「Bluetoothイヤホンをつないでいたら、いつの間にか電話がかかっていた」「ポケットの中で操作していないのに発信されてしまった」――そんな経験はありませんか?
誤って知らない相手に電話をかけてしまったり、緊急時に誤発信してしまうと、とても困りますよね。実はこの問題、イヤホン自体の故障ではなく、iPhoneの設定や操作が原因であることがほとんどです。
ここでは、BluetoothイヤホンがiPhoneで勝手に電話をかけてしまう原因と、その対策方法をわかりやすく解説します。
なぜBluetoothイヤホンで勝手に電話がかかるのか
まずは原因を理解しておきましょう。主に次の3つが考えられます。
Siriの誤起動が原因の場合
iPhoneには、サイドボタンやホームボタンの長押しでSiriを呼び出せる機能があります。Bluetoothイヤホンを使っていると、イヤホンのボタンに少し触れただけでもSiriが起動してしまうことがあります。
Siriが起動した状態で「電話」「かけて」などの声が周囲にあったり、イヤホンのマイクに何かが反応すると、Siriが「電話をかけよう」と判断してしまうのです。
アクセシビリティ設定が影響している場合
iPhoneの「アクセシビリティ」には、イヤホンを使った通話を自動で応答する機能があります。この機能がオンになっていると、イヤホンの操作や接続のタイミングで、意図せず電話の発信や応答が行われることがあります。
イヤホンのボタン操作が誤動作している場合
イヤホン本体のボタンやタッチ操作が、ポケットやバッグの中で知らず知らずのうちに押されてしまうケースです。特に、タッチ操作式のイヤホンは、服の布地に触れただけで反応することがあります。
iPhoneの設定で解決する方法
まずはiPhone側の設定を見直しましょう。イヤホンを買い替えなくても、ほとんどの場合で解決できます。
Siriのロック時許可をオフにする
ロック画面でSiriが反応しないようにすることで、ポケットの中での誤動作を防ぎます。
- 「設定」アプリを開く
- 「Siriと検索」をタップ
- 「ロック時にSiriを許可」をオフにする
この設定をオンにしていると、画面がロックされた状態でもSiriが音声やボタン操作に反応します。オフにすれば、ロック解除後でないとSiriは起動しなくなります。
注意点:この設定をオフにすると、ロック画面では「ねえSiri」やボタン長押しでのSiri呼び出しができなくなります。ただし、画面ロックを解除すれば通常通りSiriは使えます。
「呼び出し自動応答」をオフにする
これが、電話の誤発信に直結しやすい設定です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「タッチ」をタップ
- 「呼び出し自動応答」をタップ
- 「呼び出し自動応答」をオフにする
この機能がオンになっていると、Bluetoothイヤホンやヘッドセットを接続した際に、着信や発信操作が自動で応答されてしまいます。オフにすることで、ユーザー自身が明示的に操作しない限り、通話が開始されなくなります。
Siriの音声呼び出しをオフにする
「ねえSiri」の音声認識をオフにすることも効果的です。
- 「設定」アプリを開く
- 「Siriと検索」をタップ
- 「“ねえSiri”を聞き取る」をオフにする
周囲の音声にSiriが誤反応するのを防げます。サイドボタンからのSiri起動はそのまま使えるので、必要なときは自分で呼び出せます。
緊急SOSの自動発信設定を見直す
iPhoneの緊急SOS機能が誤って作動し、110番や119番に電話がかかってしまうケースもあります。
- 「設定」アプリを開く
- 「緊急SOS」をタップ
- 「5回押しで発信」や「長押しで発信」の設定を確認し、必要に応じてオフにする
この機能自体は非常時に重要なものですが、イヤホンのボタン誤操作で発信されてしまうリスクもあります。日常的に誤作動が多い場合は、一時的にオフにするのもひとつの方法です。
Bluetoothイヤホン側でできる対策
iPhoneの設定に加えて、イヤホン側でも対策をとることができます。
イヤホンを再ペアリングする
Bluetooth接続の不具合が原因で誤動作している場合があります。一度ペアリングを解除して、再接続してみましょう。
ペアリング解除の手順
- 「設定」アプリを開く
- 「Bluetooth」をタップ
- 該当のイヤホンの「i」マークをタップ
- 「このデバイスの登録を解除」をタップ
その後、イヤホンを再びペアリングモードにして、もう一度接続し直してください。
イヤホンのファームウェアを更新する
イヤホンの動作を制御するソフトウェア(ファームウェア)が古いと、思わぬ誤動作を起こすことがあります。各メーカーの専用アプリ(AirPods Pro の場合は設定アプリ、Sony WF-1000XM5 の場合は「Sony Headphones Connect」アプリなど)で、ファームウェアが最新かどうかを確認しましょう。
メーカーアプリでボタン機能をカスタマイズする
タッチ操作やボタン操作をカスタマイズできるイヤホンも増えています。
たとえば、Anker Soundcore Liberty 4 NC では「Soundcore」アプリを使って、タッチ操作の割り当てを変更できます。誤って押しやすい操作(長押しでのSiri起動など)を無効化したり、別の操作に変更したりすることで、誤発信を防ぎやすくなります。
対応機種かどうかは、各メーカーのアプリや公式サイトで確認してみてください。
それでも改善しない場合の最終チェック
設定を見直しても問題が続く場合は、次の点を確認しましょう。
イヤホンの物理的な故障の可能性
イヤホンのボタンが物理的に押されっぱなしになっている、またはタッチセンサーが過敏に反応している可能性があります。別のiPhoneやスマートフォンで同じイヤホンを使ってみて、同様の現象が起きるか試してみてください。
ほかの端末でも同じ症状が出る場合は、イヤホン側の故障が考えられます。メーカーのサポートに問い合わせることをおすすめします。
iOSのアップデートを確認する
Appleは定期的にiOSのアップデートで不具合を修正しています。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
最新のiOSがリリースされている場合は、アップデートを実行してみてください。古いバージョンに原因があることもあります。
よくある質問
特定のアプリを使っているときだけ勝手に電話がかかります
そのアプリがマイク機能を使用している可能性があります。アプリを終了させてから、現象が再現するか確認してみてください。もし特定のアプリでだけ発生する場合は、そのアプリの設定や権限を見直すとよいでしょう。
イヤホンを変えれば解決しますか?
イヤホンの仕様(ボタンの反応の良さやタッチ操作の精度)によっては、誤動作の起きやすさに差があることは確かです。しかし、多くの場合はiPhoneの設定変更で改善できるため、まずは設定を見直すことをおすすめします。
どうしてもイヤホンの操作感が合わない場合には、タッチ操作を無効化できる機種や、物理ボタン式のイヤホンを選ぶことで誤操作を減らせるかもしれません。
緊急電話の誤発信がとても怖いです
緊急SOS機能をオフにするだけでなく、ロック画面でSiriを許可しない設定にしておくだけでも、誤発信のリスクは大きく減ります。また、イヤホンを装着するときは、バッグやポケットの中での操作を避け、画面を確認しながら装着する習慣をつけると安心です。
まとめ
Bluetoothイヤホンが勝手に電話をかけてしまう問題は、iPhoneの設定を見直すことでほとんど解決できます。
まずは次の3つを試してみてください。
- 「ロック時にSiriを許可」をオフにする
- 「呼び出し自動応答」をオフにする
- イヤホンを再接続(再ペアリング)する
それでも改善しない場合は、イヤホンのファームウェア更新やメーカーアプリでのボタン機能カスタマイズを検討しましょう。
誤発信を防ぐ設定は、Siriの便利な機能を完全に奪うわけではありません。自分が使いやすい範囲で設定を調整し、快適なBluetoothイヤホンライフをお楽しみください。
もし設定方法がわからない箇所があれば、Appleの公式サポートページや各イヤホンメーカーのサポート情報もあわせて確認するとよいでしょう。

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