iPhoneで文章を書いたり、コードを編集したりするのに「テキストエディタ」アプリを探しているけれど、有料のものはちょっと…という方も多いのではないでしょうか。App Storeには数多くのテキストエディタがありますが、「無料」と一口に言っても機能や制限はさまざま。今回は、iPhoneで無料で使えるテキストエディタアプリをピックアップして、それぞれの特徴や向いている人を比較しながら紹介します。自分にぴったりのアプリを見つけるための参考にしてください。
テキストエディタを選ぶ前に押さえておきたいポイント
アプリを選ぶ前に、まずは「自分がテキストエディタに求めること」を整理しておきましょう。同じテキストエディタでも、用途によって最適なアプリは変わります。
用途は「メモ」「執筆」「コーディング」のどれ?
テキストエディタの使い方は大きく分けて3つあります。
- 簡単なメモや日記: シンプルで起動が早く、すぐに書き出せるものが便利
- 長文の執筆(小説・レポート・エッセイなど): 文字数カウントや日本語表示の快適さ、クラウド保存が重要
- プログラミングやコーディング: シンタックスハイライトや行番号表示、FTP接続などの機能が必要
まずは「自分はどの用途で使うのか」をはっきりさせると、選ぶべきアプリが絞りやすくなります。
無料版には制限があることを理解しておく
「無料」と書かれていても、実際には機能制限があったり、広告が表示されたりすることがほとんどです。特に高機能なアプリは無料版をお試し版として提供し、有料版で制限を解除するパターンが一般的。ダウンロードする前に「どこまで無料で使えるのか」を確認しておくことが大切です。
iPhoneで使えるおすすめ無料テキストエディタ4選
ここからは、App Storeで実際に提供が確認できているiPhone向けの無料テキストエディタアプリを4つ紹介します。
1. LiquidLogic
開発者: LiquidLogic
「とにかく高機能!開発・執筆どちらもこなせる万能エディタ」
LiquidLogicは、ファイラー機能やFTP/FTPS/SFTP接続、SSHターミナル、さらにはGitバージョン管理まで搭載した、とても高機能なテキストエディタです。15言語のシンタックスハイライトや34種類の文字コードに対応しており、Web開発やプログラミングはもちろん、一般の文書作成にも幅広く使えます。また、ChatGPT機能も搭載されているのが特徴です。
メリット
- 開発から執筆までカバーする多機能ぶり
- iCloud、Dropbox、Google Drive、OneDriveなどの主要クラウドサービスに対応
- サーバー上のファイルを直接編集できるFTP機能付き
- iPad/iPhone両対応で、Appleシリコン搭載Macでも利用可能
デメリット
- 無料版では開けるファイル数が5、ファイルサイズの合計が1MBに制限される
- ファイル比較機能とGit管理は無料版では非対応
- 有料版は年間1,000円または月間200円のサブスクリプション
向いている人
- Web制作者やプログラマー
- 複数のクラウドサービスをまたいでファイルを管理したい人
- 高機能なエディタをひとつにまとめたい人
向いていない人
- シンプルで軽快なメモ帳代わりに使いたい人
- 無料版のファイル制限が気になる人
購入前の注意点
有料版は自動更新のサブスクリプションです。解約はApp Storeの設定から行う必要があるので、契約する際はその点も確認しておきましょう。
2. PWEditor
開発者: P.W. Consulting
「コード編集に強い。後継アプリへの移行も視野に入れて」
PWEditorは、シンタックスハイライトや行番号表示、検索/置換、複数ファイルの同時編集に対応したソースコードエディタです。iCloudやDropbox、Google Drive、OneDrive、Boxなどのクラウド連携に加え、FTP接続やSphere Engineと連携したオンラインコンパイル機能も備えています。
メリット
- コードエディタとしての基本機能がしっかり整っている
- 幅広いクラウドサービスに対応
- 完全無料で使える
デメリット
- 開発者が後継アプリ「PWEditorNext」への移行を推奨しており、新機能の追加は見込めない
- Google Driveは利用可能ユーザーが限定されている
- 広告非表示の買い切り購入はすでに終了している
向いている人
- プログラミングやHTML/CSS編集をする人
- とりあえず無料でコードエディタを使いたい人
向いていない人
- 最新機能を求める人
- 長期的にサポートが続くアプリを希望する人
購入前の注意点
開発者が後継アプリへの移行を推奨しているため、新規で使い始める場合はPWEditorNextも合わせて検討するとよいでしょう。
3. iテキスト
開発者: Y.M.N.
「日本語の長文執筆に最適。原稿用紙レイアウト搭載」
iテキストは、有料版「iText Pad」の無料版として提供されているテキストエディタです。複数ファイルの同時編集、最大500%の拡大表示、横向き操作、検索機能、iCloud DriveやDropbox連携に加え、文字数カウントや原稿用紙レイアウト、青空文庫テキストに対応しているのが特徴です。
メリット
- 日本語の長文執筆に便利な機能が充実(原稿用紙レイアウト、文字数カウント)
- 青空文庫形式のテキストにも対応
- 無料でも十分な基本機能を備えている
デメリット
- 無料版のため、有料版と比較して何らかの機能制限がある可能性がある
- コーディング向けの機能はほとんどない
向いている人
- 小説、レポート、エッセイなど日本語の長文を書く人
- 原稿用紙の感覚で文章を確認したい人
向いていない人
- プログラミングやコード編集を主目的とする人
購入前の注意点
Windowsで開くテキストファイルを編集する場合は、改行コードを「CR+LF」に設定しておくと文字化けを防げます。
4. TextEdit(TextEdit+)
開発者: Maksim Vlasenko
「リッチテキストもMarkdownもLaTeXも。多様な形式に対応」
TextEdit(TextEdit+)は、RTF、TXT、Markdown、LaTeXファイルに対応したテキストエディタです。リッチテキスト書式設定(太字、色、スタイル変更)が可能で、MarkdownやTeXのシンタックスハイライト、文字/単語/音節カウンター、検索/置換、PDF/HTMLエクスポート、音声読み上げ/ディクテーション機能まで備えています。
メリット
- リッチテキストとプレーンテキストの両方に対応
- MarkdownやLaTeXもシンタックスハイライト付きで編集可能
- 音声読み上げ・ディクテーション機能で、入力補助としても使える
デメリット
- AIアシスタントやフル機能の解除にはアプリ内購入が必要
- アプリサイズが約295MBと比較的大きい
向いている人
- 書式を設定しながら文章を作成したい人
- MarkdownやLaTeXで文書を書く人
- MacのTextEditやWindowsのWordPadと互換性のある環境を求める人
向いていない人
- シンプルで軽量なプレーンテキスト専用エディタが欲しい人
- ストレージ容量をあまり使いたくない人
購入前の注意点
基本機能は無料ですが、AIアシスタントの解除(¥800または¥1,500)やフル機能の解除(¥1,000)にはアプリ内購入が必要です。購入前に自分が必要とする機能かどうか確認しましょう。
その他の選択肢:ワープロソフトという手も
今回紹介した4つのアプリは、いずれもテキストエディタとしての役割に特化しています。一方で、より本格的な文書作成やレイアウト編集が必要な場合は、Microsoft Word や Google ドキュメント のようなワープロソフトも選択肢に入ります。ただし、これらのアプリはプレーンテキスト(.txt)の編集というよりは、書式設定やレイアウトを重視した文書作成が主目的です。テキストエディタを探しているのか、ワープロソフトを探しているのかを明確にしたうえで選びましょう。
よくある疑問にお答えします
Q. 本当に完全無料で使えるアプリはありますか?
今回紹介したアプリはすべて基本機能を無料で使えます。ただし、LiquidLogic のように無料版に制限がある場合や、TextEdit(TextEdit+) のように一部機能がアプリ内購入になる場合があります。「完全無料」を求める場合は、制限の有無をApp Storeの説明でよく確認してからダウンロードすることをおすすめします。
Q. 日本語入力は快適にできますか?
紹介した4つのアプリはすべて日本語入力に対応しています。特に iテキスト は日本語の長文執筆に特化した機能が備わっており、日本語での使用感は良好です。
Q. どのアプリが一番おすすめですか?
「これが絶対にいい」という万能なアプリはありません。自分の用途に合ったアプリを選ぶことが大切です。
- コーディングや開発用途なら LiquidLogic または PWEditor
- 日本語の長文執筆なら iテキスト
- リッチテキストやMarkdownを扱いたいなら TextEdit(TextEdit+)
というように、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
まとめ:あなたの用途に合ったテキストエディタを選びましょう
iPhoneで無料のテキストエディタを選ぶ際に重要なのは、「自分がどんな用途で使うのか」を明確にすることです。メモ代わりのシンプルな使い方から、プログラミングや執筆といった本格的な使い方まで、今回紹介した4つのアプリはそれぞれ異なる強みを持っています。
- 高機能・多機能を求めるなら → LiquidLogic
- コード編集をメインにしたいなら → PWEditor
- 日本語の長文を書きたいなら → iテキスト
- リッチテキストやMarkdownを使いたいなら → TextEdit(TextEdit+)
まずは気になるアプリをダウンロードして、実際に使ってみるのが一番です。無料版で試せるものは多いので、いくつか触り比べて「これだ」と思えるアプリを見つけてください。各アプリの価格や仕様は変更される場合があるので、最新情報はApp Storeの公式ページでご確認ください。

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