぶならピンク軸。「価格は高くてもいいから最高の静音性がほしい」なら静電容量無接点方式。「とにかく安く試したい」なら赤軸に静音リングを組み合わせる手もありますが、静音性はピンク軸に敵いません。
まとめ:ピンク軸は「静かさ」と「打ち心地」のバランスが絶妙
メカニカルキーボードのピンク軸は、「打鍵感をできるだけ損なわずに、音だけを抑えたい」という願いを叶えてくれるスイッチです。
すべての人にベストとは言いません。でも、在宅ワークや深夜の作業、静かなオフィスで「周りに気を遣いながらキーボードを打つストレス」に心当たりがあるなら、ピンク軸はきっとあなたの強い味方になってくれます。
音を気にせず、思うままにタイピングできる快適さ。ぜひ一度、体感してみてください。

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