iPhoneのベンチマークスコアを比較する前に知っておくべきこと
iPhoneを購入するとき、多くの人が気にするのが「性能」です。最新モデルは速いに決まっているけれど、ひとつ前のモデルでも十分なのか、予算を抑えたいときはどのあたりを選べばいいのか――そんな悩みを解決するのが、ベンチマークスコアという指標です。
この記事では、Geekbench 6のスコアを中心に、各iPhoneモデルの性能を比較しながら、あなたの用途に合ったモデルを選ぶための判断材料を整理しました。最新のiPhone 17シリーズから中古で人気のiPhone 13まで、実際のスコアをもとに解説していきます。
ベンチマークスコアとは何か
ベンチマークとは、スマートフォンの処理性能を数値化した指標です。専用のアプリで一定の処理を実行し、その処理速度をスコアとして表示します。スコアが高いほど、より複雑な処理を速くこなせることを示しています。
iPhoneのベンチマークでよく使われるのがGeekbench 6というアプリです。Geekbench 6では、主に以下の3つのスコアが測定されます。
- シングルコアスコア:1つのコアでの処理速度。アプリの起動やWebページの読み込みなど、日常的な操作の速さに直結します。
- マルチコアスコア:複数のコアを同時に使った処理速度。動画編集や複数アプリの同時利用、負荷の高いゲームなどの処理能力を示します。
- Metalスコア:グラフィックス処理(GPU)の性能。3Dゲームや映像編集などの描画処理の速さを表します。
なお、Geekbenchはバージョンによって測定方法やスコアの基準が変わります。Geekbench 5とGeekbench 6では同じ機種でも数値が大きく異なるため、比較するときは必ず同じバージョンのスコアであることを確認してください。この記事ではGeekbench 6のスコアを基準にしています。
iPhone全モデルのベンチマークスコア比較
ここでは、最新のiPhone 17シリーズからiPhone 13シリーズまでのGeekbench 6スコアを一覧で比較します。各モデルのシングルコア・マルチコア・Metalスコアを確認し、モデル間の性能差を把握していきましょう。
iPhone 17 Pro Max / iPhone 17 Pro
A19 Pro Bionicチップを搭載した最新のハイエンドモデルです。現時点で最も高い処理能力を持ち、あらゆる用途で最上位のパフォーマンスを発揮します。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約3,760 / マルチコア約9,730 / Metal約45,500
- 特徴:ProMotionディスプレイや高度なカメラシステムとの組み合わせで、クリエイティブ作業やハイエンドゲームもストレスなくこなせます。
- 向いている人:最新の性能をとことん味わいたい人、動画編集や3Dモデリングなどの高負荷作業を行う人
- 向いていない人:コストパフォーマンスを最優先する人、日常使いだけであればオーバースペックな面もあります
- 注意点:価格が最も高いモデルのため、予算と相談しながら検討しましょう。
iPhone 17 / iPhone 17 Air
A19 Bionicチップを搭載した最新のスタンダードモデルです。Proモデルと大きな差がないシングルコア性能を持ちながら、より手頃な価格帯に設定されています。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約3,600 / マルチコア約9,200 / Metal約37,000
- 特徴:Proモデルと同世代のチップを搭載しながら、厚みや重量を抑えたデザインが魅力です。
- 向いている人:最新モデルが欲しいがProモデルまでは必要ない人、デザインや軽さを重視する人
- 向いていない人:ハイエンドゲームを最高画質で遊びたい人(MetalスコアはProモデルに劣ります)
- 注意点:Airモデルは特に軽量化が図られているため、バッテリー容量も異なる点を確認しておきましょう。
iPhone 16 Pro / iPhone 16 Pro Max
A18 Pro Bionicチップを搭載した前世代のハイエンドモデルです。最新のProモデルと比べても、日常的な処理速度にはほとんど差を感じません。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約3,420 / マルチコア約8,480 / Metal約32,650
- 特徴:ProMotionディスプレイや高性能カメラシステムを備え、プロ向けの機能が充実しています。
- 向いている人:ひとつ前のモデルで十分な性能を求めている人、中古市場で高スペックを狙う人
- 向いていない人:どうしても最新のチップが欲しい人
- 注意点:Apple公式では販売が終了している場合があるため、購入する際は在庫や中古品の状態を確認しましょう。
iPhone 16 / iPhone 16 Plus
A18 Bionicチップを搭載した前世代のスタンダードモデルです。シングルコア性能はiPhone 17シリーズと大きく変わらず、日常使いでは十分すぎるほどのパフォーマンスを発揮します。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約3,280 / マルチコア約8,050 / Metal約27,600
- 特徴:ハイエンドモデルと遜色ない日常性能を持ちながら、比較的手頃な価格で入手しやすいモデルです。
- 向いている人:SNSやWeb閲覧、写真撮影が中心のライトユーザーからミドルユーザーまで幅広く
- 向いていない人:最新の高負荷ゲームを最高設定で楽しみたい人
- 注意点:Plusモデルは画面サイズとバッテリー容量が異なるため、自分の使い方に合ったサイズを選びましょう。
iPhone 15 / iPhone 15 Plus
A16 Bionicチップを搭載したモデルで、中古市場でも非常に人気が高いです。日常的な操作はもちろん、写真撮影や軽いゲームプレイにも十分な性能を持っています。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約2,540 / マルチコア約6,320 / Metal約22,700
- 特徴:Dynamic Islandを採用したデザインや優れたカメラ性能が魅力で、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
- 向いている人:予算を抑えつつ、現代のiPhoneを快適に使いたい人
- 向いていない人:最新の高性能ゲームを快適に遊びたい人(Metalスコアがやや低めです)
- 注意点:中古で購入する場合はバッテリー残量や外観の状態をしっかり確認しましょう。
iPhone 14 / iPhone 14 Plus
A15 Bionicチップを搭載したモデルです。日常的なSNSやWeb閲覧、動画視聴などは快適に行え、価格がさらにこなれてきたのが特徴です。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約2,250 / マルチコア約5,530 / Metal約20,400
- 特徴:必要十分な性能を持ちながら、中古価格が安定してきたエントリーミドルクラスのモデルです。
- 向いている人:SNSやWeb閲覧がメインで、コストを最重視する人
- 向いていない人:ゲームを頻繁にプレイする人(重いゲームでは処理落ちが発生する可能性があります)
- 注意点:Apple公式での販売は終了しているため、中古市場での購入が中心になります。
iPhone 13 / iPhone 13 mini
A15 Bionicチップを搭載したモデルで、小型軽量なボディが魅力です。シングルコアスコアは約2,200で、日常的なSNSやWeb閲覧には十分な性能を持っています。
- Geekbench 6スコア:シングルコア約2,200 / マルチコア約5,240 / Metal約17,500
- 特徴:コンパクトなサイズ感が好まれ、中古市場でも一定の人気を保っています。
- 向いている人:小型のiPhoneを好む人、SNSやWeb閲覧が中心のライトユーザー
- 向いていない人:最新ゲームを楽しみたい人、大画面を好む人
- 注意点:OSアップデートのサポート期間が限られている可能性があるため、長期間の使用を考える場合は注意が必要です。
用途別で見るベンチマークスコアの目安
ベンチマークスコアが高いほど性能が良いのは間違いありませんが、実際のところ「どのくらいのスコアがあれば何ができるのか」を把握しておくと、選ぶときに役立ちます。ここでは用途別に、どの程度のスコアがあれば快適に使えるかの目安を整理しました。
SNS・Web閲覧・メールが中心の場合
シングルコアスコアが1,700以上あれば、ほとんどの日常操作でストレスを感じることはありません。ほとんどの最新・中古モデルがこの基準を満たしています。
- おすすめモデル:iPhone 13以降のすべてのモデル
- 選ぶときのポイント:性能よりもバッテリー持ちや画面サイズ、価格で選んで問題ありません。
写真撮影・編集をよく行う場合
写真編集アプリの処理速度にはシングルコア性能が影響します。シングルコアスコアが2,400以上あれば、RAW現像や複数フィルターの適用も快適に行えます。
- おすすめモデル:iPhone 15以降のモデル(特にProシリーズはカメラ機能も充実)
- 選ぶときのポイント:スコアだけでなく、搭載されているカメラの性能も確認しましょう。
ゲームを楽しみたい場合
3Dゲームの快適さにはMetalスコアが重要です。Metalスコアが7,500以上あれば多くのゲームが快適に動作し、20,000以上あれば高グラフィック設定のゲームもスムーズにプレイできます。
- おすすめモデル:iPhone 16以降のモデル(特にProシリーズはMetalスコアが高い)
- 選ぶときのポイント:スコアが高ければ高いほど、将来の重いゲームにも対応しやすくなります。
動画編集・クリエイティブ作業を行う場合
動画編集や3Dレンダリングなどの高負荷処理にはマルチコア性能が直結します。マルチコアスコアが8,000を超えると、4K動画の書き出しも比較的短時間で完了します。
- おすすめモデル:iPhone 16 Pro以降のProシリーズ
- 選ぶときのポイント:マルチコアスコアとMetalスコアの両方を確認しましょう。
iPhoneのベンチマーク比較でよくある疑問
Q. ベンチマークスコアが高ければ、それだけでiPhoneは快適なの?
ベンチマークスコアは性能の目安として有効ですが、実際の使用感はスコアだけでは決まりません。iOSの最適化やアプリの対応状況、バッテリーの状態なども大きく影響します。特に中古で購入する場合は、バッテリー残量が80%を下回っていると、パフォーマンスに制限がかかる場合がある点に注意してください。
Q. GeekbenchとAnTuTuは何が違うの?
Geekbenchは主にCPUとGPUの処理性能を測定するベンチマークで、クロスプラットフォームでの比較に強いのが特徴です。一方、AnTuTuは総合スコアを重視し、メモリ速度やストレージの読み書き速度なども含めて評価します。両方のスコアを確認することで、より多角的に性能を判断できます。
Q. iPhone 12は今買っても大丈夫?
iPhone 12のシングルコアスコアは約2,030程度で、SNSやWeb閲覧には十分な性能を持っています。ただし、A14 Bionicチップは登場から年数が経過しており、最新の高負荷ゲームでは厳しい可能性があります。また、OSアップデートのサポート期間も考慮する必要があります。
Q. 中古で買うならどのモデルがおすすめ?
予算と用途によりますが、コストパフォーマンスを重視するならiPhone 13またはiPhone 14がおすすめです。日常使いには十分な性能を持ち、まだOSアップデートのサポートも見込めます。一方、ゲームをよくプレイするならiPhone 15以降、特にProシリーズを検討したほうが安心です。
性能だけじゃない!iPhone選びで確認しておきたいポイント
ベンチマークスコアは重要な判断材料ですが、iPhoneを選ぶときは性能以外にも確認すべきポイントがあります。
- バッテリー残量(中古の場合):バッテリーは消耗品です。中古で購入する場合は、バッテリー残量が80%以上あるかを確認しましょう。
- OSアップデートのサポート期間:Appleは通常、発売から5〜6年程度のOSアップデートを提供します。長く使いたい場合は、なるべく新しいモデルを選びましょう。
- ストレージ容量:写真や動画を多く撮る人は、128GB以上を選ぶと安心です。
- 画面サイズと重さ:PlusモデルやPro Maxモデルは画面が大きく重くなります。手に馴染むサイズかも確認しておきましょう。
- 保証の有無:中古品を購入する場合は、動作保証や返品ポリシーを確認することをおすすめします。
まとめ:iPhoneベンチマーク比較でわかるあなたに合ったモデル
iPhoneのベンチマークスコアを比較すると、モデルごとの性能差がはっきりと見えてきます。ここまでの内容を整理すると、以下のような選び方が考えられます。
- 最新のハイエンド性能を求めるなら:iPhone 17 Pro / Pro Max。最高のパフォーマンスで、あらゆる用途に対応します。
- 最新モデルが欲しいけどProまでは不要なら:iPhone 17 / 17 Air。日常使いではProとほとんど変わらない速さを体感できます。
- コストパフォーマンスを重視するなら:iPhone 15シリーズ。中古市場での入手しやすさと性能のバランスが良い選択肢です。
- 予算を抑えつつ日常使いなら:iPhone 13シリーズまたはiPhone 14シリーズ。SNSやWeb閲覧、動画視聴には十分な性能を持っています。
- ゲームを快適に遊びたいなら:iPhone 16 Pro以上のProシリーズ。Metalスコアが高く、高グラフィックのゲームもスムーズです。
ベンチマークスコアはあくまで一つの目安です。スコアだけでなく、カメラの性能やバッテリー持ち、デザイン、価格なども総合的に判断しながら、あなたにとって最適な一台を見つけてください。また、価格や在庫状況は変動するため、購入前に各販売ページで最新情報を確認することをおすすめします。

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