メカニカルキーボードKB820を徹底レビュー!コスパ最強の日本語配列モデル

メカニカルキーボード
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メカニカルキーボードって、いざ選ぼうとすると迷いませんか?特に日本語配列で、がっつり打てて、打鍵感も良くて、できればカスタマイズも楽しみたい。そんなわがまま、全部叶えようとすると値段が跳ね上がるのが悩みどころですよね。

でも、今回ご紹介するmongeese KB820は、その常識をちょっと揺るがす存在なんです。75%レイアウトにコンパクトにまとまった82キー。手に取った瞬間の質感、そして最初の一打を打った時の音。1万円前後という価格からは想像できない満足感があって、これはちょっと本気で向き合わないといけないキーボードだな、と感じました。

実際に数週間みっちり使ってみて、良いところはもちろん、「ここは知っておいてほしい」という注意点まで、包み隠さずお話ししていきますね。

KB820の唯一無二の魅力は「JIS配列+かな印字」という選択肢

「メカニカルキーボード KB820」を語る上で、絶対に外せないのがこの配列です。

昨今のホットスワップ対応キーボードって、正直ほとんどがUS配列なんですよね。見た目はスタイリッシュでスッキリしているんですが、日本語入力を仕事でバリバリ使う身としては、JIS配列じゃないと効率が落ちる。特に「かな入力」に慣れ親しんだ方にとっては、かな印字がないキーキャップは致命的です。

その点、このKB820は違います。キートップにしっかり「かな」が印字されているんです。この事実、見逃せないと思いませんか?単に配列が日本語というだけじゃなくて、記号キーの位置も含めて、私たちが長年慣れ親しんだ、まさに「国産」の感覚でタイピングを始められる。これだけで、もうこのキーボードを選ぶ大きな理由になります。

1万円以下とは思えないガスケットマウント構造の打鍵感

さて、気になる打鍵感です。KB820は、高級機種に採用されることが多い「ガスケットマウント構造」を採用しています。これ、どういうことかというと、キースイッチを固定するプレートを、ケースの上下でパッキンのように柔らかく挟み込む構造のこと。打鍵した時の衝撃がケース全体に響きにくく、底打ちした時の「カツン」という硬い感触が和らげられるんです。

標準で搭載されているのはOutemu白軸。押下圧40gと軽く、スコスコというよりは「コトコト」という、少し低めで耳に心地よいサウンドが特徴です。例えるなら、少し硬めのゼリーを指で押し返すような、軽快さの中に確かな弾力を感じます。長時間のタイピングでも指が疲れにくく、これは在宅ワークのお供に最高だなと実感しました。

「でも、自分の好みのスイッチがいいんだよな…」という声が聞こえてきそうです。はい、その通り。このキーボードはホットスワップに対応しているので、はんだ付けなしでスイッチを自由に交換できるんです。例えば、より静かな環境を求めるなら、同じOutemu製の静音スイッチ「Silent Peach V3」や「Silent Lemon V3」に自分で交換するのもアリです。キーボード沼への入り口として、これほど間口の広い製品はなかなかないですよ。

細部までチェックした使い勝手、その「慣れ」と「気づき」

いいことばかりじゃない、というのが正直なレビューです。数週間使ってみて、これは事前に知っておいた方がいいな、と思ったポイントを整理しますね。

まず、右Shiftキーの小ささです。KB820は75%レイアウトに詰め込む関係で、右Shiftキーが標準の半分の1Uサイズになっています。日本語入力で矢印キーの代わりにShiftを使う癖がある方は、最初必ず空振りします。私は3日間、イライラと格闘しました。ただ、これに関しては人間の適応力ってすごいもので、1週間もすれば自然と指がホームポジションを覚えます。慣れるまでの辛抱です。

次に、ソフトウェア非対応という点。VIAや専用ツールでキーマップを変更する、といったカスタマイズはできません。US配列に慣れた方が「Caps LockをCtrlに」みたいな変更をしたい場合には、このキーボードでは対応できないので、別の製品を検討するか、OS側の設定で対応する必要があります。

あと、地味に気になったのはバックライトです。RGB対応で光り方はとても綺麗なんですが、白色に設定するとほんのりピンクがかって見えます。真っ白に光らせたい人には少し残念かもしれません。

もう一つ、これは使い勝手というより「癖」なんですが、Fnキーと「かな」キーの位置が、一般的なJISキーボードと左右逆になっています。これは果たして利点なのか欠点なのか、いまだに判断がつきません。とにかく「普通とは逆だ」ということは覚えておいてください。

便利なマルチノブと拡張性の高さがクリエイティブを刺激する

デスク上での存在感も、このキーボードの魅力です。右上についたマルチノブは、回して音量調節、押し込んでミュート。これがまた、カチカチと小気味良い感触で、動画編集をしている時や、突然のオンラインミーティングでスピーカーから音を出したくない!みたいな緊急時に、直感的に操作できるのが本当に便利。地味に作業効率を上げてくれます。

そして、キーキャップがPBT製で、いわゆる「テカリ」に強い素材というのも長く使う上では嬉しいポイントです。レーザー刻印で印字も長持ちしそう。所有欲を満たしてくれるだけじゃなくて、「道具」としての信頼感をきちんと備えている。そういうところに、開発陣の真面目さを感じます。

メカニカルキーボードKB820はこんな人にこそおすすめしたい

最終的に、このmongeese KB820という製品は、全ての人に勧められる万能選手ではありません。だからこそ、「誰のための道具か」を明確にしておきたいんです。

このキーボードが最高の相棒になるのは、次のような方です。

  • JIS配列が絶対条件で、近年のトレンドも楽しみたい方:US配列全盛の時代に、日本語配列を諦めていない本機の存在は、それだけで応援したくなります。かな印字も、かな入力派には心強い限りです。
  • 手頃な価格でガスケットマウントを体験してみたい方:「打鍵感」にこだわり始めたけど、いきなり高級機種は怖い。そんな最初の一歩として、これほど最適なキーボードは見当たりません。
  • 自分だけの一台を育てる楽しみを知りたい方:ホットスワップ対応なので、スイッチを交換するだけで打鍵感が劇的に変わります。遊び心をくすぐる、絶好の改造ベースマシンです。

逆に、無線接続にこだわる方や、キー配列をソフトで自由自在にいじり倒したい方にとっては、これは正直、選ぶべき製品ではありません。

でも、もしあなたが「日本語配列で、しっかり打てて、打鍵感が良くて、カスタマイズも楽しめる」、そんな少し欲張りな理想を追いかけているなら、KB820はその期待に、音で、感触で、しっかりと応えてくれます。1万円という価格が、このタイピング体験の入場料なら、それはもう「お買い得」という言葉では足りないほどの価値がある。私はそう思います。

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