大切に使っているiPhoneのフレームに傷がついてしまった……。そんな経験、あなたにもあるのではないでしょうか。
「なんとか傷を消したい」「修理に出したほうがいいのかな」と思って調べている方も多いはず。
ここでは、iPhoneのフレームの傷をどう扱うべきか、正規修理と自分でできる対処法の両面から整理して解説します。
そもそもiPhoneのフレーム傷は「消せる」ものなのか
結論から言うと、iPhoneのフレームに付いた傷を「完全に消す」ことは、よほどの軽微な傷でない限り難しいのが現実です。
理由は簡単で、iPhoneのフレームは塗装や表面加工が施された部品だから。表面のコーティングの傷ならまだしも、深い傷や塗装が剥がれた部分は、簡単な研磨では元に戻りません。
むしろ、素人が無理に削ろうとすると、塗装をさらに傷めたり、色ムラができたりするリスクのほうが大きいです。
フレームの傷への対処法は、大きく分けて次の3つになります。
- 正規修理に出す(Apple Store / Apple正規サービスプロバイダ)
- 非正規修理店に依頼する
- 自分でDIYで磨いてみる
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
正規修理でフレーム傷を直す方法
まずは、Appleが提供する正規の修理サービスについて解説します。
Apple StoreとApple正規サービスプロバイダの特徴
iPhoneの正規修理は、大きく分けてApple StoreとApple正規サービスプロバイダの2つのルートがあります。
Apple StoreはAppleが直営する店舗で、Genius Barというサポートデスクで修理の相談ができます。一方、Apple正規サービスプロバイダはAppleが認定した外部の修理サービス店で、全国の家電量販店などにあります。代表的なところではカメラのキタムラがApple正規サービスプロバイダとして知られています。
どちらもApple純正部品を使用し、Appleのトレーニングを受けた技術者が修理を担当するのが特徴です。修理後は90日間の保証が付くのも安心できるポイントです。
フレーム傷は正規修理でどう扱われるか
ここが一番重要です。
正規修理では、フレーム(筐体)だけをピンポイントで修理する、ということは基本的にありません。iPhoneの本体は一体化しているため、フレームの傷を直したい場合は、ほぼ「本体交換(リファービッシュ品への交換)」 という扱いになります。
つまり、傷だけを消してもらうのではなく、傷のない別の本体(新品または新品同様の再生品)に交換するのが正規ルートの対応です。
そのため、修理費用はどうしても高額になりがち。AppleCare+に加入していれば自己負担額は抑えられますが、それでも一定の費用がかかります。
正規修理のメリットとデメリット
メリット
- 100%純正部品を使用するため、品質や安全性が保証されている
- Appleの認定技術者が対応する
- 修理後90日間の保証がつく
- AppleCare+に加入していれば費用を抑えられる
デメリット
- フレーム傷だけの部分修理はできず、本体交換になることがほとんど
- AppleCare+未加入だと修理費用がかなり高額になる
- Apple Storeは店舗数が少なく、予約が取りづらい
- 修理に出すとデータが消去される場合がある(事前バックアップ必須)
向いている人
- 純正品にこだわりたい人
- AppleCare+に加入している人
- 近くにApple Storeや正規サービスプロバイダがある人
向いていない人
- とにかく安く済ませたい人
- すぐに修理したい人(正規は時間がかかることがある)
非正規修理店に依頼するという選択肢
次に、街のスマホ修理店など、Appleの正規認証を受けていない修理店に依頼するケースです。
非正規修理店の特徴とリスク
非正規修理店の最大の魅力は、正規修理より安く、そして早いこと。最短30分〜1時間で修理が完了する店舗も多く、データを消去せずに修理してくれる場合が多いです。
また、フレームの傷に対しては、側面の研磨や補修塗装といった部分的な対応をしてくれる店舗もあるようです。
ただし、メリットばかりではありません。
使用される部品が純正でない場合がほとんどなので、品質や耐久性に不安が残ります。Appleは純正部品の使用を推奨しており、非純正部品を使うとAppleの保証が完全に無効になるリスクもあります。
修理技術も店舗によって大きく差があり、評判の良い店もあれば、そうでない店もあるのが実情です。
非正規修理店を選ぶ際の注意点
もし非正規修理店を検討するなら、以下の点を必ず確認しましょう。
- 価格があまりに安すぎないか(あまりに安いと、部品の品質や技術に問題がある可能性も)
- 修理後の保証期間はどのくらいか(1ヶ月以上保証があれば安心材料になります)
- Googleマップなどの口コミ評価はどうか(あくまで参考程度に。良い評判が続いているかを確認しましょう)
向いている人
- 費用を最優先したい人
- すぐに修理したい人
- 古い機種で、正規修理の費用対効果が合わない人
- Appleの保証を気にしない人
向いていない人
- 品質や安全性を重視する人
- 最新のiPhoneを使っている人
- AppleCare+に加入している人
自分でフレーム傷を消すDIYは可能か
「修理に出すほどでもないけど、なんとかしたい……」そう思って、自分で傷を消す方法を調べている人もいるでしょう。
ここでは、DIYの可能性とリスクについて整理します。
研磨剤やコンパウンドを使った方法の実情
市販の金属用研磨剤やコンパウンドを使って、フレームの傷を磨く方法があります。費用は数百円〜数千円程度と安く、手軽に試せるのが魅力です。
ただし、非常にリスクが高い方法だということをまず理解してください。
iPhoneのフレームは、素材そのものが削れるのではなく、表面に塗装やコーティングが施されています。研磨剤で磨くと、その塗装ごと削れてしまう可能性があります。
結果として、傷は消えずに周囲の塗装まで剥がれてしまい、かえって目立つようになることがほとんどです。特にスペースグレイやミッドナイトなど、暗い色のモデルは色ムラが目立ちやすく、失敗したら致命的です。
DIYを試す前に知っておくべきリスク
- 塗装が剥がれ、色ムラができる
- 表面のコーティングがなくなり、再び傷がつきやすくなる
- 失敗すると修理にも出しづらくなる
- Appleの保証はもちろん対象外
もしどうしても試してみたいなら、必ず目立たない場所(ケースで隠れる部分など)でテストしてから、自己責任で行ってください。
ただし、正直なところ、多くの場合「やらないほうがいい」が結論です。数ある口コミを見ても、DIYで成功したという声よりも、失敗して後悔したという声のほうが多い印象です。
向いている人(あくまで自己責任で)
- リスクを完全に理解している上級者
- 傷が本当に浅く、表面のコーティングだけのもの
- 修理に出す価値はないと割り切っている人
向いていない人
- 初心者
- 最新モデルを大切に使いたい人
- 確実な解決を求める人
iPhoneのフレーム傷を防ぐには
ここまで対処法を見てきましたが、そもそも傷をつけないようにするのが一番です。
現在は傷がなくても、これから傷をつけたくないという方は、以下の予防策を検討してみてください。
- iPhone本体に合ったケースを使用する(特に側面をカバーするタイプが効果的)
- 画面保護フィルムだけでなく、背面や側面の保護フィルムも活用する
- ポケットやバッグに硬いもの(鍵やコインなど)と一緒に入れない
傷ができてから「どうしよう」と悩むより、できる対策を事前に取っておくほうが、結果的にiPhoneを長くキレイに使えるでしょう。
フレーム傷に関するよくある疑問
Q. フレームの傷はAppleの保証対象になりますか?
通常の使用で生じた傷は、Appleの保証(製造上の欠陥が対象)の対象外です。落下やぶつけなど、ユーザーの過失によるものも同様です。
Q. AppleCare+に入っていれば無料で直せますか?
AppleCare+に加入していても、フレーム傷の修理(本体交換)には定額の自己負担(サービス料)が発生します。無料にはなりませんのでご注意ください。
Q. フレーム傷だけを部分修理してくれるところはありますか?
正規ルートでは基本的にありませんが、非正規修理店の中には部分的な研磨や補修に対応しているところもあります。ただし、品質は店舗によって大きく異なるため、事前の調査が必須です。
まとめ:フレーム傷への正しい向き合い方
iPhoneのフレーム傷は、残念ながら「簡単に消せるもの」ではありません。
正規修理なら確実ですが本体交換扱いで高額になりがち。非正規修理は安く早い反面、品質や保証にリスクが伴います。DIYはさらにリスクが高く、基本的にはおすすめできません。
まずは傷の程度をチェックして、軽微ならそのまま使い続けるのもひとつの選択です。どうしても気になるなら、正規修理と非正規修理、それぞれのメリット・デメリットを比較したうえで、自分の優先順位に合う方法を選ぶとよいでしょう。
そして何より、これ以上傷を増やさないために、保護ケースやフィルムの活用を検討してみてください。
iPhoneを長く快適に使うために、今回の情報があなたの判断材料になれば幸いです。

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