「マウスって、もっと色んな操作をワンタッチでできないものかな」
日々のパソコン作業で、何度も右クリックメニューを開いたり、キーボードに手を伸ばしてショートカットキーを押したり。そんなちょっとした手間に、無意識にストレスを感じている人は多いんじゃないでしょうか。
今回は、そんな悩みに応えてくれるかもしれない多機能マウス、Keychron M7をじっくり使ってみた感想をお伝えします。
Keychronといえば、スタイリッシュで打ち心地の良いメカニカルキーボードが有名ですよね。そのKeychronが初めて本格的に送り出したワイヤレスマウス、それがこのM7なんです。キーボードで培った「ユーザーの操作体験を心地よくする」という哲学は、マウスにもしっかり受け継がれているのか。結論から言うと、「ちょっとクセになる操作感と、唯一無二の機能が光るマウスだ」と感じました。
今回は、実際に1週間ほどメインの仕事用マウスとして使い倒してみたリアルなファーストインプレッションを、包み隠さずお届けします。
Keychron M7 開封!ファーストインプレッションと独特なフォルム
箱から取り出した瞬間、「おっ」と思ったのが、その圧倒的な存在感です。
手に取ると、ずっしりとした重みを感じます。実測で約111g。最近の軽量マウスに慣れていると「重い」と感じるかもしれませんが、これはデスクにどっしりと構えて操作するタイプのマウスです。安定感がすごい。
そして、一番の特徴はその形状。親指を置くための大きなウイングレストが、マウス左側面から大胆に張り出しています。これが手のひら全体を優しく、でもしっかりと支えてくれるんです。まさに「手を置く」ためのマウス。かぶせ持ちとの相性は抜群で、手のサイズが大きめの方(20cm前後)なら、手のひら全体がすっぽりと収まる感覚を味わえると思います。逆に、手が小さい方や、指先でつまむようにつかみ持ちするスタイルの方だと、この大きさと重さは少し扱いづらいかもしれません。
外観の質感は、高級感のあるマットな仕上げ。指紋が目立ちにくく、サラッとした触り心地で、長時間使っていてもベタつきにくいのが好印象でした。スクロールホイールの周りには、さりげなくRGBライティングが仕込まれていて、これがまたデスク周りの雰囲気をほんのりと彩ってくれます。
手に吸い付くセンサー性能と接続の安定感をチェック
見た目のインパクトに気を取られがちですが、このマウスの真価は「動き」にあります。心臓部には、ゲーミングマウスにも採用されている高性能センサー「PixArt PAW3395」を搭載。このセンサー、本当に優秀なんです。
普段、私はデスクにマウスパッドを敷かずに、木目のデスク天板の上で直接マウスを動かしているんですが、M7は全く問題なくスイスイ動きます。気になってカフェの透明なガラステーブルでも試してみましたが、これがまた驚くほど正確にポインターが動くんです。滑らかで、カーソルが飛んだりカクついたりするストレスが一切ありません。
接続は、付属の2.4GHzレシーバーとBluetooth 5.1の2種類。レシーバーはUSB-CとUSB-Aの両方に対応しているので、最近のノートパソコンでも、少し古いデスクトップでも、アダプターなしで使えるのは地味に嬉しいポイントです。
1週間、仕事でみっちり使ってみましたが、接続が途切れたり、スリープからの復帰にイライラさせられたりすることは一度もありませんでした。動き出しの遅延も全く感じない、非常に安定したワイヤレス環境を提供してくれます。
唯一無二の操作感!親指下ボタンとサイドボタンを使い倒す
さて、ここからがKeychron M7の本領発揮です。カスタマイズ可能なボタンは、驚異の10個。中でも、他のマウスでは絶対に体験できないユニークな機構が、親指レストのさらに下についた「親指下ボタン」です。
このボタン、親指の第一関節あたりで「グッ」と押し込むように使うんですが、最初は「本当に押しやすいのか?」と半信半疑でした。ところが、これが使い始めるとヤミツキになる快感なんです。押し込みにも適度な重さがあるので、普通にマウスを握っているだけで誤爆することはまずありません。
私はこのボタンに「Enterキー」を割り当ててみました。フォルダ名の変更や、チャットツールでの送信など、右手だけで「カチッ」と操作が完結する。左手はコーヒーカップを持ったまま。これは想像以上に作業のテンポを上げてくれます。
他にも、サイドには4つのボタンが配置されています。デフォルトでは「進む・戻る」に加え、「DPI切り替え」などが割り当てられています。これらは「Keychron Engine」という専用ソフトを使って自由に変更可能。例えば、動画編集ソフトで「カット」と「リップル削除」を割り当てたり、ブラウザで「タブを閉じる」「タブを復元」に設定したり。自分だけの最強ショートカットマウスに育て上げる楽しさが、このM7にはあります。
独自マグネット充電の使い勝手とバッテリー持ち
充電は、付属の専用ケーブルを使ったマグネット方式です。マウス前面の充電端子に「カチッ」と気持ちよく吸着するので、端子を傷める心配がなく、寝る前などの「ついで充電」が非常にラクになりました。いちいちケーブルを挿す向きを確認しなくていいストレスフリーさは、一度味わうと手放せません。
ただし、これはあくまで「Keychron独自規格のケーブル」です。このケーブルを失くしてしまうと充電に困るので、そこは注意が必要ですね。
バッテリー持ちは公式スペックで最大80時間。RGBをオフにして1日8時間ほど使うと、1週間半から2週間は余裕で持ちました。RGBをオンにしても、体感で1週間はバッテリー残量を気にせず使えたので、充電頻度にストレスを感じることは少ないはずです。
気になるスクロールホイールの実力。4Dチルト操作は仕事で使えるか
M7は、上下だけでなく左右にもスクロールできる「4Dホイール」を搭載しています。横スクロールが必要なExcel作業や、動画編集のタイムラインを左右に移動したい時などに便利です。
実際に使ってみると、左右のチルト操作には「カチッ」という明確なクリック感があります。これは非常に操作していて気持ちが良いんですが、一般的なMX Masterシリーズのようなヌルヌルと高速で横スクロールする感覚とは全くの別物です。どちらかというと、「横スクロールボタンが付いている」という感覚に近いですね。
縦スクロールも、とても静かというわけではありません。「コリコリ」とした節度感のある回転で、精密なスクロールが得意です。ウェブページをざっと流し読みしたい時には物足りなさを感じるかもしれませんが、1行単位の正確な操作が求められるクリエイター系のソフトでは、こちらの方が断然使いやすいと感じました。
Keychron M7 ワイヤレスマウスはこんな人におすすめ!
さて、ここまでKeychron M7の魅力をたっぷりとお伝えしてきました。
このマウスは、万人にオススメできるオールラウンダーではありません。軽さを求めたり、手が小さめだったりする方には、正直あまりフィットしないでしょう。
でも、もしあなたが次のいずれかに当てはまるなら、Keychron M7は、きっとあなたの毎日のパソコン作業を、もっと楽しく、もっと効率的なものに変えてくれる相棒になります。
- 手が大きく、マウスは手のひら全体でどっしりと包み込むように持ちたい人。
- 動画編集やプログラミング、Excel作業などで、右手だけで完結する操作を増やしたい多機能ガジェット好き。
- 独自のギミックや、他の人とちょっと違うデバイスを使うことに喜びを感じる人。
- マウスパッドなしでも正確にポインターを動かせる、高いセンサー性能を求める人。
「もっとマウスに色々な操作を任せたい」「デスク周りをお気に入りのガジェットで固めたい」という方にとって、Keychron M7 ワイヤレスマウスは、期待を裏切らない、そして少し先ゆく操作体験を提供してくれる、大いに「アリ」な選択肢だと自信を持っておすすめします。

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