2026年4月24日から、日本航空(JAL)に搭乗する際のモバイルバッテリー持ち込みルールが大きく変わりました。結論から言うと、機内に持ち込める個数は「1名あたり2個まで」に制限され、機内での充電(バッテリーへの充電も、バッテリーからスマホなどへの給電も)は全面禁止になりました。
さらに、2027年1月以降には上限が100Wh(ワット時)に引き下げられる可能性も示唆されています。この記事では、2026年8月12日時点で最新のJAL公式情報をもとに、新旧ルールの比較や、ユーザーの間で特に混乱しがちなポイントを徹底解説します。
2026年4月のルール改正で何が変わった?5つのポイント
まずは、2026年4月の改正で何がどう変わったのかを整理しましょう。JAL公式サイトの発表(2026年4月14日)に基づくと、以下の5つが大きな変更点です。
1. 機内持ち込み可能数が「2個まで」に
これまでは、Whの制限さえクリアしていれば、特に個数制限は設けられていませんでした。しかし新ルールでは、モバイルバッテリーは1名につき2個までしか持ち込めません。
「予備で3個持ち歩いていた」という方は要注意。空港の保安検査場で没収されるリスクがあります。
2. 機内での充電が全面禁止に
かつては「推奨しない」というレベルでしたが、今回の改正でモバイルバッテリー本体への充電と、モバイルバッテリーからスマホやタブレットへの給電の両方が完全に禁止されました。
機内でスマホの電池が減ってきたら、座席に備え付けのUSBポートやコンセントを利用しましょう。モバイルバッテリーは「非常用の予備電源」として持ち歩くにとどめ、実際の充電は機内設備に頼るのが新ルールでの正しい使い方です。
3. 座席上の収納棚に入れてはいけない
新ルールでは、モバイルバッテリーは座席上の収納棚(オーバーヘッドビン)に預けることが禁止されました。常に手元に置き、異常発熱や発煙が起きたときにすぐ対応できる状態にしておく必要があります。
4. ショート防止策が「推奨」から「必須」に
端子部の保護は、これまでは「推奨」でしたが、個別に保護することが事実上義務化されました。テープで端子を覆うか、専用の収納ケースに入れるなどして、金属類との接触によるショートを防ぐ準備をしっかりしておきましょう。
5. 2027年1月以降、100Wh超は持ち込めなくなる可能性
これは現時点では将来の見通しですが、JAL公式サイトでも明記されています。国際航空運送協会(IATA)の規定変更を受け、2027年1月以降、モバイルバッテリーの上限が100Whに引き下げられる見込みです。
現在160Whまでの持ち込みが認められている大容量バッテリーをお使いの方は、今後の動向を注視しておく必要があります。
そもそも「何Whまで持ち込めるの?」基本ルールをおさらい
新しい個数制限や充電禁止ルールの前に、そもそものWh(ワット時)の基準を改めて確認しておきましょう。これは変更されていません。
- 100Wh以下:制限なし(ただし新ルールで個数は最大2個)
- 100Wh超〜160Wh以下:航空会社の承認が必要(JALでは事前に問い合わせが必要)
- 160Wh超:持ち込み不可
ほとんどの市販モバイルバッテリーは100Wh以下なので、特に問題はありません。ただし、バッテリー本体にWh表記がない場合は要注意です。多くの製品は「mAh(ミリアンペアアワー)」と「V(ボルト)」で表記されています。計算式は以下の通り。
Wh = mAh × V ÷ 1000
たとえば「20,000mAh、5V」のバッテリーなら、20,000 × 5 ÷ 1000 = 100Wh。ぎりぎりセーフというわけです。でも、計算が面倒だという声は本当に多くて、Yahoo!知恵袋などでも「mAhしか書いてなくて困っている」という投稿が複数見られました。そういう場合は、メーカーの公式サイトでWh表記を確認するのが一番確実です。
知っておきたい「対象外」の電池類との違い
ここでよく混乱するのが「モバイルバッテリー以外の予備電池はどうなるの?」という点です。Anker公式メディアの解説によると、個数制限(2個)が適用されるのは「他の電子機器を充電する目的」のモバイルバッテリーに限定されます。
つまり、デジカメの予備バッテリーや、ビデオカメラ用の交換バッテリーは、この2個の制限にはカウントされません(ただし100Wh超のものは別途制限あり)。とはいえ、こちらも予備のリチウムイオン電池は機内持ち込みが基本で、預け入れはできません。この点は変わりません。
もしかして:没収されたり罰則を受けたりするの?
JAL公式発表(2026年4月14日)では直接の罰則には触れられていませんが、国土交通省の発表を引用した報道では、航空法違反となる可能性があり、2年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されるケースもあるとされています。
実際に没収されるかどうかは保安検査場の判断によりますが、故意にルールを無視した場合は、単にバッテリーを没収されるだけで済まないリスクも頭に入れておいたほうがいいでしょう。特に個数制限超過は比較的チェックされやすいポイントなので、事前の確認は必須です。
ユーザーのリアルな声:Wh計算と古い情報に混乱
2025年から2026年にかけてのYahoo!知恵袋や各種掲示板の投稿を調べてみると、やはり2026年4月の改正前後の情報が混在していることによる混乱が多く見られました。
特に目立ったのは、以下の3つの悩みです。
- Whの計算方法がわからない(「mAh表記しかなくて不安」という趣旨の投稿が複数)
- 過去のQAサイトの回答を信じて個数制限を無視しそうになる(「2個まで」という新ルールを知らないユーザーが少なくない)
- そもそもPSEマークや日本製にこだわるべきかどうか(安全面での不安が根強い)
一方で、事前にJAL公式サイトをしっかり確認して準備している「慎重派」のユーザーも一定数いることがわかりました。そういった方は、AnkerやCIOなど信頼できるブランドの製品を推奨し合う傾向があります。
つまり、この記事を読んでいるあなたは、すでに最新情報をキャッチしているだけでもひとつ先を行っているということです。
バッテリーの劣化サインを見逃さないで
JAL公式の旅マガジン「ontrip」に掲載された工学博士の見解によると、モバイルバッテリーには明確な「寿命」があります。以下のようなサインが見られたら、Wh基準をクリアしていても持ち込みを控えたほうが安全です。
- 充電にかかる時間が明らかに増えた
- 使用中に異常に熱くなる
- バッテリーが膨張してきた(ケースが浮いてくるなど)
こうした劣化が進んだバッテリーは、発火リスクが高まっている可能性があります。ルールを満たしているからといって安心せず、日頃からコンディションをチェックする習慣をつけましょう。
2026年4月ルール変更 新旧比較まとめ表
ここで、今回の変更点を一目でわかる表にまとめました。
| 項目 | 旧ルール(2026年4月23日まで) | 新ルール(2026年4月24日以降) | 変更のインパクト |
|---|---|---|---|
| 機内持ち込み個数 | 明確な上限なし | 1名あたり2個まで | 最も大きな変更点。複数個持ち歩いていた人は要注意 |
| 機内での充電 | 航空会社により異なる(JALは推奨せず) | 全面禁止(本体充電も給電もNG) | スマホ充電は機内USBポートやコンセントに限定 |
| 保管場所 | 推奨(手元に置く) | 座席上の収納棚に入れないこと(義務化) | 異常時の早期発見が必須に |
| ショート防止策 | 推奨 | 個々に保護すること(必須) | テープや専用ケースの準備が事実上必須 |
| 将来の変更予定 | 特になし | 2027年1月以降、100Whへ上限引き下げの可能性 | 大容量バッテリーは将来的に使えなくなる見込み |
(出典:日本航空公式サイト「モバイルバッテリーの機内持ち込み個数および充電に関するルール変更についてのお願い」2026年4月14日発表をもとに作成)
それでも不安なときは?JAL公式サイトで最終確認を
この記事ではJAL公式の最新情報をもとに解説してきましたが、最終的には搭乗前に必ずJAL公式サイトでご自身の目で確認することをおすすめします。特に、ご利用のモバイルバッテリーのWh数や、特殊なケース(複数個持ち込みの可否など)は個別の判断が必要になる場合があります。
JAL公式サイトでは、制限のあるお手荷物の詳細なリストも公開されています。そちらもあわせてチェックしておけば、保安検査場で「まさか」という事態を避けられるでしょう。
JALモバイルバッテリー持ち込みルールを守って快適な空の旅を
2026年4月のルール改正で、JALのモバイルバッテリー持ち込みルールはより厳格になりました。特に「2個まで」の個数制限と「機内充電全面禁止」 は、これまでの常識を覆す大きな変更です。
そして2027年にはさらに100Whへの上限引き下げが予定されています。今のうちに、お使いのモバイルバッテリーのWh数と状態を確認し、必要に応じて買い替えや準備を進めておくといいでしょう。
何よりも大切なのは、ルールを正しく理解して、安全で快適な空の旅を楽しむことです。最新情報をキャッチしたあなたなら、もう大丈夫です。
おすすめモバイルバッテリー選びのポイント
最後に、これからモバイルバッテリーを新調しようと考えている方に向けて、JALの新ルールに対応した選び方のポイントを紹介します。
選ぶ際の3つのチェックポイント
- Wh表記が明確にあるか(本体または公式サイトで確認できるもの)
- 端子保護用のケースやキャップが付属しているか(ショート防止必須の新ルールに対応)
- 容量は100Wh以下か(2027年以降を見据えて、余裕を持った容量選びを)
これらの条件を満たす製品は、安心して機内に持ち込めます。以下の製品は、いずれもこれらの条件をクリアしており、実際に多くのユーザーから信頼を得ているブランドです。
Anker Power Bank 20000mAh
コンパクトながら大容量で、Wh表記も明確。端子保護用のポーチが付属しているモデルも多く、新ルールに安心して対応できます。
CIO モバイルバッテリー 10000mAh
軽量・薄型で持ち運びに優れ、PSEマークも取得済み。必要十分な容量で、2027年の100Wh制限にも余裕で対応可能です。
Anker Power Bank 5000mAh
手のひらサイズの超小型モデル。1日分の予備電源として十分で、ショート防止キャップ付き。サブバッテリーとして最適です。
どの製品を選ぶにしても、購入前に必ずWh表記を確認し、端子保護の準備ができるかをチェックしてください。新しいルールを味方につけて、快適な空の旅をお楽しみください。

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