デスクにノートPCとデスクトップPCが並んでいる、自宅と会社で同じマウスを使いたい――そんな「複数のPCを1台のワイヤレスマウスで操作したい」と思ったことはありませんか?
マウスをPCごとに持ち替えるのは面倒ですし、複数マウスを置くとデスクも混雑します。実は、今のワイヤレスマウスには「複数台のデバイスとペアリングして、ボタンひとつで切り替えられる」製品が多くあります。
この記事では、複数PCでワイヤレスマウスを使う切り替え方法と、マルチデバイス対応モデルの選び方、おすすめ製品を紹介します。自分に合った1台を見つけるための判断材料として、ぜひ最後までご覧ください。
複数PCでワイヤレスマウスを使う切り替え方法
まずは、ワイヤレスマウスを複数PCで使うための基本をおさえましょう。
マウスを複数PCで使うための接続方式
ワイヤレスマウスが複数のPCとつながる仕組みは、大きく分けて2つあります。
Bluetooth接続
パソコンに内蔵されているBluetooth機能を使って接続する方式です。USBポートを占有しないので、ポート数が限られているノートPCやMacと相性が良いのが特徴です。
2.4GHz无线接続(USBレシーバー)
小さなUSBレシーバー(ドングル)をPCに挿して使う方式です。Bluetoothよりも遅延が少なく、安定した接続が期待できます。デスクトップPCやゲーミングPCでよく選ばれます。
多くのマルチデバイスマウスは、この両方に対応しているのが一般的です。
Easy-Switchボタンによる切り替え(Logitech)
Logitechのマルチデバイスマウスには「Easy-Switch」という機能が搭載されています。マウスの底面にあるボタンを押すだけで、あらかじめペアリングした複数のPCやタブレットを切り替えられます。
たとえばLogitech MX Master 3Sなら、最大3台のデバイスとペアリング可能です。切り替えはボタンを押すだけなので、非常に直感的に操作できます。
Logitech Flowで複数PCをシームレスに操作
Logitechの上位モデルが持つ「Logitech Flow」は、さらに便利な機能です。複数のPCを同じネットワークにつなぎ、専用ソフトウェア「Logi Options+」をインストールしておくと、マウスカーソルを画面の端から端へ移動させるだけで、接続先のPCが自動で切り替わります。
しかも、PC間でテキストや画像をコピー&ペーストしたり、ファイルをドラッグ&ドロップで移動させたりすることも可能です。あたかも1台のPCでマルチディスプレイを使っているような感覚で、複数PCを操作できます。
M+クロススクリーン機能(RAPOO)
RAPOOのMT760シリーズには「M+クロススクリーン」という類似機能があります。こちらも複数PC間でマウスカーソルを移動させて操作できるほか、ファイルの転送にも対応しています。
専用ソフトウェアをインストールすることで、シームレスな複数PC操作が実現します。
マルチデバイス対応ワイヤレスマウスの選び方
複数PCで使えるワイヤレスマウスを選ぶときは、いくつかのポイントを押さえておくと失敗しにくくなります。
接続できるデバイス台数をチェック
製品によって、同時にペアリングできるデバイス数が異なります。3台まで対応のものもあれば、5台、7台と多くのデバイスを登録できるモデルもあります。
自宅PC、会社PC、タブレットなど、どのくらいのデバイスを切り替えたいのかをあらかじめ考えておくとよいでしょう。
切り替えのしやすさを確認
切り替えボタンの位置や押しやすさも意外と重要です。底面にあるボタンは頻繁に切り替えるとやや手間になる場合があります。一方、ソフトウェアで切り替えを自動化できるFlowやM+クロススクリーンのような機能があれば、ボタン操作すらほぼ不要になります。
クロスデバイス機能の有無
マウスカーソルをPC間で移動させるクロスデバイス機能は、複数PCを使いこなすうえでの大きな強みです。この機能があるかないかで、使い勝手が大きく変わるでしょう。
ただし、これらの機能を使うには専用ソフトウェアのインストールが必要な点に注意してください。
接続方式の選択
ノートPCやMacがメインならBluetooth接続が便利です。デスクトップPCで使う場合や、より応答性を重視するなら2.4GHzレシーバーを選ぶとよいでしょう。両方に対応したモデルなら、用途に応じて使い分けられます。
複数PCに対応したおすすめワイヤレスマウス
ここからは、複数PCでの使用に適したマルチデバイス対応ワイヤレスマウスを紹介します。接続台数や機能、価格帯も異なるので、自分の使い方に合ったモデルを選んでください。
1. Logitech MX Master 3S – 生産性を極めた定番モデル
Logitechのフラッグシップモデルで、多くの専門メディアで高評価を得ている製品です。
特徴
- 最大3台のデバイスとペアリング可能(Easy-Switch対応)
- Logitech Flowで複数PC間のシームレス操作とファイル共有が可能
- 8K DPIの高精度センサー
- MagSpeed電磁スクロールホイール(1秒間に1,000行のスクロールが可能)
- 静音クリック仕様
メリット
生産性向上に特化した機能が詰まっており、複数PCを頻繁に使い分けるプロフェッショナルに最適です。スクロールホイールの滑らかさは特筆もので、長いドキュメントやWebページの閲覧が格段に快適になります。
デメリット
重量が141gとやや重めで、右利き専用設計のため左利きの人は使いにくい点が挙げられます。また、デバイス切り替えボタンが底面にあるため、頻繁に切り替える場合はやや手間に感じることもあるでしょう。価格も高めの設定です。
向いている人
- 複数PCを仕事で使い分けるビジネスパーソン
- 生産性を最優先するクリエイターやエンジニア
- Logitechエコシステムで揃えたい人
向いていない人
- 軽量マウスを好む人
- 左利きの人
- 予算を抑えたい人
注意点
Logitech Flowを使うには「Logi Options+」ソフトウェアのインストールが必要です。また、マウス底面の切り替えボタンは慣れが必要という口コミもあるので、実際の使い勝手は店頭などで確認してみるとよいでしょう。
2. Logitech MX Master 4 – 進化した最新フラッグシップ
MX Master 3Sの後継モデルとして2025年の秋に発売された最新モデルです。MX Master 3Sの基本機能を引き継ぎつつ、新たな操作性を追加しています。
特徴
- 最大3台のデバイスとペアリング可能(Easy-Switch対応)
- Logitech Flow対応
- 左側にHaptic Sense Panel(触覚フィードバックボタン)を搭載
- Actions Ringを呼び出し、アプリに応じた操作を効率化
メリット
MX Master 3Sの快適な操作感はそのままに、Haptic Sense Panelによってアプリごとのショートカット操作がより直感的になりました。まだ発売されて間もない最新モデルを求める人にとっては、最有力の選択肢のひとつです。
デメリット
さらに高価格帯になるため、コストパフォーマンスを重視する人にはやや手が伸びにくいかもしれません。
向いている人
- 最新機能を積極的に取り入れたい人
- 予算に余裕があるプロフェッショナル
向いていない人
- コストを重視する人
- MX Master 3Sで十分だと感じる人
注意点
価格は変動する可能性があるため、購入時は公式サイトや販売ページで最新の価格を確認することをおすすめします。
3. RAPOO MT760 Pro – コストパフォーマンスに優れた多接続モデル
RAPOOのハイエンドモデルで、特に「とにかく多くのデバイスと接続したい」という人に向いています。
特徴
- NearLink、2.4GHz、Bluetooth、有線の4モード接続
- 最大7台のデバイスとペアリング可能
- PAW3311センサー(最大12,000 DPI)
- 2,000Hzポーリングレート
- M+クロススクリーン機能で複数PC間の操作・ファイル転送が可能
- オンボードメモリ搭載
メリット
接続できるデバイス数が7台と、紹介した中で最多です。重量も105gと軽量で、高精度センサーを搭載しながら価格は手頃です。MX Master 3Sと比較しても引けを取らないスペックを持ちながら、コストパフォーマンスに優れています。
デメリット
Logiteほどのブランド認知度はなく、ソフトウェアの成熟度やカスタマイズ性ではやや劣る可能性があります。
向いている人
- 多くのデバイスを切り替えたい人
- コストパフォーマンスを重視する人
- 軽量マウスを好む人
向いていない人
- Logitechエコシステムにこだわりがある人
- ブランドのサポート体制を重視する人
注意点
NearLinkは対応デバイスが限られる可能性があるため、この機能を使いたい場合は事前に自分のPCが対応しているか確認が必要です。
4. RAPOO MT760L – エントリーモデルのバランス型
MT760シリーズのエントリーモデルです。基本的なマルチデバイス機能を備えつつ、より手頃な価格で提供されています。
特徴
- 最大4台のデバイスと接続可能
- PAW3220センサー(最大4,000 DPI)
- 1,000Hzポーリングレート
- サイズはLサイズ(125×81×47mm)
メリット
MT760 Proよりも手頃な価格でありながら、複数台接続という基本機能はしっかり備わっています。マルチデバイスマウスを初めて試す人にとっては、入門機として検討しやすいモデルです。
デメリット
Proモデルと比べると、センサー性能(最大4,000 DPI)、接続台数(4台)、バッテリー駆動時間でスペックダウンしています。NearLinkにも非対応です。
向いている人
- 予算を抑えつつマルチデバイス機能を試したい人
- 接続台数が4台までで十分な人
向いていない人
- 最高性能を求める人
- 7台までの接続が必要な人
注意点
センサー性能はMT760 Proの12,000 DPIと比べると差がありますが、一般的な事務作業やWeb閲覧であれば十分な性能です。
5. RAPOO MT760 Mini – 持ち運びに便利なコンパクトモデル
MT760Lと同じスペックながら、一回り小さなサイズに設計されたモデルです。
特徴
- 最大4台のデバイスと接続可能
- PAW3220センサー(最大4,000 DPI)
- 小型サイズ(115×74×42mm)
- 重量は88gと非常に軽量
メリット
コンパクトで軽量なため、ノートPCと一緒に持ち運ぶのに適しています。手の小さい人でも無理なく使えるサイズ感です。
デメリット
小さなサイズは逆に手の大きい人には合いません。長時間の使用では手が疲れやすい可能性もあります。
向いている人
- ノートPCでの使用が多い人
- 持ち運びを重視する人
- 手が小さい人
向いていない人
- 手が大きい人
- デスクで長時間使い続ける人(大きめのモデルがおすすめ)
注意点
センサー性能はMT760Lと同じく最大4,000 DPIです。ゲーミング用途よりも、オフィスワークやモバイルワークを想定した製品といえるでしょう。
複数PCでワイヤレスマウスを使うときのよくある疑問
マウス1台で何台まで接続できるの?
製品によって異なります。Logitech MX Master 3SやLogitech MX Master 4は最大3台、RAPOO MT760LやRAPOO MT760 Miniは最大4台、RAPOO MT760 Proは最大7台まで接続可能です。
切り替えはどうやるの?
多くのマウスは底面の切り替えボタンを押すことでデバイスを切り替えます。Logitech MXシリーズは「Easy-Switch」という機能で、ボタンひとつで切り替え可能です。また、Logitech FlowやM+クロススクリーンのような機能を使えば、ボタン操作なしでPC間を移動することもできます。
Bluetoothと2.4GHz、どちらを選ぶべき?
持ち運びが多く、USBポートを節約したいならBluetoothが便利です。一方、デスクトップPCで使う場合や、より低遅延で安定した接続を求めるなら2.4GHz(USBレシーバー)がおすすめです。両方に対応したモデルを選べば、状況に応じて使い分けられます。
Logitech FlowやM+クロススクリーンを使うにはどうすればいい?
いずれも専用ソフトウェアのインストールが必要です。Logitechの場合は「Logi Options+」、RAPOOの場合はRAPOO専用ソフトウェアを各PCにインストールし、同じネットワークに接続することで利用可能になります。
ワイヤレスマウスを複数PCで使うなら、自分の使い方に合った1台を選ぼう
複数PCで使えるワイヤレスマウスは、デスク環境をすっきりさせ、作業効率も向上させてくれる便利なアイテムです。接続台数、切り替えのしやすさ、クロスデバイス機能の有無、価格帯などを比較しながら、自分のスタイルに合ったモデルを選びましょう。
快適な複数PC環境を手に入れるための判断材料として、この記事がお役に立てば幸いです。気になるモデルがあれば、ぜひ公式サイトや販売ページで最新情報を確認してみてください。

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