「なんだか最近、モバイルバッテリーのリコールが多い気がする……」そう感じている方、その感覚は正しいです。実際に2025年だけで中国国内で約140万台ものモバイルバッテリーがリコール対象になりましたし、日本でもAnkerをはじめとする大手メーカーの製品が次々と回収・交換対応を行っています。
でも、ここで一つ問題があります。それは「自分が使っている製品がリコール対象かどうか、見た目で判断したい」というあなたのニーズに、ネット上の情報がまだ十分に応えられていないことです。
型番の一覧はあっても、「自分の持っている製品がそれに当てはまるのか、イマイチわからない……」と困っている方は少なくありません。そこでこの記事では、2026年8月時点の最新リコール情報をベースに、実際の製品写真やシリアル番号の確認方法を徹底解説。さらに、ブランドごとの対応の違いや、ふるさと納税品の扱いなど、他の記事にはない現場レベルの疑問にも答えます。
結論から言えば、今すぐ確認すべきなのはAnker製・エレコム製・Xiaomi製・Belkin製・Baseus製・IKEA製・CIO製の特定製品たち。そして、もしあなたが「型番の印字が薄くて読めない」「ふるさと納税で届いた製品の扱いがわからない」という状態なら、この記事があなたのための完全ガイドになります。
Anker・エレコムなど主要ブランドのリコール対象製品を写真で一覧
まずは何よりも、「自分が持っている製品が写真でパッと確認できる」ことを目指します。型番だけを見てもピンとこない……という方は、以下のブランドごとの製品特徴をチェックしてみてください。
Anker(アンカー)のリコール対象製品
Ankerはここ数年で何度もリコールを発表しているため、対象製品の種類がかなり多くなっています。2025年10月に発表された大規模リコール(A1263・A3117・A3305・A3130)をはじめ、その後も複数の製品が追加されました。
【A1263:Anker PowerCore 10000】
スリムな形状で人気のエントリーモデルです。2022年12月25日から2025年10月21日までの間に販売されたものが対象で、交換対応の対象となっています(Anker公式発表、2025年10月)。交換品は上位モデルのAnker Power Bank(10000mAh, 30W)になり、カラーはブラックのみの提供です。
【A1366:Anker 535 Power Bank】
20000mAhの大容量モデルで、2023年2月7日にリコールを発表。こちらは交換ではなく返金対応(9,990円・税込)となり、2022年11月17日以降の購入者が対象です(Anker Japan公式、2023年2月)。
【A1257:Anker Power Bank】
2024年9月にリコールが発表されたモデルで、シリアルナンバー照合が必要です。返金と交換のどちらかを選べるのが特徴です。
【A1647(ケーブル内蔵タイプ)・A1642(Anker 334 MagGo Battery)・A1652(Anker MagGo Power Bank)】
これら3製品は2025年6月26日にリコールを発表。購入時期が2025年6月26日までのものであれば対象となり、シリアルナンバー照合なしで返金または交換を選択できます。
【A3117(Soundcore 3)・A3305(Anker PowerConf S500)・A3130(Soundcore Motion X600)】
いずれも2025年10月21日発表のリコール対象。Soundcore 3は同一カラーへの新品交換、PowerConf S500も新品交換、Motion X600は交換対応ですがホワイトカラーは対象外という細かい条件があるので注意が必要です。
これらの製品はどれも「Anker」や「Soundcore」のロゴが大きく入ったデザインが特徴です。特にA1263系は白い本体にグレーのパネルが付いたスリムな形状で、A1366はより厚みのある四角いデザインになっています。
エレコムのリコール対象製品
意外と知られていませんが、エレコムもリコールを実施しています。対象は以下の4型番です(エレコム製品Q&A、2026年6月12日更新)。
- DE-M01L-10440BK(ブラック)
- DE-M01L-10440WH(ホワイト)
- DE-M01L-13040BK(ブラック)
- DE-M01L-13040WH(ホワイト)
これらの製品はコンパクトなスティック型のデザインが特徴で、本体に「DE-M01L」シリーズと印字されています。もしお持ちなら、すぐに使用を中止してエレコムの相談窓口へ連絡しましょう。
その他のブランド(Xiaomi・Belkin・Baseus・IKEA・CIO)
Ankerとエレコム以外にも、以下のブランドでリコールが発生しています。
- Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh(2025年9月2日発表)
- Belkin BoostCharge Pro Fast Wireless Charger + Power Bank 10K(2024年10月7日発表)
- Baseus マグネット式ミニワイヤレス急速充電モバイルバッテリー 2022(2024年7月4日発表)
- IKEA VARMFRONT モバイルバッテリー(2024年7月17日発表)
- CIO SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & CABLE(2025年1月27日発表)
これらの製品も、型番を確認した上で各社の窓口に連絡する必要があります。
リコール対象かどうか「型番」と「シリアル番号」の確認方法
ここからは、実際にあなたの手元にあるモバイルバッテリーが対象かどうかを確認する手順を、写真付きで丁寧に解説します。
型番は本体のどこに書いてある?
多くのモバイルバッテリーでは、本体の底面または背面に型番が印字されています。Anker製品の場合は「A1263」や「A1366」のような「A」から始まる英数字が型番です。エレコム製品は「DE-」から始まる型番が特徴です。
印字は非常に小さな文字で、かつ本体の色と同系色で書かれていることも多いので、明るい場所で角度を変えながら探してみてください。拡大鏡やスマホのカメラで拡大して確認するのも効果的です。
シリアルナンバーが見つからない・読めない場合の対処法
実はこれがユーザーにとって最大の障壁になっています。X(旧Twitter)やYahoo!知恵袋では、「Ankerのリコール対象かどうかの判定フォームでシリアルナンバーを入力してもエラーになる」という趣旨の投稿が複数確認されています。
シリアルナンバーは通常、型番の近くに「S/N」や「Serial No.」として記載されています。しかし、長期間の使用で印字が擦れて消えかかっているケースも少なくありません。
もしシリアルナンバーが読めない場合でも、購入時期が明確な場合は対象になることがあります。例えばAnkerのA1647・A1642・A1652は、シリアルナンバー照合なしで購入時期(2025年6月26日まで)が対象条件となっています。
また、AnkerのA1263などのシリアル照合必須製品でも、公式サポートに問い合わせれば別の方法で確認できる可能性があります。「シリアルが読めません」と正直に伝え、購入履歴(Amazonの注文履歴など)を提示することで対応してもらえるケースがあるようです。
ブランド別・製品別のリコール対応比較(返金か交換か)
リコール対象だとわかったら、次は「どうやって手続きするのか」が気になりますよね。ブランドによって対応が異なるので、以下の表で整理しました。
主要リコール対象製品の対応内容一覧
| ブランド | 型番 | 対応内容 | 返金額/交換品 | 対象判定方法 |
|---|---|---|---|---|
| Anker | A1366 | 返金のみ | 一律9,990円(税込) | 品番+購入時期 |
| Anker | A1263 | 交換のみ | 上位モデルに交換 | シリアル照合必須 |
| Anker | A1257 | 返金 or 交換選択可 | 選択制 | シリアル照合必須 |
| Anker | A1647 / A1642 / A1652 | 返金 or 交換選択可 | 選択制 | 購入時期(2025/6/26まで) |
| Anker | A3117 / A3305 / A3130 | 交換のみ | 新品交換(一部カラー対象外) | シリアル照合必須 |
| エレコム | DE-M01Lシリーズ | 回収 | - | 型番確認 |
電話窓口に関する重要注意点
Ankerのリコール問い合わせに関して、消費者庁のリコール情報サイトに掲載されている番号と、Anker公式サイトに記載の番号が異なるケースがあることが確認されています。
現在、Anker公式の回収受付ページ(2025年10月以降更新)で案内されている主な電話窓口は 0120-775-171 です。一方、A1366専用の窓口として 0120-253-004 も別途案内されています。
電話をする際は、必ず公式ページ(https://www.ankerjapan.com/pages/202510-support)で最新の番号を確認してからかけることをおすすめします。旧情報を鵜呑みにして古い番号にかけても、つながらないか、正しい窓口に案内されない可能性があります。
ふるさと納税やキャンペーン品のリコールはどうする?
ネット上の口コミを調べると、「ふるさと納税でもらったAnker製品がリコール対象だったけど、通常のフォームで手続きできるのか」という疑問が複数見られました。
結論から言えば、ふるさと納税やキャンペーン品であっても、基本的には通常のリコール手続きで対応可能です。Ankerの公式サポートでは、購入履歴がなくてもシリアルナンバーが確認できれば手続きを受け付けてくれるケースが多いようです。
ただし、返金対応の製品(A1366など)の場合、購入価格が一律で決まっているため、ふるさと納税の返礼品としてもらったからといって差額が生じることはありません。交換品が送られてくる製品の場合は、付属品なしで本体のみを返送するケースが多いので、その点は各社の案内に従ってください。
なぜ今、モバイルバッテリーのリコールが相次いでいるのか?
2025年から2026年にかけて、モバイルバッテリーのリコールが異常なペースで増えています。この背景には、中国市場での大規模な規制強化が関係していると考えられます。
慧通信技術工業株式会社のレポート(2026年7月)によると、2025年に中国で実施された移動電源(モバイルバッテリー)の召回(リコール)は合計10回、対象台数は約139.77万台に上りました。同時に、CCC認証(中国の強制認証制度)の証書が約9,000件停止され、600件余りが取り消されています。さらに、ECプラットフォーム上では約8万件のリンクが遮断されました。
また、中国民用航空局は2025年6月28日から、CCC表示がないモバイルバッテリーの機内持ち込みを禁止する措置を導入。新国家標準「GB 47372-2026」も公布され、CCC認証の根拠規格として追加されるなど、規制の網が一気に狭まりました。
日本市場でも、2025年8月から9月にかけて東海道新幹線・上越新幹線・成田エクスプレスで相次いでモバイルバッテリーが出火・発煙する事故が発生(ケータイWatch、2025年12月)。これらの事故が消費者の不安をあおり、リコール情報への関心が一気に高まったとも言えます。
つまり、今起きているリコールの波は「中国市場の規制強化」と「日本の公共交通機関での事故多発」という二つの流れが重なった結果であり、今後も新たなリコール発表が続く可能性が高いのです。
リコール対象外でも注意したい!安全な使い方と廃棄方法
最後に、今回の一覧に該当しなかった方にも知っておいてほしい、モバイルバッテリーの安全な使い方と廃棄方法をまとめます。
膨張・発熱・充電減りが早い場合はすぐに使用中止を
リコール対象でなくても、本体が膨らんでいる・充電中に異常に熱くなる・充電の減りが極端に早いといった症状が出たら、すぐに使用を中止してください。これらの症状はバッテリー内部の劣化が進行しているサインで、発火リスクが高まっています。
廃棄するときは自治体のルールに従う
モバイルバッテリーは「リチウムイオン電池」として、通常のゴミでは捨てられません。お住まいの自治体のルールに従い、小型家電回収ボックスや家電量販店のリサイクルボックス、自治体の指定する回収日を利用して処分してください。
長期間使っていない製品も要チェック
「最近使っていないから大丈夫」と思っている方も要注意。長期間放置したモバイルバッテリーも内部で化学変化が進み、突然発火するリスクがあります。3年以上使っていない製品は、新しいものへの買い替えを検討するタイミングと言えるでしょう。
今すぐチェックすべきモバイルバッテリーリコール対象製品まとめ
この記事で紹介した情報を総括すると、2026年8月時点で特に注意すべきなのはAnker製のA1263・A1366・A1257・A1647・A1642・A1652・A3117・A3305・A3130と、エレコム製のDE-M01Lシリーズです。その他にもXiaomi・Belkin・Baseus・IKEA・CIOの特定製品が対象となっています。
もしあなたの手元に該当製品があれば、まずは使用を中止し、各メーカーの公式ページで手続きを確認してください。シリアルナンバーが読めない場合やふるさと納税品の扱いで迷ったときも、諦めずにサポート窓口に連絡すれば、必ず道は開けます。
モバイルバッテリーは私たちの生活に欠かせない便利なアイテムですが、だからこそ安全には細心の注意を払いたいものです。この記事が、あなたの「安心」の一助になれば幸いです。
リコール対象になりやすいモバイルバッテリーをチェック
もし新しいモバイルバッテリーの購入を検討しているなら、以下の製品は現在も販売が続いており、最新の安全基準に対応しているモデルです。リコール情報をしっかり確認した上で、安心して使える製品を選びましょう。
Anker Power Bank 10000mAh コンパクト
エントリーモデルの決定版。コンパクトで持ち運びやすく、リコール対象の旧モデル(A1263)とは異なり、現行モデルは安全性が向上しています。
Anker 535 Power Bank 20000mAh
大容量タイプの主力モデル。リコール対象となった旧A1366とは別の後継モデルで、複数台同時充電が可能な便利さが魅力です。
Anker 334 MagGo Battery 10000mAh ケーブル内蔵 超コンパクト
MagSafe対応でワイヤレス充電ができる最新モデル。リコール対象のA1642とは異なる新設計で、ケーブル内蔵型の利便性が高く評価されています。
CIO SMARTCOBY Ex01 SLIM Qi2 & CABLE 10000mAh
リコール対象となった旧SMARTCOBYとは別の現行モデル。超薄型ボディにQi2対応ワイヤレス充電を搭載し、2026年最新の安全基準をクリアしています。
どの製品を選ぶにしても、購入後は定期的に型番とシリアルナンバーを確認し、メーカーのリコール情報をチェックする習慣をつけておくことをおすすめします。安全に長く使い続けるために、今日からできることを始めてみましょう。





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