新しいLenovoパソコンを購入したとき、真っ先に気になるのが「古いパソコンからデータをどうやって移そうか」という問題です。
特に、写真や書類、ブラウザの設定など、日々使っていたファイルや環境をそのまま引き継ぎたいですよね。そんなときに役立つのが、Lenovoが無料で提供しているデータ移行ツール「Lenovo Migration Assistant」です。
この記事では、Lenovo Migration Assistantの基本的な使い方から、移行できるデータ・できないデータ、注意点までをわかりやすく解説します。
Lenovo Migration Assistantとは?
Lenovo Migration Assistantは、その名の通り、Lenovo製のパソコン間でデータや設定を移行するための公式ツールです。
新しいLenovo PCを買ったものの、「古いPCからデータを移すのが面倒」「外付けHDDやUSBメモリを使って手動でコピーするのは不安」という人のために用意されています。
このツールを使えば、Wi-Fi経由で簡単にファイルや設定を転送できるため、特別な知識がなくてもスムーズにデータ移行を進められます。
Lenovo Migration Assistantでできること・できないこと
移行できるデータ
Lenovo Migration Assistantで移行できるのは、主に以下のようなユーザーファイルや一部のシステム設定です。
- ドキュメント(書類)
- ピクチャ(写真・画像)
- ビデオ(動画)
- ミュージック(音楽)
- デスクトップ上のファイル
- 一部のユーザー設定(壁紙やブラウザのお気に入りなど)
つまり、日常的に使っている「データそのもの」を新しいPCにコピーするのが主な役割です。
移行できないデータ
一方で、以下のようなものは移行できません。
- インストール済みのアプリケーション(ソフトウェア)
- WindowsのOS自体
- アプリごとの詳細な設定データ(一部を除く)
「OfficeやPhotoshopなどのアプリもそのまま使えるようになる」と期待している人は注意が必要です。アプリケーションは新しいPCに改めてインストールし直す必要があります。
そのため、このツールは「ファイルや設定を手軽に移したい人」向けであり、「アプリも含めて完全に環境をコピーしたい人」には別の方法が向いています。
Lenovo Migration Assistantの使い方
ここからは、Lenovo Migration Assistantを使った具体的な移行手順を解説します。移行モードはWi-Fi接続とUSB接続の2種類があり、ここではWi-Fiモードを中心に説明します。
事前準備
移行を始める前に、以下の点を確認しておきましょう。
- 新旧どちらもLenovo製のパソコンであること
- 両方のPCが同じWi-Fiネットワークに接続されていること
- 移行元のPCと移行先のPCで、Lenovo Migration Assistantが起動できる状態であること
- 大切なデータは念のためバックアップを取っておくことをおすすめします
手順1:両方のPCでLenovo Migration Assistantを起動する
まず、新旧両方のPCでLenovo Migration Assistantを開きます。アプリがインストールされていない場合は、Lenovoの公式サポートページからダウンロードしてください。
手順2:移行元と移行先を選ぶ
起動すると、「これは新しいPCですか?」のような画面が表示されます。
- 新しいPCでは「新しいPC」を選択
- 古いPCでは「古いPC」を選択
すると、画面にPINコードが表示されます。
手順3:PINコードでペアリングする
古いPCに表示されたPINコードを、新しいPCの画面に入力します。これで両方のPCがペアリングされ、接続が確立されます。
手順4:移行するデータを選ぶ
接続が完了したら、古いPCから新しいPCに移したいデータを選択します。
- すべてのユーザーファイルを移行する
- 特定のフォルダだけを選ぶ
など、自分に合った方法で選べます。
手順5:移行を実行する
データを選択したら、あとは「移行開始」をクリックするだけです。データ量やネットワーク環境にもよりますが、数分から数十分で転送が完了します。
Lenovo Migration Assistantを使う際の注意点
アプリケーションは移行できない
繰り返しになりますが、インストール済みのアプリは移行できません。新しいPCでは、必要なソフトをすべて再インストールする必要があります。
もしアプリごと環境を移行したい場合は、有料のデータ移行ソフトやディスククローニングツールを検討するとよいでしょう。
Wi-Fi環境に注意
Wi-Fiモードで移行する場合、安定したネットワーク環境が重要です。特に大容量のデータを移行するときは、ほかのデバイスが多く接続している環境や、電波の弱い場所では時間がかかったり、途中でエラーが発生することがあります。
可能であれば、ルーターに近い場所で作業することをおすすめします。
移行中の電源オフ・スリープを避ける
移行中は、両方のPCで電源が切れたりスリープモードに入ったりしないように注意してください。予期しない切断が起こると、移行が中断されたり、データが不完全な状態になるリスクがあります。
重要なデータはバックアップを
移行作業は基本的に安全ですが、いつエラーが起きてもおかしくありません。特に大事な写真や仕事の書類は、移行前に外付けHDDやクラウドサービスなどにバックアップを取っておくことを強く推奨します。
Lenovo Migration Assistantに関するよくある疑問
Q. 移行にはどれくらい時間がかかりますか?
A. データ量とWi-Fiの速度によって大きく異なります。数百GB単位の大容量データになると数時間かかることもあります。逆に、データ量が少なければ10分〜30分程度で完了することもあります。
Q. Lenovo以外のPCでは使えませんか?
A. 基本的にはLenovo PC同士の移行を想定したツールです。他のメーカーのPCでは正しく動作しない可能性が高いため、利用は推奨されていません。
Q. 移行中にエラーが出て止まってしまいました
A. 一度ツールを終了し、両方のPCを再起動してからやり直してみてください。また、ファイアウォールやセキュリティソフトが通信をブロックしている可能性もあるため、一時的に無効にして試すのもひとつの方法です。それでも解決しない場合は、Lenovoサポートに問い合わせることをおすすめします。
ほかの移行方法と比較してわかるメリット・デメリット
Lenovo Migration Assistantのメリット
- 無料で使える
- 専門知識がなくても操作が簡単
- Wi-Fi接続でケーブル不要
- Lenovo公式ツールなので信頼性が高い
Lenovo Migration Assistantのデメリット
- アプリケーションは移行できない
- 移行できるデータの種類が限られている
- 大容量データの移行には時間がかかる
- まれに接続エラーが発生することがある
このツールはあくまで「ファイルや設定を簡単に移す」ためのものであり、完全な環境コピーを求める人には物足りないかもしれません。
アプリケーションも移行したい場合の代替案
もしアプリケーションも含めて環境ごと移行したい場合は、有料のデータ移行ソフトを検討する選択肢があります。たとえば、EaseUS Todo PCTransなどのツールでは、ファイルだけでなくアプリケーションやアカウント設定もまとめて転送できます。
ただし、こうしたツールは有料であることや、動作環境を事前に確認する必要がある点に注意しましょう。
また、OSごと新しいドライブに移行したい場合は、ディスククローニングソフト(例:AOMEI Clonerなど)を使う方法もあります。こちらはやや上級者向けですが、ストレージごと移行したい場合には有力な選択肢です。
どちらの方法も、自分の目的やスキルに合わせて選ぶとよいでしょう。
まとめ:Lenovo Migration Assistantを活用してスムーズに乗り換えよう
Lenovo Migration Assistantは、Lenovo PCユーザーにとって手軽で信頼性の高いデータ移行ツールです。
- 無料で使える
- Wi-Fi経由で簡単にファイルや設定を移せる
- アプリケーションは移行できない点に注意
- 移行前にバックアップを取るのが鉄則
- 大容量データの移行は時間に余裕を持って
アプリごと完全に環境をコピーしたい人には向きませんが、「とりあえず写真や書類を新しいPCに移したい」という人には非常に便利なツールです。
新しいLenovo PCを手に入れたら、ぜひLenovo Migration Assistantを活用して、ストレスなくデータ移行を進めてください。
困ったときは公式サポート情報もあわせて確認しながら、自分に合った移行方法を選びましょう。

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