在宅とオフィス、その両方を行き来する働き方が当たり前になった今。デスクの上にマウスが2つ、3つと転がっているのは、正直もううんざりですよね。
PCを切り替えるたびに、手元のマウスも持ち替える。ノートPCの小さなトラックパッドをカチカチするのは、どうも性に合わない。そんな小さなストレス、実は結構な時間と集中力を奪っています。
だったら、1台のマウスで全部操作してしまえばいい。しかも、カフェで使っても恥ずかしくない静かさで、充電の心配ともほぼ無縁。今日は、そんな願望を叶えてくれる「HP 715 マルチペアリング対応 リチャージブル ワイヤレス マウス」を本音でレビューします。
結局、マルチペアリングってどこまで便利なの?
「マルチペアリング」という言葉は、もはや珍しくなくなりました。でも、実際の使い勝手は製品によってピンキリです。
HP 715の肝は、最大3台までのデバイスと接続し、それを底面のボタンひとつで瞬時に切り替えられること。例えば、こんな使い方が私の日常です。
- デスクトップPC(仕事用):USBレシーバーで安定接続。ガッツリ作業するときはこれ。
- ノートPC(会議・移動用):Bluetoothで接続。わざわざレシーバーを挿し直さなくていいのが地味に快適。
- タブレット(アイデア出し・調べ物用):こちらもBluetooth。マウスがあるだけで、タブレットが小さなPCに早変わりする感覚。
「切り替えボタンが底面にあるのは面倒じゃない?」
そう思う人もいるでしょう。私も最初はそうでした。でも、一度切り替え先のデバイスを決めてしまうと、頻繁にコロコロ変えることって意外と少ないんです。むしろ、誤操作で作業中の画面が切り替わってしまうストレスを考えると、底面にあって正解、と感じる場面も多いですよ。
「静かさ」は、ただの機能じゃなくて、思いやりである
さて、ここからがHP 715の本領です。このマウス、本当に音が静か。
カチッという甲高いクリック音ではなく、「クッ」という低くて丸い音なんです。例えるなら、高級車のドアを閉めたときのような重厚感と静けさ。Web会議中に激しくメモを取っていても、マイクがクリック音を拾って相手に「この人、今、何かカチカチうるさいな」と思われるリスクを、かなり減らせます。
深夜のリビングで、隣で家族が映画を見ている時だって、堂々と仕事ができます。これって、単なる静音機能以上の価値、つまり「周りの人への気遣い」を製品が肩代わりしてくれている感覚に近いんです。
充電式のストレス、もう忘れていいですか?
ワイヤレスマウスのバッテリー問題。これまで「単三電池派」か「充電式派」かで悩んでいた人も多いはず。
HP 715はUSB-C充電に対応しています。これがもう本当にありがたい。スマホもタブレットもUSB-Cの時代に、マウスだけMicro-USBケーブルを探し回る、あの不毛な時間とは永遠にお別れです。
メーカー公称で最大70日間バッテリーが持つ安心感。さらに特筆すべきは、「3分の充電で1日使える」急速充電です。「あ、充電切れそう…!」という朝に、顔を洗っている間だけケーブルを挿しておけば、その日一日は余裕で戦えます。バッテリーの心配という小さなストレスから解放されることこそ、このマウスの最大の贅沢かもしれません。
1週間使ってわかった、手への「しっくり感」
サイズは約106.3 x 70.0 x 41.1 mm、重さ約95g。手に取ると、ずっしり重すぎず、かといってチープに軽すぎない絶妙な重心です。
形状は左右対称に近いので、右利きでも左利きでも使えますが、どちらかというと「つまみ持ち」や「かぶせ持ち」でフィットする、やや小ぶりで薄型のデザイン。手の大きい男性が「がっしり握る」タイプだと、少し物足りなさを感じるかもしれません。ただその分、手首をあまり浮かせずに操作できるので、長時間作業による疲労は感じにくい印象です。
そして忘れてはいけないのが、4000dpiのBlue LEDセンサー。公称ではガラス以外のあらゆる場所でトラッキング可能とされていますが、試しに木製デスクの上や、ソファの布地の上で動かしてみても、ポインターは実にスムーズ。カフェの少し変わった素材のテーブルでも、マウスパッドなしでストレスなく使い始められるのは、想像以上に便利でした。
横ボタンとソフトウェアで、自分専用に「育てる」
親指の位置には「進む・戻る」ボタンが標準装備。Webブラウジングの効率が段違いです。この2つを含む全7ボタンは、HP Accessory Centerというソフトでカスタマイズ可能。よく使うショートカットキー(コピー&ペーストなど)を割り当てて、自分だけの最強ツールに育てていく楽しみがあります。
結局、どんな人にこのマウスは「刺さる」のか?
HP 715 マルチペアリング対応 リチャージブル ワイヤレス マウスは、万能選手ではありません。でも、以下のような悩みを一つでも持っているなら、これ以上ない解決策になります。
- デスクをスッキリさせたいマルチデバイスユーザー
- 静音性に一切の妥協をしたくない人
- 充電の手間をとことん減らしたい、USB-C派の人
- 「気遣い」までデザインされたツールを選びたい人
テクノロジーは、使う人のストレスを減らし、周囲への優しさまで内包する。派手さはないけれど、使うほどにその「気が利く感覚」が沁みてくる。そんな一品です。

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