ロジクール ワイヤレスマウス G700とは?2010年に登場したゲーミングマウスの概要
「ロジクール ワイヤレスマウス G700」は、2010年9月にロジクールから発売された、ゲーミング向けのワイヤレスレーザーマウスです。
当時としては非常に高性能なモデルで、有線でも無線でも使えるデュアルモードに対応し、13個ものプログラム可能なボタンを搭載していました。海外ではゲーマー向け、日本では「クリエイティブプロフェッショナル仕様」としても販売された経緯があります。
今この製品を調べている方は、愛用していたマウスの情報を確認したい、あるいは中古品の購入を検討しているといったケースが多いのではないでしょうか。結論から言うと、ロジクール G700はすでに生産終了しており、新品の入手はほぼ不可能です。しかし、ロジクールのゲーミングマウス史において重要なモデルであることに変わりはありません。
この記事では、G700の基本スペックや後継モデルとの違い、現在の価値について、わかる範囲で整理してお伝えします。
G700の基本スペックと特徴
まずは、G700の主な仕様を確認しておきましょう。
G700は、ゲーミングマウスとして当時の最先端を行くスペックを備えていました。
- センサー:レーザー式(200〜5700dpi)
- レポートレート:1000Hz(応答速度1ms)
- ボタン数:13個(プログラム可能)
- 接続方式:ワイヤレス(2.4GHz) / 有線(USB)デュアルモード
- 電源:単三型ニッケル水素電池×1本
- オンボードメモリ:5つのプロファイルを保存可能
- サイズ:79.8mm(幅)×126.3mm(奥行き)×45.9mm(高さ)
- 重量:151g(電池含む)
- 発売時の価格:9,980円(税込・直販価格)
このモデルの最大の特徴は、なんといっても「ワイヤレスでありながら、有線マウスに匹敵する応答性能」を実現していた点です。Micro-USBケーブルを接続すれば充電しながら有線マウスとしても使えるため、バッテリー切れを気にせずに使い続けられる設計でした。
また、13個のボタンはすべてカスタマイズ可能で、ゲームごとに異なるキー割り当てをオンボードメモリに保存できるのも強みでした。形状は、それ以前に発売されていたMX Revolutionのデザインを受け継いでおり、右手用のエルゴノミクス形状が特徴的です。
このデザインの完成度の高さは評価され、2011年にはドイツのレッドットデザイン賞を受賞しています。
G700のメリットとデメリット
では、このマウスのメリットとデメリットを整理してみましょう。
メリット
- 有線/無線の両方で使える:バッテリーが切れてもUSBケーブルを挿せば有線マウスとして継続使用できます。
- 豊富なボタン数:13個のプログラム可能なボタンで、MMORPGなど多くの操作を割り当てたいゲームに便利です。
- 高いカスタマイズ性:オンボードメモリにプロファイルを保存できるので、異なるPCでも同じ設定が使えます。
- 評価の高い形状:レッドットデザイン賞を受賞したエルゴノミクスデザインは、手に馴染みやすいと評判でした。
デメリット
- バッテリーの持ちが短い:これは多くのユーザーから指摘されているポイントです。高性能なセンサーやワイヤレス通信の消費電力が大きく、満充電でも使用状況によっては数日から2週間程度しか持ちません。
- マイクロスイッチの耐久性:長期間使用していると、クリックスイッチの接触不良やダブルクリック問題が発生するケースがあったようです。
- 表面素材の経年劣化:マットプラスチック素材は、汗や指紋によるベタつきが経年で発生しやすいとされています。
向いている人・向いていない人
- 向いている人:多くのカスタマイズボタンを必要とするゲーマー、有線と無線を状況に応じて使い分けたいユーザー、ロジクールの旧モデルをコレクションとして収集したい方。
- 向いていない人:最新の軽量マウスを求める方、バッテリー持ちを最優先する方、新品購入時の保証やサポートを重視する方。
G700とG700sの違いは?後継モデルの登場
G700を調べる際に、どうしても気になるのが「G700s」との違いです。
ロジクール G700sは、2013年に発売されたG700の実質的な後継モデルです。外見はよく似ていますが、中身はいくつかアップグレードされています。
| 比較ポイント | G700 | G700s |
|---|---|---|
| センサー | 安華高A9500カスタム(最高5700dpi) | 安華高A9800(最高8200dpi) |
| 表面コーティング | マットプラスチック | 疎水性コーティング(滑りにくく汚れが付きにくい) |
| その他 | 13ボタン、デュアルモードなど | 基本設計はG700を継承 |
最大の違いはセンサーです。G700sではセンサーが新しくなり、最高8200dpiまで対応するようになりました。また、表面には疎水性コーティングが施され、手汗や指紋が目立ちにくく、滑りにくくなっています。
ただし、G700sも現在はすでに販売終了しています。中古市場でG700とG700sのどちらかを選ぶのであれば、基本的にはセンサー性能と表面加工が向上したG700sのほうがおすすめですが、どちらも新品での入手は期待できない点に注意が必要です。
G700は現在でも使えるのか?
では、G700は現在の環境で実際に使えるのでしょうか。
結論としては、「使おうと思えば使える」というのが現実的な答えです。
ただし、いくつか注意点があります。
- 最新OSでの動作保証はない:2010年発売の製品のため、Windows 10/11や最新のmacOSで公式に動作保証されているわけではありません。ロジクールのゲーミングソフトウェア(LGS)がインストールできれば設定は可能ですが、対応状況は環境によって異なります。
- 中古品の状態に大きく依存する:生産終了からすでに10年以上が経過しているため、バッテリーの劣化やスイッチのヘタリが進んでいる個体が多いでしょう。
- 公式サポートは受けられない可能性が高い:販売終了品のため、ロジクールの公式サポート対象外となっています。
どうしてもG700の形状が好みで入手したいという場合を除けば、現在はもっと高性能で軽量なワイヤレスゲーミングマウスが数多く発売されています。最新モデルの購入を検討するほうが、結果的に満足度は高いかもしれません。
G700に関するよくある質問
ここで、G700について検索されることの多い質問に簡単に答えておきます。
Q. G700はまだ買えますか?
A. 新品での購入はほぼ不可能です。2016年5月頃に生産終了しており、現在は中古市場でしか入手できません。
Q. G700とG700sはどちらがおすすめですか?
A. センサー性能と表面加工が向上しているG700sのほうがおすすめです。ただし、どちらも販売終了品です。
Q. G700のバッテリー寿命はどのくらいですか?
A. 公式な駆動時間の公表はありませんが、ユーザーの声からは「高性能なぶん消費電力が大きく、頻繁に充電が必要」という意見が多く見られます。
Q. 現在のPCでG700を使うにはどうすればいいですか?
A. ロジクールのゲーミングソフトウェア(Logitech Gaming Software)がインストールできれば設定可能ですが、OSのバージョンによっては動作しない可能性があります。
まとめ:ロジクール ワイヤレスマウス G700は今、どう評価すべきか
ロジクール G700は、2010年に登場した当時としては最先端のワイヤレスゲーミングマウスでした。13個のプログラム可能なボタン、有線/無線デュアルモード、5700dpiのレーザーセンサーなど、そのスペックは革新的で、レッドットデザイン賞を受賞するなど、製品としての完成度も高く評価されました。
しかし、発売から15年以上が経過した現在、この製品はすでに歴史的なモデルと言えるでしょう。バッテリーの持ちの短さや、最新OSとの互換性の問題、何より生産終了によって新品が手に入らないという現実があります。
もしG700の形状や操作性がどうしても気に入っており、中古品の購入を検討しているのであれば、後継のG700sを探すことをおすすめします。それでも入手が難しい場合や、最新の性能を求めるなら、ロジクールの新しいワイヤレスゲーミングマウスシリーズを検討するのもよい選択肢です。
この記事が、ロジクール ワイヤレスマウス G700についての理解を深め、今後の判断材料として役立てば幸いです。





コメント