ワイヤレスマウスを探していると、必といちどは目にする「MX Master 3」。いまでは後継モデルが登場していますが、それでも「MX Master 3って結局どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロジクールのハイエンドワイヤレスマウス「MX Master 3」がどのような製品だったのかを振り返りながら、現在の評価や後継機種との違いを整理していきます。これから中古での購入を考えている方も、すでに長く使っている方も、次の買い替えを検討している方も、判断材料として役立つ内容をまとめました。
ロジクール MX Master 3とはどんなワイヤレスマウスか
まずは、MX Master 3がどんなワイヤレスマウスなのか、基本をおさえておきましょう。
MX Master 3は、ロジクールが2019年9月に発売したハイエンド向けワイヤレスマウスです。ビジネスからクリエイティブ作業まで幅広く対応する、いわゆる「フラッグシップモデル」として登場しました。型番は「MX2200s」で、カラーバリエーションはブラック、グラファイト、ミッドグレイの3色展開でした。
現在は公式の新品販売が終了しており、後継モデルとして静音タイプの「MX Master 3S」、そしてフルモデルチェンジを果たした「MX Master 4」が販売されています。そのため、MX Master 3を新品で手に入れることは基本的にできません。
ただ、それでもなおこのモデルが語り継がれるのは、当時のワイヤレスマウス市場に大きな衝撃を与えるほどの完成度を誇っていたからです。
MX Master 3の特徴をチェックする
MX Master 3の最大の特徴は、なんといっても「MagSpeed電磁気スクロールホイール」です。
このホイールは、従来のマウスと比べて約90%高速化されたスクロール性能を持ち、なんと1秒間に1000行ものスクロールが可能でした。大量のデータや長いWebページを扱うときに、この高速スクロールは非常に重宝します。指先で軽く弾くような操作で、ホイールが静かに、かつ一気に回転する感覚は、一度体験すると手放せなくなるといわれるほどです。
また、ワイヤレス接続はBluetoothと付属のUSBレシーバーの両方に対応しており、最大3台のデバイスを同時に接続できます。さらに、複数のPC間でマウスを切り替えながらファイルやテキストをコピー&ペーストできる「FLOW機能」にも対応していたため、複数環境で作業するユーザーから大きな支持を得ました。
充電はUSB-C端子を採用しており、フル充電でのバッテリー持続時間は約70日と、頻繁に充電する手間がかからない設計も魅力でした。センサーは4000DPIまで対応し、高解像度ディスプレイでもストレスなく操作できます。本体重量は141gで、しっかりとした握りごたえのある設計ながら、長時間使用しても疲れにくい形状が追求されていました。
販売終了後の現在の価値と後継機の違い
現在、MX Master 3は新品販売が終了しているため、もし手に入れるとしたら中古市場が中心になります。販売終了時の価格は14,020円(税込)でしたが、中古相場は状態によって大きく変動します。バッテリーの劣化や表面素材の経年変化には特に注意が必要です。
では、後継機種と比べて何が違うのか。ここではMX Master 3SとMX Master 4の2つを簡単に比較してみましょう。
MX Master 3Sとの違い
MX Master 3Sは、MX Master 3の静音モデルとして登場しました。基本的なデザインや機能はMX Master 3を引き継ぎつつ、ボタンのクリック音を大幅に低減した点が最大の違いです。そのため、オフィスやカフェなど周囲に人がいる環境で使いやすいというメリットがあります。
価格帯は後継のMX Master 4発売にともなって変動していますが、現時点では旧モデルに比べて手頃な価格で入手できるケースが多いようです。作業効率を重視しつつも、静音性も譲れないという方にはMX Master 3Sがおすすめできます。
MX Master 4との違い
MX Master 4は2025年10月に発売されたフルモデルチェンジモデルです。価格は21,890円(税込)と、従来モデルよりも高めの設定になっています。
MX Master 4の最大の進化ポイントは、新たに搭載された触覚フィードバック機能「Actions Ring」です。ホイール周りに配置されたこの操作部で、よく使う操作を割り当てることができ、より直感的な作業が可能になりました。また、MX Master 3で指摘されることの多かった表面素材の経年劣化(ベタつき)についても、硬質テクスチャー素材に変更されるなど、耐久性が向上しています。
一方で、重量は150gと若干増加しており、価格も上がっているため、予算や使い勝手の好みによって選択が分かれるでしょう。
MX Master 3は今でも使えるワイヤレスマウスなのか
ここまで見てきたように、MX Master 3は発売から6年以上が経過したモデルですが、その基本性能は現在でも十分に通用する水準です。
特にMagSpeedホイールによるスクロール体験は、現行モデルにも引き継がれるほどの完成度であり、多くのユーザーから支持され続けています。バッテリー持続時間の長さやUSB-C充電、FLOW機能など、現代のワークスタイルにもマッチする要素がすでに備わっていたことも、長く愛される理由の一つでしょう。
ただし、新品の入手が難しいことと、中古品には個体差がある点は冷静に受け止める必要があります。とくにバッテリーの劣化や、表面の樹脂素材が経年でベタつくケースがあるという口コミも見られるため、中古で購入する際は状態をしっかり確認することが大切です。
また、公式サポートが受けられない可能性もあるため、長期間の安心して使える新品を求めるのであれば、現行モデルを選ぶほうが無難でしょう。
ワイヤレスマウスの選び方で迷ったら
新型のワイヤレスマウスを検討する場合でも、MX Master 3の特徴を知っておくと、何を重視して選べばよいかのヒントになります。
たとえば、作業効率を最優先するならMagSpeedホイールのような高速スクロール機能は大きな武器になります。静かな環境で使うなら静音モデルを選ぶべきですし、新しい操作体験を求めるならMX Master 4のような最新モデルも選択肢に入ります。
いずれにせよ、実際に手に取ったときのフィット感や操作感は、スペックだけでは判断しきれない部分でもあります。可能であれば実機を試せる店舗で確認するか、信頼できるレビューを参考にしながら、自分の用途に合った一台を選ぶようにしましょう。
まとめ:MX Master 3は選択肢のひとつとして検討できる
ロジクールのワイヤレスマウス「MX Master 3」は、現在は新品販売が終了しているものの、その革新的なスクロールホイールや高い作業効率性から、今でも多くのユーザーに語り継がれる名機です。
後継モデルのMX Master 3SやMX Master 4と比較すると、静音性や新機能の有無、価格帯などに違いがあります。そのため、現時点でMX Master 3を選ぶかどうかは、中古市場の状況や自分の使い方、予算との兼ね合いで判断するとよいでしょう。
新品で最新の機能を求めるならMX Master 4、コストパフォーマンスを重視するならMX Master 3S、そしてどうしてもMX Master 3のオリジナルな操作感を求めるなら中古市場をチェックしてみるのも一つの手です。
ワイヤレスマウス選びで迷ったときは、この記事で紹介した比較ポイントを参考にしながら、自分にとって快適な一台を見つけてください。

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