ゲームや動画視聴で気になる「音ズレ」。ドングルワイヤレスイヤホンが解決する?
ワイヤレスイヤホンは便利ですよね。コードがなくて自由に動けるし、スマホやゲーム機にも手軽に接続できます。
でも、ゲームや動画を楽しんでいるときに「音がちょっと遅れてる…」と感じたことはありませんか?特にFPSやリズムゲームでは、このわずかなズレが勝敗や楽しさに直結します。
そんな悩みを解決してくれるのが「ドングルワイヤレスイヤホン」です。
この記事では、ドングルワイヤレスイヤホンがそもそも何なのか、通常のBluetoothイヤホンと何が違うのか、そして具体的におすすめできる製品を紹介します。
ドングルワイヤレスイヤホンとは?仕組みをわかりやすく解説
「ドングルワイヤレスイヤホン」とは、簡単に言うと「USBドングルを使って2.4GHz帯で接続するワイヤレスイヤホン」のことです。
通常のワイヤレスイヤホンはBluetoothで接続します。Bluetoothは電波を使った通信方式ですが、データを送る際に圧縮や復元の処理が発生するため、どうしても音声が再生されるまでにわずかな遅延(ラグ)が生じてしまいます。
一方、ドングル方式はUSBドングルという小さな受信機をPCやゲーム機に挿して、2.4GHz帯の電波で直接通信します。
なぜ遅延が少ないのか
ドングル方式では、Bluetoothのようにイヤホンと機器の間で何度もデータのやり取りをしないため、よりストレートに音声データを届けられます。その結果、遅延が大幅に削減されるんです。
一般的なBluetooth接続の遅延は100〜200ms(ミリ秒)と言われていますが、ドングル方式のワイヤレスイヤホンでは20〜30ms以下まで抑えられます。有線と体感できる差がほとんどないレベルです。
ちなみに、人間が音ズレを気にし始めるのは約100ms前後と言われています。つまり、ドングル方式ならその閾値を大きく下回るため、ゲームや動画視聴でもストレスを感じにくいというわけです。
通常のBluetoothイヤホンと何が違うの?3つの違い
ドングルワイヤレスイヤホンを選ぶときに知っておきたい、通常のBluetoothイヤホンとの違いをまとめました。
1. 遅延の大きさ
冒頭でも触れたように、最大の違いは遅延の大きさです。
- 通常のBluetoothイヤホン:100〜200ms(ゲームモード搭載機種で約60ms前後)
- ドングルワイヤレスイヤホン:20〜30ms以下
特にタイミングが重要なゲームでは、この差が体感に大きく影響します。
2. 接続の安定性
ドングル方式は特定の機器との接続に特化しているため、Bluetoothよりも通信が安定しやすい傾向があります。Bluetoothは近くに多くの電波が飛んでいる環境では不安定になることがありますが、2.4GHz帯のドングル接続は比較的干渉を受けにくいと言われています。
3. 対応デバイスと使い勝手
Bluetoothイヤホンはほとんどのスマホやタブレット、PCにそのまま接続できます。一方、ドングルワイヤレスイヤホンはUSBポート(主にType-C)にドングルを挿す必要があります。
例えば、Type-C端子がないiPhone 14以前では変換アダプターが必要になる場合があるので、使うデバイスを確認しておきましょう。
ドングルワイヤレスイヤホンのメリット
ドングルワイヤレスイヤホンには、以下のようなメリットがあります。
低遅延で快適なゲームプレイができる
何と言っても最大のメリットは低遅延です。音と映像がピッタリ合うので、FPSやリズムゲーム、格闘ゲームなどで違和感なくプレイできます。
Bluetoothとの切り替えができる製品もある
最近の製品では、2.4GHzドングル接続とBluetoothの両方に対応したモデルが増えています。ゲーム機ではドングルを使い、スマホではBluetoothで接続するといった使い分けができるのも便利なポイントです。
アダプターひとつで複数機器で使える
ドングルを挿し替えれば、PCでもゲーム機でも同じイヤホンを使えます。機器ごとにイヤホンを用意する必要がなくなるのは大きなメリットです。
ドングルワイヤレスイヤホンのデメリットと注意点
もちろんデメリットや注意点もあります。
ドングルを常に持ち歩く必要がある
ドングルは小さくて紛失しやすいので、持ち運びには注意が必要です。製品によってはイヤホンケースに収納できるものもありますが、基本的には別途管理する必要があります。
対応デバイスが限られる場合がある
ドングルがType-C端子に対応している場合、その端子を持たない機器では使えません。PCやゲーム機のポート形状を事前に確認しておきましょう。
価格帯がやや高め
低遅延を実現するための専用設計やチップセットを搭載しているため、一般的なBluetoothイヤホンと比べると価格が高くなる傾向があります。
おすすめのドングルワイヤレスイヤホン5選
ここからは、実際に販売されているドングルワイヤレスイヤホンを紹介します。選定基準として、以下のポイントを重視しました。
- 2.4GHzドングルまたはUSBドングルが付属していること
- 低遅延(遅延数値が明示されているもの)
- ゲーム用途や動画視聴に適していること
- 公式情報で実在確認できていること
1. Anker Soundcore VR P10
Ankerブランドから販売されているドングルワイヤレスイヤホンです。
- 特徴:2.4GHzドングル接続(Type-C)に対応。パススルー充電機能付きで、充電しながらでも使用できます。
- メリット:遅延は30ms以下と非常に低く、コストパフォーマンスに優れています(1万円台半ば)。ドングルはケースに収納できるので紛失リスクが低いです。
- デメリット:ノイズキャンセリング機能は搭載されていません。
- 向いている人:コスパを重視する人。Type-C端子を持つスマホやゲーム機(Switchなど)で使いたい人。
- 向いていない人:ノイズキャンセリングが必要な人。iPhone 14以前を使っていて変換アダプタを使いたくない人。
- 注意点:iPhone 15以降やAndroidスマホならそのままType-Cに挿せますが、iPhone 14以前は別途変換アダプタが必要です。
2. SONY INZONE Buds(WF-G700N)
ソニーがゲーマー向けに開発したドングルワイヤレスイヤホンです。
- 特徴:2.4GHz接続に加えてノイズキャンセリング機能を搭載。ゲームに最適化されたサウンドチューニングが施されています。
- メリット:遅延30ms以下。軽量で長時間のプレイでも疲れにくい設計です。
- デメリット:価格帯は2万円台後半とやや高めです。
- 向いている人:音質と遮音性を重視するゲーマー。PS5やPCで本格的にゲームを楽しみたい人。
- 向いていない人:予算を抑えたい人。ノイズキャンセリングが不要な人。
- 注意点:専用アプリで音響設定を細かく調整できますが、設定に慣れが必要な場合があります。
3. ASUS ROG Cetra True Wireless SpeedNova
ASUSのゲーミングブランド「ROG」から発売されているモデルです。
- 特徴:Bluetoothと2.4GHzの両方に対応。適応型ノイズキャンセリング(ANC)を搭載し、高解像度オーディオ(24bit/96kHz)にも対応しています。
- メリット:遅延は20ms以下と、この中で最も低い水準です。定位感に優れ、FPSゲームでの足音や方向感覚がつかみやすいと言われています。
- デメリット:価格は約25,475円と高価格帯。マイク性能は静かな環境での使用が前提です。
- 向いている人:とにかく低遅延を求めるガチゲーマー。音質にもこだわりたい人。
- 向いていない人:予算を重視する人。外でマイクを使う機会が多い人。
- 注意点:高機能な分、バッテリー消費も早くなる場合があります。使用シーンに応じて接続モードを切り替えるとよいでしょう。
4. JBL QUANTUM TWS
JBLが展開するゲーミングオーディオシリーズ「QUANTUM」のワイヤレスイヤホンです。
- 特徴:2.4GHz(USBドングル)とBluetoothの両方に対応。ノイズキャンセリング機能も搭載しています。
- メリット:PS5ではUSBドングル経由、Nintendo SwitchではBluetooth経由といった使い分けが可能で、複数のゲーム機を所有している人に便利です。
- デメリット:遅延は40ms以下で、他製品と比べるとやや大きめです。
- 向いている人:PS5やSwitch、PCなど複数のデバイスで使い回したい人。
- 向いていない人:最も低い遅延を求める人。
- 注意点:遅延数値は製品によって個体差がある場合があります。公式スペックを確認しましょう。
5. EPOS GTW 270
ゲーミングオーディオメーカーとして知られるEPOSのドングルワイヤレスイヤホンです。
- 特徴:2.4GHz接続に特化したシンプルな設計。コンパクトなドングルが付属します。
- メリット:遅延は30ms以下。1万円台後半という価格帯で、低遅延を手軽に体験できる選択肢のひとつです。
- デメリット:ノイズキャンセリング機能は非搭載です。
- 向いている人:シンプルに低遅延だけを求めている人。無駄な機能を省いた製品が好きな人。
- 向いていない人:ノイズキャンセリングや外音取り込み機能を重視する人。
- 注意点:日本国内での流通が限られている場合があります。購入前に販売状況を確認してください。
ドングルワイヤレスイヤホンを選ぶときのチェックポイント
製品を選ぶときは、以下のポイントを押さえておくと失敗しにくいです。
遅延数値(ms)を確認する
製品スペックに「低遅延」「ゲームモード」などの記載があっても、実際の数値(何ms以下か)が明記されているものを選びましょう。目安としては30ms以下なら快適に使えると言われています。
対応デバイスの端子をチェック
ドングルの形状がType-CかUSB-Aかを確認してください。特に最近のスマホやゲーム機はType-Cが主流ですが、古いPCではUSB-Aしかない場合もあります。
ノイズキャンセリングの有無
ゲームに集中したいならノイズキャンセリングがあると便利ですが、その分価格も上がります。自分の使用環境に合わせて選びましょう。
バッテリー持ち
ゲームを長時間プレイするなら、バッテリー駆動時間も重要なポイントです。製品によってはケースでの追加充電にも対応しています。
よくある質問
Q. ドングルワイヤレスイヤホンはiPhoneでも使えますか?
Type-C端子を搭載したiPhone 15以降なら、そのままドングルを挿して使えます。iPhone 14以前のLightning端子モデルでは、別途Type-C→Lightning変換アダプタが必要です。ただし、変換アダプタを使うと遅延が増える可能性もあるので、公式情報を確認したうえで検討してください。
Q. ドングルは付属していますか?
今回紹介した製品はすべてドングルが付属しています。ただし、製品によってはドングルが別売りの場合もあるので、購入前に付属品を必ず確認しましょう。
Q. 遅延は本当に気にならないレベルですか?
20〜30ms以下であれば、人間の感知限界(約20〜30ms)に近いため、ほとんどの人が気にならないと言われています。ただし、個人差や使用環境によって体感は変わる場合があります。
Q. 普通のBluetoothイヤホンでもゲームモードがあれば十分ですか?
ゲームモード搭載のBluetoothイヤホンでも遅延は約60ms前後が一般的です。多くのゲームでは問題ないレベルですが、FPSやリズムゲームなどシビアなタイミングが求められるタイトルでは、ドングル方式のほうがより快適に感じるでしょう。
まとめ
ドングルワイヤレスイヤホンは、ゲームや動画視聴で気になる音ズレを大幅に解消してくれる便利なアイテムです。通常のBluetoothイヤホンと比べて遅延が圧倒的に少なく、特にタイミングが重要なシーンでの快適さは別格です。
今回紹介した製品はどれも実在確認済みで、それぞれに特徴や得意なシーンがあります。
- コスパ重視ならAnker Soundcore VR P10
- 音質とノイズキャンセリングを求めるならSONY INZONE Buds(WF-G700N)
- 最強レベルの低遅延を求めるならASUS ROG Cetra True Wireless SpeedNova
- 複数デバイスで使い回したいならJBL QUANTUM TWS
- シンプルに低遅延を楽しみたいならEPOS GTW 270
価格や仕様は変更される場合があるので、購入前に各製品の公式ページで最新情報を必ず確認してください。自分の使っているデバイスやプレイスタイルに合った一本を見つけて、ワイヤレスなのにストレスフリーなゲーム体験を手に入れてください。

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