iPhoneで動画を再生しようとしたときに、VLCアプリがうまく動いてくれない……そんな経験はありませんか?
「VLCは何でも再生できるって聞いたのに、なんでこのファイルだけ開けないんだろう」
「設定をいじったら余計にわからなくなった」
「音声だけ流れて画面が真っ暗なまま」
こうしたトラブルが起きると、とにかく原因が知りたいし、すぐに解決したいですよね。
この記事では、iPhone版VLCで動画が再生できない主な原因と、症状別の対処法を整理して説明します。
最初に試すべき基本のチェックから、アプリ内の設定変更、ファイル自体に問題がある場合の対応まで、順番に書いていくので、ぜひ一緒に試してみてください。
iPhone版VLCで動画が再生できないのはなぜ?
そもそもVLCは、VLC media playerは多くの動画・音声形式に対応していることで知られる、無料のオープンソースプレイヤーです。
VideoLANという団体が開発していて、iPhoneはもちろん、パソコンやAndroidなど様々なデバイスで使えます。
App Storeの公式情報でも、「ほぼすべての動画や音楽ファイルを、変換なしで直接再生」と紹介されているほど、互換性の高さがウリです。
それでも再生できないことがあるのは、いくつかの原因が考えられるからです。
大きく分けると、次の3つのパターンがあります。
- 動画ファイル自体に問題がある
- VLCアプリの設定やバージョンが原因
- iPhoneの環境やストレージに問題がある
この3つを順番に見ていけば、だいたいのケースは解決できるはずです。
まず最初に試すべき基本の対処法
いきなり設定を細かくいじる前に、まずは以下のことを試してみてください。
VLCアプリを最新バージョンにアップデートする
iPhoneでアプリがうまく動かないときは、最新版になっているかどうかが最初のチェックポイントです。
App Storeを開いて、VLCのアップデートが出ていないか確認してみてください。
新しいバージョンでは、既知の不具合が修正されていたり、新しいiOSに対応するための調整が入っていることがあります。
もしアップデートがあったら、それを適用してからもう一度動画を開いてみましょう。
iPhoneを再起動する
スマホって、ずっと使っていると細かい不具合が溜まることがあります。
再起動するだけで、一時的なメモリのゴミが取れて、アプリがスムーズに動くようになることも少なくありません。
一度電源を切って、30秒ほど待ってからもう一度起動してみてください。
動画ファイルを別のプレイヤーで試してみる
これ、かなり重要な切り分け方です。
問題がVLCにあるのか、動画ファイルそのものにあるのかを判断するのに役立ちます。
iPhoneには標準で「ファイル」アプリが入っていますが、このアプリで再生できる動画形式は限られています(MP4やMOVなど)。
もし「ファイル」アプリでも同じ動画が開けないなら、ファイル自体に問題がある可能性が高いです。
逆に「ファイル」アプリで開けて、VLCだけダメなら、VLC側の設定や相性の問題が疑われます。
ファイル形式やコーデックが原因で再生できない場合
VLCは多くの形式に対応しているとはいえ、すべての動画ファイルで必ず再生できるわけではありません。
たとえば、以下のようなケースでは、VLCでも再生に失敗することがあります。
- 特殊なコーデックでエンコードされたファイル
- ファイルのヘッダー情報が破損している
- ダウンロード中に途中で切れてしまった不完全なデータ
もし「ファイル」アプリでも開けなかった場合は、ファイルを再度ダウンロードし直すか、別のソースから入手し直すのが確実です。
また、VLCで開くときには、ファイルを直接タップするのではなく、VLCアプリを先に起動してから「ローカルファイル」や「ネットワーク」経由でアクセスする方法も試してみてください。
どうしても再生できない場合は、動画ファイルを別の形式に変換するのもひとつの選択肢になります。
VLCの設定を変更して再生できるようにする方法
ファイル自体に問題がなさそうなのに再生できないときは、VLCアプリ内の設定が原因になっていることがあります。
ハードウェアアクセラレーションをオフにする
VLCには「ハードウェアアクセラレーション」という機能があります。
これはiPhoneのチップを使って動画処理を高速化する機能なのですが、一部の動画形式やコーデックとは相性が悪く、逆に再生がうまくいかない原因になることがあります。
設定を変える手順は簡単です。
- VLCアプリを開く
- 画面右下の「設定」タブをタップ
- 「ハードウェアアクセラレーション」を探してオフにする
これで再生できるようになるケースは結構多いので、まずは一度試してみてください。
キャッシュサイズを調整する
動画が途中で止まったり、カクカクする場合は、キャッシュの設定が関係していることもあります。
ネットワークストリーミングで再生しているときは特に、キャッシュサイズを少し大きめに設定すると安定することがあります。
こちらも「設定」画面から調整できる項目なので、試してみる価値はあります。
iPhoneやストレージの状態をチェックする
意外と見落としがちなのが、iPhone本体の空き容量です。
ストレージがいっぱいになっていると、アプリが一時ファイルを保存するスペースが足りず、再生が不安定になることがあります。
設定アプリの「一般」→「iPhoneストレージ」から空き容量を確認してみてください。
もし空きが少ないようであれば、不要な写真やアプリを削除してからもう一度試してみましょう。
また、VLC自体が正常に動作するには、iOSのバージョンが対応していることも必要です。
App Storeの情報を見ると、VLCは「iOS 9.0以降」に対応しています。
あまりにも古いバージョンのiOSを使っている場合は、アップデートを検討したほうがいいかもしれません。
よくある質問とその回答
VLCをインストールしたのに、ファイルアプリから動画が開けません
「ファイル」アプリで動画をタップしてもVLCが起動しない場合、「共有」メニューからVLCを選ぶ必要があります。
動画ファイルを長押しするか、右上の「…」メニューから「共有」を選び、「VLCで開く」を選択してみてください。
または、VLCアプリを先に起動して、アプリ内の「ローカルファイル」から該当の動画を探して開く方法もあります。
音声だけ流れて画面が真っ暗です
この症状は、動画の映像コーデックにVLCがうまく対応できていない可能性が高いです。
まずは「ハードウェアアクセラレーションをオフ」にする設定変更を試してみてください。
それでもダメな場合は、ファイル変換を検討してもいいかもしれません。
VLCで再生できるファイル形式は?
VLCは非常に多くの形式に対応していますが、公式で「これだけ」と明確に列挙されていないものもあります。
MP4、AVI、MKV、MOV、WMV、FLVといった一般的なコンテナ形式はおおむね再生できますが、エンコード方式(コーデック)によっては対応していない場合もあります。
特定のファイルでどうしても再生できないときは、そのファイルの形式を確認して、変換ソフトなどで別の形式に変換するのが確実です。
どうしても再生できないときの最終手段
ここまで試してもダメだった場合、最終的に選べる手段は主に2つです。
1つは、動画ファイルをiPhoneで再生しやすい形式に変換すること。
もう1つは、別の動画プレイヤーアプリを試すことです。
VLCは非常に互換性が高いですが、それでもすべてのファイルで完璧というわけではありません。
変換ソフトを使えば、MP4やMOVといったiPhone標準の形式に変えられるので、その後はファイルアプリでもVLCでも再生できるようになります。
アプリを変える場合も、App Storeにはいくつかの動画プレイヤーがあるので、VLCでダメだったファイルが再生できるか試してみる価値はあります。
まとめ
iPhone版VLCで動画が再生できないときは、原因をひとつずつ切り分けていくことが解決への近道です。
- まずはアプリのアップデートとiPhoneの再起動
- 次に「ファイル」アプリで開けるか確認し、ファイル自体の問題かどうかを判断
- VLCの設定では「ハードウェアアクセラレーション」をオフにしてみる
- ストレージの空き容量やiOSのバージョンもチェック
- どうしてもダメな場合は、ファイル変換や別のプレイヤーを検討する
VLCは基本的に非常に優秀なプレイヤーで、多くの動画をストレスなく再生できます。
今回紹介した対処法を試せば、ほとんどのケースで再生できるようになるはずです。
それでも解決しない場合は、その動画ファイルの形式やコーデックを調べて、変換や別アプリへの切り替えを検討してみてください。
あなたのiPhoneでの動画視聴が、少しでも快適になりますように。

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