A2 Proイヤホンには2つのまったく別の製品がある
「A2 Proイヤホン」で検索すると、同じような名前なのにまったく異なる製品が複数出てくるのをご存じでしょうか。
実は、A2 Proという名称のイヤホンには、有線タイプのハイエンドIEMと、廉価版のワイヤレスイヤホンという、全く別の2種類が存在します。
この記事では、それぞれの製品の特徴やスペック、購入する際の注意点を解説していきます。
名前が似ているだけで中身はまったく違うので、間違って購入しないように、最後までチェックしてみてください。
有線タイプ:LZ A2 PROの特徴とスペック
まずは、オーディオファンの間で話題になった有線タイプのLZ A2 PROについてです。
この製品は、中国のオーディオメーカーであるLZ Hi-Fi Audioが2021年8月に発売したハイブリッド型イヤホンです。
搭載ドライバーと基本スペック
LZ A2 PROは、片側3ドライバー構成を採用しています。
- 10mmのダイナミックドライバー
- Knowles社製のBAドライバーを2基
この構成により、低域から高域までバランスよく再生できる設計になっていました。
その他の主要スペックは以下の通りです。
- インピーダンス:15Ω
- 感度:108dB/mW
- コネクタ:0.78mm 2Pin(リケーブル可能)
0.78mm 2Pinは多くのイヤホンで採用されている標準的な端子なので、市販のリケーブルと交換できる点も魅力のひとつです。
シェルは3Dプリント樹脂製で、コンパクトなサイズ感ながらしっかりとした作りになっていました。
音質の傾向と評価
LZ A2 PROの音質については、複数のレビューでドンシャリ傾向と評価されています。
「ドンシャリ」とは、低域(ドン)と高域(シャリ)が強調された音質傾向のこと。具体的には以下のような特徴があると言われています。
- 明るく伸びの良い高域
- 量感のある低域
- 全体的に解像度が高い
オーディオレビューのなかには、「価格以上の音質を実現している」と評価する声もありました。特に、解像度の高さと音場の広さを評価するユーザーが多かったようです。
付属品とリケーブル対応
標準付属品には、以下のようなものが同梱されていました。
- 着脱式ケーブル
- 複数のイヤーピース
ケーブルは着脱式なので、気分や用途に合わせて自分好みのケーブルに交換できます。0.78mm 2Pin規格のケーブルは多くの選択肢があるので、自分好みの音に調整したい人には嬉しいポイントです。
現在の入手状況と注意点
ここで非常に重要な注意点があります。
LZ Hi-Fi Audioというブランド自体が既に消滅しており、LZ A2 PROも販売終了となっています。
現在、この製品を入手しようとすると、中古市場を探すことになります。イヤホン専門店のeイヤホンなどで中古品が流通していることがありますが、以下の点に注意してください。
- 新品での購入は基本的に不可能
- メーカーサポートは受けられない
- 中古品は状態にばらつきがある
- 経年劣化の可能性もある
どうしても入手したい場合は、信頼できる中古販売店で実物を確認するか、状態の良い個体を探すことをおすすめします。
ワイヤレスタイプ:A2 Pro TWSイヤホンの特徴
一方、同じ「A2 Pro」という名前で販売されているのが、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)タイプです。
こちらは先ほどのLZ A2 PROとはまったく別の製品で、低価格帯のBluetoothイヤホンとしてAmazonなどのECサイトで販売されています。
基本スペックと価格帯
ワイヤレスタイプのA2 Proは、以下のようなスペックが謳われています。
- Bluetoothバージョン:5.3
- 価格帯:約1,500円前後
「Hi-Fi音質」や「ノイズキャンセリング機能搭載」といったキャッチコピーで販売されていることが多いですが、この価格帯の製品は宣伝文句と実際の性能が異なる場合がある点には注意が必要です。
口コミや評価の傾向
販売ページの口コミでは、以下のような声が見られます。
- ペアリングが簡単にできる
- コンパクトで持ち運びやすい
- 価格の割にしっかり使える
その一方で、以下のような指摘もあります。
- 音量調整に難がある
- 音質は価格相応
- ノイズキャンセリングの効果はあまり感じられない
「Hi-Fi音質」や「ノイズキャンセリング」については、実際の使用感が期待と異なる可能性があることを念頭に置いておきましょう。
購入時の注意点
ワイヤレスタイプのA2 Proは、以下のような点を確認してから購入を検討するのが無難です。
- メーカー情報が不明確な場合が多い
- スペック表記が実使用と異なる可能性がある
- アフターサポートが期待できない
- 個体差が大きい可能性がある
とはいえ、1,500円前後という価格帯としては、Bluetooth 5.3に対応している点や、ワイヤレスで手軽に使える点はメリットです。初めてのワイヤレスイヤホンとして試してみる、サブ機として使うなどの使い方が考えられます。
2種類のA2 Proイヤホンを比較
ここまでの内容を整理すると、A2 Proイヤホンには以下の2種類があることがわかりました。
| 比較項目 | LZ A2 PRO(有線) | A2 Pro(ワイヤレス) |
|---|---|---|
| タイプ | 有線IEM | 完全ワイヤレス(TWS) |
| メーカー | LZ Hi-Fi Audio | 不明 |
| 販売状況 | 販売終了(中古のみ) | 販売中 |
| 価格帯 | 約15,000円(発売時) | 約1,500円 |
| ドライバー | 1DD+2BA(3ドライバー) | 不明 |
| コネクタ | 0.78mm 2Pin | USB-C充電 |
| 主な用途 | 音質重視の有線リスニング | 手軽なワイヤレス利用 |
このように、まったく異なる製品が同じような名前で流通しているのが現状です。
購入する際は、どちらのA2 Proを探しているのかを明確にしてから商品ページを確認するようにしましょう。
よくある質問
A2 Proイヤホンはまだ買えますか?
LZ A2 PRO(有線タイプ)は販売終了しており、新品での購入はできません。中古市場で探すことになります。ワイヤレスタイプは現在もECサイトで購入可能です。
LZ A2 PROはリケーブルできますか?
はい。コネクタが0.78mm 2Pin規格なので、市販のリケーブルに交換できます。
ワイヤレスタイプのA2 Proはおすすめですか?
音質やメーカーサポートを重視する人にはおすすめしません。一方で、低価格でワイヤレスイヤホンを試してみたい人や、サブ機として使いたい人には選択肢のひとつになるでしょう。
LZ Hi-Fi Audioというブランドは今もありますか?
いいえ。LZ Hi-Fi Audioは既に消滅しており、公式サイトも確認できません。そのため、LZ A2 PROに関するサポートは受けられない点に注意してください。
まとめ|A2 Proイヤホンを選ぶ前に確認すること
A2 Proイヤホンには、有線タイプとワイヤレスタイプの2種類が存在することを解説しました。
LZ A2 PRO(有線タイプ)
- ハイブリッド3ドライバー構成の高音質モデル
- リケーブル対応でカスタマイズ性が高い
- ただし販売終了&メーカー消滅のため入手困難
A2 Pro(ワイヤレスタイプ)
- 低価格帯の完全ワイヤレスイヤホン
- Bluetooth 5.3対応で手軽に使える
- メーカー情報不明瞭な点には注意
もし購入を検討するなら、「自分はどちらのA2 Proを探しているのか」を最初に明確にしてください。
有線で音質を重視するのか、それとも手軽なワイヤレスを求めているのか。目的によって選ぶべき製品はまったく異なります。
価格や仕様は変更される場合があります。購入前には必ず販売ページで最新情報を確認することをおすすめします。

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