iPhoneでPS1の名作をもう一度遊びたい――そんな願いを叶えてくれるのが「RetroArch(レトロアーチ)」です。2024年5月にApp Storeで配信が始まり、以前のように複雑なサイドローディング作業が不要になりました。
とはいえ、多機能な分だけ「設定が難しそう……」と感じる方も多いはず。そこでこの記事では、PS1ゲームをプレイすることに絞って、インストールからBIOS設定、ゲームの読み込み方までをわかりやすく解説していきます。
RetroArchとは?iPhoneでPS1が遊べる多機能エミュレーター
RetroArchは、1つのアプリで60以上のゲーム機をエミュレートできるオープンソースのフロントエンドです。PS1だけでなく、PSP、Nintendo 64、スーパーファミコン、セガサターンなど、幅広いレトロゲームに対応しています。
特筆すべきは、PlayStation 5 コントローラー DualSenseのようなBluetoothコントローラーに自動で対応し、無料かつ広告なしで使える点です。App Storeから直接ダウンロードできるので、インストール自体はとても簡単になりました。
ただし、PS1をはじめとする一部の機種では、BIOSファイルが別途必要になることがあります。また、ゲームをプレイするには、自分でゲームソフトのイメージファイル(ROM)を用意する必要があります。
PS1プレイに必要なもの
- iPhoneまたはiPad(iOS 7.0以降)
- RetroArchアプリ(App Storeから入手)
- PS1のゲームROMファイル
- PS1のBIOSファイル(scph5500.bin / scph5501.bin / scph5502.bin)
- 必要に応じてBluetoothコントローラー
PS1エミュレーションに適したコアの選び方
RetroArchでは、ゲーム機ごとに「コア」と呼ばれるエミュレーションエンジンを切り替えて使います。PS1には主に以下の2つのコアがあります。
PCSX ReARMed
- 特徴:軽量で動作が速く、BIOSファイルがなくても動作する
- メリット:設定が比較的簡単で、初心者にも扱いやすい
- デメリット:一部のゲームで互換性や精度に課題がある場合がある
Beetle PSX
- 特徴:エミュレーション精度が非常に高い
- メリット:より忠実な再現性を求める人に向いている
- デメリット:動作にやや負荷がかかる。BIOSファイルが必須
まずはPCSX ReARMedから試してみて、気になるタイトルがあったらBeetle PSXに切り替えるのもよいでしょう。
PS1ゲームをプレイするための設定手順
ここからは、実際にRetroArchでPS1ゲームを動かすまでの手順を追っていきます。大きく分けて「アプリのインストール」「BIOSファイルの配置」「ゲームの読み込み」の3ステップです。
アプリのインストールと初期設定
- App Storeで「RetroArch」を検索し、インストールする
- アプリを起動する
- 必要に応じて言語を日本語に変更する(設定メニューの「User」→「Language」から選択可能)
アプリ自体はこれで完了です。以前はPCを使ったサイドローディングが必要でしたが、現在はこの手順だけで使えます。
BIOSファイルの準備と配置
PS1エミュレーションを安定させるには、BIOSファイルの準備がほぼ必須です。PCSX ReARMedはBIOSがなくても一応動きますが、あるほうが互換性が高まります。
必要なファイルは以下の3つです。
- scph5500.bin(日本版)
- scph5501.bin(米国版)
- scph5502.bin(欧州版)
これらのファイルを入手したら、RetroArch内の正しいフォルダに配置する必要があります。
配置場所:
RetroArchの「system」フォルダ内に直接これらのファイルを入れます。具体的な操作手順は以下の通りです。
- RetroArchを起動し、設定メニューを開く
- 「ファイル管理」または「ディレクトリ」から「システム/BIOS」フォルダを確認する
- そこにBIOSファイルをコピーする
ファイル名は必ず上記の通りにしてください。リネームが必要な場合もあります。
ゲームROMの読み込み方
BIOSの準備ができたら、いよいよゲームを読み込みます。
- RetroArchのメインメニューから「載入檔案」(ファイルを読み込む)を選択
- 「下載資料夾」(ダウンロードフォルダ)などを選び、ゲームROMが保存されている場所を開く
- ROMファイル(.binや.cueなど)をタップ
- コアを選択する画面が出るので「Sony – PlayStation (PCSX ReARMed)」を選ぶ
これでゲームが起動します。初回起動時にBIOSファイルが正しく認識されていれば、スムーズにタイトル画面が表示されるはずです。
コントローラー接続と快適プレイのコツ
タッチ操作でも遊べますが、やはりPS1ゲームはコントローラーがあったほうが格段に快適です。
PlayStation 5 コントローラー DualSenseは、BluetoothでiPhoneにペアリングするだけで、特別な設定なしにRetroArchが認識してくれます。PS1ゲームのボタン配置も自動で最適化されるため、まるで実機で遊んでいるような感覚を取り戻せるでしょう。
ペアリング手順は以下の通りです。
- iPhoneの設定アプリからBluetoothをオンにする
- DualSenseのPSボタンとシェアボタンを長押ししてペアリングモードにする
- iPhoneのBluetoothデバイス一覧に表示された「DualSense」をタップ
RetroArch側でマッピングを変更する必要はほとんどありません。
よくある質問とトラブルシューティング
Q. BIOSファイルがなくても動きますか?
PCSX ReARMedコアはBIOSがなくても動作します。ただし、ゲームによっては正常に動かない場合があるため、できるだけ用意しておくことをおすすめします。
Q. ゲームROMはどこで手に入れられますか?
ゲームROMは、お客様自身が所有する正規のゲームソフトから作成したものを使用することを推奨します。ファイルの入手元や利用に関する法的責任はユーザー自身にあります。
Q. すべてのPS1ゲームが動きますか?
多くのタイトルが動作しますが、一部のゲームでは設定の調整が必要だったり、動作が不安定な場合があります。また、エミュレーションの精度はコアによっても異なります。
Q. 日本語表示にできますか?
はい。設定メニューの「User」→「Language」から日本語を選択できます。
まとめ:RetroArchでiPhoneのPS1エミュレーションを楽しもう
RetroArchは、設定こそ少し手間がかかるものの、その分だけ自由度と拡張性が高いエミュレーションツールです。PS1に限らず、さまざまなレトロゲームを1つのアプリで管理できるのも大きな魅力です。
導入の流れを改めて振り返ると、以下のようになります。
- App StoreからRetroArchをインストールする
- 必要に応じてPS1のBIOSファイルを用意し、正しいフォルダに配置する
- ゲームROMを読み込み、コアを選択して起動する
- お好みでBluetoothコントローラーを接続する
BIOSファイルやゲームROMの入手には著作権に関する注意が必要ですが、正しい手順を踏めば、iPhoneという携帯デバイスでPS1の名作を手軽に楽しめるようになります。
まずはお気に入りの1本を用意して、RetroArchでレトロゲームの世界を再体験してみてはいかがでしょうか。

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