メカニカルキーボードのクリア軸とは?重さや打鍵感の特徴、類似スイッチも紹介

メカニカルキーボード
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メカニカルキーボードのスイッチ選びって、本当に悩みますよね。赤軸、青軸、茶軸と試してみたけど、どうもしっくりこない。

「茶軸は軽すぎてタクタイル感が物足りない。でも青軸みたいにクリック音はうるさくしたくない」

そう思ったあなたに、ぜひ知ってほしいスイッチがあります。それが「クリア軸」です。

今回はクリア軸の魅力と、ちょっとした弱点まで包み隠さずお話ししていきます。

クリア軸はタクタイル最強クラス。その打鍵感とスペック

クリア軸は、ドイツのCherry社が作っているメカニカルスイッチです。キーボード沼の住人なら誰もが知る、あのCherry MXシリーズのひとつですね。

位置づけとしては「タクタイル(触覚)スイッチ」。押し込んだときに「コクッ」という感触の山があって、指先で入力したことを確認できます。クリック音は鳴らないので、カチカチうるさくないのがポイントです。

同じタクタイルの茶軸と比べると、その違いは歴然。茶軸のタクタイル感が「ふんわり」なら、クリア軸は「はっきりクッキリ」。指に伝わる感触が段違いに強いんです。

スペックを具体的に見てみましょう。

  • タクタイルのピーク荷重:約65cN
  • 入力がオンになる作動点:約55cN
  • キーストローク:4mm
  • 作動点の深さ:2mm

茶軸のタクタイルピークが約55cN、作動点が45cNなので、全体的に10cNほど重い設計になっています。

この重さと強いタクタイル感が生み出すのが、高い反発力。キーを最後まで押し込む「底打ち」が自然と減るので、打鍵感がとてもしっかりしています。

「重すぎる」問題と、コミュニティが生み出した伝説の改造

ただ、ここで正直にお伝えしなければいけないことがあります。

クリア軸には、たしかに「重い」「長時間打ってると疲れる」という声が少なくありません。特に、キーを底までしっかり押し込むタイピングスタイルの人には、反発力の強さが逆に仇になることも。

実際、海外のキーボードフォーラムでは「Clearsは疲れる。でも改造したものは最高だ」なんて会話が10年以上も前から交わされてきました。

そこで登場するのが、コミュニティ発祥の伝説的な改造「Ergo Clear(エルゴクリア)」です。

2011年、Geekhackというフォーラムで「mtl」というユーザーが考案しました。やり方はシンプル。クリア軸のステム(心棒部分)はそのままに、バネだけリニアスイッチの黒軸から移植する。これだけで、クリア軸の優れたタクタイル感はキープしたまま、押下圧だけをグッと軽くできるんです。

この改造、コミュニティ内であまりにも有名になりました。でも、いかんせん自分で分解して組み替えるのはハードルが高いですよね。

伝説が公式化! Cherry MX Ergo Clearという答え

そんなユーザーの「重いけどタクタイル感は最高」というジレンマに、ついにCherry社自身が応えました。

それが2022年に登場したCherry MX Ergo Clearです。

コミュニティのDIYが、メーカー公認の完成品として帰ってきた。キーボード好きにはたまらないストーリーじゃないですか?

スペックを見てみましょう。

  • 作動点での荷重:約40cN
  • タクタイルバンプのピーク時:約55cN

標準クリア軸と比べると、タクタイル感はしっかり残しつつ、作動点の軽さは茶軸レベル。Cherry社の公式発表でも「長時間のリラックスしたタイピングやゲームに最適」と謳われていて、指の疲労を大幅に軽減できるとしています。

品質面でも、コミュニティ改造の不安定さとは無縁です。高耐久・低摩擦な高性能グリースが精密な自動プロセスで適量塗布されていて、5000万回以上の打鍵に耐える一貫した打鍵感を保証。安心感が段違いですね。

しかも、標準の黒いハウジングに加えて、半透明で光を通す「MX Ergo Clear RGB」もラインナップ。光るキーボードが好きな人にも嬉しい選択肢です。

あなたに合うのはどれ? クリア軸と周辺スイッチの選び方

ここまで読んで、「結局どれを選べばいいの?」と思ったかもしれません。大丈夫、あなたの好みに合わせた選び方を整理します。

「とにかく強いタクタイル感が欲しい!重くても気にならない」
→ オリジナルのCherry MX Clearが候補です。ただし長時間作業が多い人は、実機で試すことを強くおすすめします。

「クリア軸のタクタイル感は魅力的だけど、重すぎるのは困る」
Cherry MX Ergo Clear一択です。コミュニティが夢見たバランスを、メーカー品質で手に入れられます。タクタイル好きのゴールと言っても過言ではありません。

「もっと軽いタクタイルがいい。クリック音はやっぱり嫌」
→ 無理にクリア系にこだわらず、Cherry MX Brownも視野に入れましょう。軽やかで疲れにくく、万人向けなのが茶軸の強みです。

メカニカルキーボードのクリア軸選びは、もう悩まない

クリア軸は、タクタイルスイッチの中でも異色の存在です。その明確な打鍵感は唯一無二で、一度ハマると他のスイッチに戻れなくなる人もいるほど。

でも、万人向けかと言われると、正直そこはグレーでした。重さがネックで、せっかくの魅力を活かしきれない人も多かった。

だからこそ、Cherry MX Ergo Clearの登場は革命的だったんです。ユーザーが10年かけて追い求めてきた「理想のタクタイル」が、ついに公式の選択肢になったのですから。

もしあなたが今、「茶軸じゃ物足りない。でも疲れるのは嫌だ」と感じているなら、クリア軸の世界を覗いてみる価値は大いにありますよ。

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