iPhoneで動画や写真の色味をガラッと変えたい――そんなときに便利なのが「LUT」です。LUTを使えば、簡単にプロっぽいカラーグレーディングが楽しめます。
でも、「どこでLUTをダウンロードすればいいの?」「ダウンロードしたLUTって、iPhoneでどうやって使うの?」と、これから始める方にとっては、分からないことだらけかもしれません。
そこでこの記事では、iPhoneで使えるLUTの無料ダウンロード先や、LUTを適用するおすすめアプリ、実際の使い方までをまとめて解説します。初心者の方でも迷わずに済むよう、シンプルに整理しました。
iPhoneでLUTを使うには何が必要?
まずは、iPhoneでLUTを使うために必要なものを確認しておきましょう。
LUT(Look-Up Table)は、画像の色情報を変換するための「色見本ファイル」のようなものです。ファイル形式は「.cube」が一般的で、このファイルを専用アプリに読み込ませることで、写真や動画に好みの色味を適用できます。
つまり、iPhoneでLUTを使うには、次の2つが必要です。
- LUTファイル(.cube形式)
- LUTを適用できるアプリ
LUTファイルは無料で入手できるものがたくさんあります。アプリもいくつか選択肢がありますので、自分の用途に合ったものを選びましょう。
おすすめのLUTダウンロード先
iPhoneで使えるLUTファイルを入手するには、以下のようなサイトが便利です。無料でダウンロードできるものも多いので、まずはここから試してみるのがおすすめです。
1. FixThePhotoの無料iPhone LUTパック
海外のフォト・映像編集系メディア「FixThePhoto」では、iPhone用の無料LUTが145個まとめて配布されています。すべて.cube形式なので、後述するアプリにそのまま読み込めます。
- 特徴:豊富なバリエーション(145種類)
- メリット:1つのパックでさまざまな雰囲気を試せる
- デメリット:ダウンロードにメールアドレスの登録が必要な場合がある
- 向いている人:とにかくたくさんのLUTを試したい人
- 向いていない人:メールアドレスの登録をできるだけ避けたい人
- 注意点:ダウンロード後にメールマーケティングが届く可能性があります。登録時にはあらかじめご了承ください。
2. Apple公式が提供する「Apple Log用LUT」
iPhoneでApple Log(ログ撮影)を行っている方には、Apple公式が提供しているLUTも選択肢のひとつです。Apple Logから標準のRec709カラースペースへ変換するためのLUTで、Appleの開発者向けサイトからダウンロードできます。
- 特徴:Apple公式提供のため信頼性が高い
- メリット:Apple Logで撮影した動画を正確な色に変換しやすい
- デメリット:開発者向けサイトのため一般ユーザーにはやや見つけにくい
- 向いている人:Apple Logで撮影した映像を正確に色変換したい人
- 向いていない人:Apple Log以外の撮影モードしか使わない人
- 注意点:ダウンロードにはApple Developerアカウントが必要な場合があります。
iPhoneでLUTを適用できるおすすめアプリ
LUTファイルを用意したら、次は適用するアプリが必要です。ここでは、iPhoneでLUTを使うときによく選ばれているアプリを紹介します。
1. VideoLUT
「VideoLUT」は、.cube形式だけでなく、.3dlや.png形式のLUTテーブルにも対応しているアプリです。LUTの作成や共有機能も備わっており、カラーグレーディングを本格的に楽しみたい方に向いています。
- 特徴:多様なLUT形式に対応。作成・共有機能もあり
- メリット:様々なLUTファイルを読み込める
- デメリット:無料で使い続けると動画に透かしが入る場合がある(透かしを消すには課金が必要)
- 向いている人:本格的にLUTを活用したい人
- 向いていない人:透かしを気にせず完全無料で使い続けたい人
- 注意点:App Storeの情報ではiOS 16.6以降が必要です。アプリ内購入があるので、利用前に確認しましょう。
2. Liit
「Liit」は、写真や動画の加工アプリで、LUTをインポートして使うことができます。シンプルな操作感が特徴で、無料のオリジナルLUTをアプリ内で入手できるケースもあるようです。
- 特徴:直感的に使える写真・動画加工アプリ
- メリット:アプリ内でLUTの読み込みから加工まで完結しやすい
- デメリット:動画に特化した高度な機能はやや少なめ
- 向いている人:写真感覚で気軽にLUTを使いたい人
- 向いていない人:動画編集に特化した細かい機能を求める人
- 注意点:有料プラン(年間1000円または一括2500円)も用意されています。無料機能の範囲は公式情報でご確認ください。
3. Blackmagic Camera
業務用カメラアプリとして知られる「Blackmagic Camera」は、Apple Logでの撮影に対応しており、デフォルトで「Apple Log To Rec709」LUTが内蔵されています。その場でLUTを反映させながら撮影できるのが特徴です。
- 特徴:Apple Log撮影に対応し、LUTを内蔵
- メリット:撮影しながらLUT適用後の映像を確認できる
- デメリット:標準のカメラアプリよりは操作が複雑
- 向いている人:Apple Logで撮影し、その場でLUTを確認しながら撮りたい人
- 向いていない人:普段は標準カメラアプリで十分という人
- 注意点:ProRes撮影時はデータ容量が大きくなるため、ストレージに余裕を持っておきましょう。
LUTファイルを適用する基本的な手順
ここでは、iPhoneでダウンロードしたLUT(.cubeファイル)を実際に適用するまでの大まかな流れを説明します。
アプリによって細かい手順は異なりますが、基本的な考え方は同じです。
- LUTファイルを入手する
前述のダウンロード先などから.cubeファイルをiPhoneに保存します。多くの場合は「ファイル」アプリに保存されるでしょう。 - LUT対応アプリを開く
VideoLUTやLiitなど、LUTを読み込めるアプリを起動します。 - アプリ内でLUTを読み込む
アプリのLUT読み込み機能を使って、保存した.cubeファイルをインポートします。 - 写真や動画にLUTを適用する
読み込んだLUTを選んで、編集したい写真や動画に適用します。
アプリによっては、LUTを読み込むときに「ファイル」アプリから直接選択できる場合と、アプリ内にLUTをインポートする機能を使う場合があります。初めて使うときは、各アプリの公式ヘルプや案内を確認しながら進めてみてください。
よくある疑問
Q. LUTは無料で使えますか?
はい。FixThePhotoのようなサイトでは無料でLUTが配布されています。また、Liitなど一部アプリ内で無料LUTが提供されることもあります。一方で、よりクオリティの高いLUTを求める場合は、CURBONのような有料LUT販売サイトも選択肢のひとつです。
Q. ダウンロードしたLUTがアプリで読み込めません
LUTファイルの形式がアプリの対応形式と合っているか確認しましょう。多くのアプリは.cube形式に対応していますが、まれに異なる形式しか扱えない場合もあります。また、ファイルが破損していないかも確認してみてください。
Q. Apple Log用のLUTはどこにありますか?
Apple公式が提供するApple Log用LUTは、Appleの開発者向けダウンロードサイトから入手できます。「Apple Log profile」で検索すると見つけやすいでしょう。
LUTを選ぶときのポイント
LUTを選ぶときは、自分の撮影スタイルや目指したい仕上がりに合うかを基準にするとよいでしょう。
たとえば、映画のような落ち着いた雰囲気が好きなのか、鮮やかでポップな仕上がりが好きなのか。そのイメージに近いサンプル画像があるLUTを選ぶと、イメージ通りの編集に近づきやすくなります。
また、無料LUTは数が多くても、使ってみると好みのものは限られることが多いです。まずは無料のものを使ってみて、自分の好みが分かってから有料LUTへのステップアップを検討するのも良い方法です。
まとめ
iPhoneでLUTを使うには、LUTファイル(.cube形式)と、それを適用できるアプリが必要です。
無料のLUTはFixThePhotoなどのサイトで入手でき、Apple Logを使う場合はApple公式のLUTも選択肢のひとつです。LUT適用アプリは、VideoLUT、Liit、Blackmagic Cameraなどが代表的で、それぞれ特徴が異なります。
まずは無料のLUTをいくつか試して、自分の好みの色味を見つけるところから始めてみてください。どのアプリにも無料の範囲で試せる機能がありますので、自分に合った使い方がきっと見つかります。
LUTは映像や写真の表現の幅を広げてくれる便利なツールです。ぜひこの機会に、iPhoneでのLUT活用を始めてみてください。

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